鉄筋のガス圧接部の外観検査の合否の基準に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①圧接部のふくらみの直径は、鉄筋の径の1.1倍以上であることを確認する。
- ②圧接部のふくらみの長さは、鉄筋の径の1.1倍以上であることを確認する。
- ③圧接部における鉄筋の軸心のくい違いは、鉄筋の径の5分の1以下とする。
- ④圧接部における鉄筋の折れ曲がりは、2度以下であることを確認していく。
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ガス圧接は、突き合わせた鉄筋の端面を加熱しながら軸方向に強く押し付け、金属を溶かしきらずに接合する方法です。押し付けたときに接合部の材料が横へ膨らみ、たいこ型のふくらみができます。このふくらみの大きさは、必要な圧力と加熱が十分に加えられたかどうかを外から判断する手がかりとなるため、直径は鉄筋の径の1.4倍以上、長さは鉄筋の径の1.1倍以上と定められています。直径のほうが大きな倍率を求められているのは、直径が押し付けの力の大きさを最も素直に反映するためで、これが不足していると接合面の圧着が不十分で、内部に未接合の部分が残っているおそれがあります。したがって、直径を1.1倍以上とする記述は長さの基準と取り違えたものであり、直径の基準としては緩すぎます。
他の選択肢が不適切な理由
「圧接部のふくらみの長さは、鉄筋の径の1.1倍以上であることを確認する。」は正しく、長さは加熱した範囲の広さを反映し、この基準を満たさないものは加熱の幅が不足していると判断されるからです。「圧接部における鉄筋の軸心のくい違いは、鉄筋の径の5分の1以下とする。」も正しく、二本の鉄筋の中心線がずれると、引張力が加わったときに曲げが生じて接合部に余分な力がかかるため、上限が定められているからです。「圧接部における鉄筋の折れ曲がりは、2度以下であることを確認していく。」も正しく、折れ曲がりも軸のずれと同じく偏った力を生むため、角度で上限が定められているからです。
試験の罠
直径は1.4倍以上、長さは1.1倍以上という組合せを取り違えないことが要点です。あわせて、ふくらみの頂点と圧接面のずれは鉄筋の径の4分の1以下、軸心のくい違いは5分の1以下という、分母が4と5で紛らわしい二つの基準も対比して覚えてください。