1級建築施工管理技士とは?
第一次検定 合格に必要な全知識
1級建築施工管理技士は、建築一式工事の施工計画・工程管理・品質管理・安全管理などを適確に行うための技術を証明する国家資格です。建設業法上の監理技術者および主任技術者となることができ、特定建設業の営業所に置く特定営業所技術者(令和7年2月の改正で「専任技術者」から名称が改められたもの)としても認められるため、建設会社・工務店・設備会社などで極めて高く評価されます。2級が主任技術者と一般建設業の営業所技術者までであるのに対し、1級は監理技術者にも特定営業所技術者にもなれる点が決定的に違い、元請として大規模な工事を施工するために欠かせない資格です。
資格を得るには「第一次検定」と「第二次検定」の両方に合格する必要があります。このサイトは、そのうち第一次検定(マークシート方式)の対策に特化しています。
1. 試験の実施団体と日程
1級建築施工管理技術検定は、国土交通大臣から指定試験機関の指定を受けた一般財団法人建設業振興基金が実施しています。
-
■ 試験日程:
第一次検定は年1回です。2級のように前期・後期の年2回はなく、1年に1度しか機会がありません。最新の日程・申込方法・受検手数料は、必ず一般財団法人建設業振興基金の公式サイトでご確認ください。 -
■ 受検資格:
令和6年度の制度改正により、第一次検定は試験実施年度において満19歳以上であれば、実務経験がなくても受検できるようになりました。学歴による区分もなくなっています。一方、第二次検定には第一次検定合格後の実務経験など、別途の要件が定められています。 -
■ 出題の基準日:
出題の根拠となる法令等は、試験ごとに定められた基準日に有効なものが適用されます。法改正の反映時期を確認しておくと安心です。
2. 出題形式と合格基準
第一次検定はマークシート方式で、記述式の問題はありません。近年は午前の部と午後の部を合わせて72問が出題され、そのうち60問を解答する形式が続いています。全問に解答しなければならない必須問題と、指定された問数だけを選んで解答する選択問題に分かれており、選択問題を指定された数より多くマークすると減点される点に注意が必要です。
解答形式は原則として四肢択一ですが、施工管理法の応用能力を問う必須10問(近年はNo.51〜No.60に配置されています)だけは五肢択一式で、五つの記述のうち誤っているものを二つ選ぶ形式の必須問題として出題されます。
合格基準は全体の得点が60%以上(60問解答のうち36問以上)であることに加え、施工管理法(応用能力)の得点も60%以上(10問中6問以上)であることが必要な二重の基準です。全体で合格ラインを超えていても、応用能力だけで基準を下回れば不合格になります。試験の実施状況等によって変更される可能性があるため、必ず最新の公式発表をご確認ください。
【公式の検定科目と、本サイトの6分野の対応】
- 建築学等: 建築学、電気・機械・設備の概略、設計図書に関する知識。本サイトの「建築学」「共通」「躯体施工」「仕上施工」がここにあたります
- 施工管理法(最重要!): 施工計画の作成方法と、工程管理・品質管理・安全管理の方法。応用能力を問う設問を含みます。全問解答が求められるため、最優先で固めるべき科目です
- 法規: 建設工事の施工の管理に必要な法令の概略。建築基準法・建設業法・労働基準法・労働安全衛生法などが中心です
3. 必要な学習時間と合格への3つのポイント
初学者が合格に必要な学習時間は、一般的に250時間前後(1日1時間の勉強で約8ヶ月)、現場での実務経験がある方では150〜200時間程度と言われています。
第一次検定は、範囲こそ広いものの、問われる知識の多くは繰り返し登場する定番の論点です。全体を薄く一周してから、得点源を厚くしていく進め方が効率的です。
-
「施工管理法」と「法規」を先に固める:
施工管理法は全問解答が求められ、配点上の比重が最も大きい科目です。法規も数値と手続きを覚えれば安定して得点できます。この二つを先に固めると、合格ラインが一気に見えてきます。 -
「建築学」は選択科目である点を活かす:
建築学等は出題数より少ない問数を選んで解答する形式です。構造力学の計算問題が苦手でも、環境工学・一般構造・建築材料で確実に取れれば十分に戦えます。全分野を完璧にしようとしないことが大切です。 -
躯体・仕上は「数値」を軸に覚える:
かぶり厚さ、継手長さ、スランプ、溶接の基準、下地の間隔など、施工の分野は数値がそのまま正誤の分かれ目になります。当サイトの930問を繰り返し解き、詳細解説で「なぜその数値なのか」まで理解しておくと、初めて見る出題にも対応できます。
※本サイトは第一次検定の対策に特化しており、第二次検定(施工経験記述を含む記述式)には対応していません。また、本試験の施工管理法(応用能力)は五肢択一で誤りを二つ選ぶ必須10問ですが、本サイトでは同じ論点を四肢択一に置き換えて収録しています。
※試験制度・出題数・合格基準は変更されることがあります。受検の際は必ず試験機関の公式発表をご確認ください。
通勤・現場移動のスキマ時間を活用して、
一発合格をつかみ取りましょう!