レディーミクストコンクリートの受入れ検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①空気量を4.5%と指定したときの許容差は、±1.5%の範囲と定められている。
- ②スランプ18cmを指定したときの許容差は、±1.5cmの範囲と定められている。
- ③塩化物量は、塩化物イオン量として0.30kg/m3以下であることを確かめる。
- ④1回の圧縮強度の試験は、任意の1台の運搬車から採取した3個の供試体の平均値による。
答えと解説を見る
スランプの許容差は、指定したスランプの値の大きさに応じて段階的に定められています。日本産業規格のレディーミクストコンクリートの規定では、スランプが5cm以上8cm未満のときは許容差を±1.5cm、8cm以上18cm以下のときは±2.5cmとしています。したがって18cmは後者に含まれ、許容差は±2.5cmとなります。軟らかいコンクリートほど試験のたびの値のばらつきが大きくなりやすいため、幅がやや広く認められています。なお21cmを指定した場合は、逆に材料分離を起こしやすい領域に入るため、許容差は±1.5cmと厳しくなります。数値の大小と許容差の広さが単純には比例しない点に注意が必要です。
他の選択肢が不適切な理由
「空気量を4.5%と指定したときの許容差は、±1.5%の範囲と定められている。」は正しく、普通コンクリートの空気量は4.5%を標準とし、種類にかかわらず許容差は±1.5%と定められているからです。「塩化物量は、塩化物イオン量として0.30kg/m3以下であることを確かめる。」も正しく、鉄筋の腐食を防ぐための上限としてこの値が定められているからです。「1回の圧縮強度の試験は、任意の1台の運搬車から採取した3個の供試体の平均値による。」も正しく、1本ごとのばらつきの影響を抑えるため3個の平均を1回の試験結果とする定めだからです。
試験の罠
スランプの許容差は、8cm以上18cm以下だけが±2.5cmで、それより小さい範囲と21cmは±1.5cmです。空気量の許容差はどの種類でも±1.5%で一定という違いも合わせて覚えてください。