2026年版・5-6

工程管理:各種工程表と進捗管理の一問一答

1級建築施工管理技士「施工管理法」から、工程管理:各種工程表と進捗管理に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-6

バーチャート工程表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①各作業の相互の関連と、重点管理すべき作業が明確に分かる。
  • ②縦軸に作業名を、横軸に暦日をとって作成する工程表である。
  • ③各作業の着手と完了の時期が、視覚的に分かりやすく示される。
  • ④作成が容易であり、工事の全体の流れをつかみやすい図である。
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正解 ①各作業の相互の関連と、重点管理すべき作業が明確に分かる。
解説
バーチャート工程表は、縦軸に作業の名称を並べ、横軸に暦の日付をとって、各作業の期間を横棒で表した図です。いつ何を始めていつ終えるのかが一目で分かり、作成も容易であるため、現場で最も広く使われています。しかしこの図には、ある作業が別のどの作業の完了を待っているのか、という前後の関係を表す仕組みがありません。棒が並んでいるだけなので、ある作業が遅れたときに、どの作業に影響が及ぶのか、全体の工期が延びるのかどうかを読み取ることができません。したがって、作業の相互の関連や重点管理すべき作業が明確に分かるという記述は誤りです。これらを明確にできるのはネットワーク工程表です。

他の選択肢が不適切な理由
「縦軸に作業名を、横軸に暦日をとって作成する工程表である。」は正しく、これがバーチャート工程表の定義そのものであり、横棒の位置と長さによって各作業の期間を表すからです。「各作業の着手と完了の時期が、視覚的に分かりやすく示される。」も正しく、横棒の左端が着手の時期、右端が完了の時期を示すため、日程を直感的に読み取れることがこの工程表の最大の長所だからです。「作成が容易であり、工事の全体の流れをつかみやすい図である。」も正しく、作業を書き出して期間を横棒で引くだけで作成でき、専門的な計算を必要としないため、関係者への説明にも適しているからです。

試験の罠
バーチャートは日程が分かるが関連が分からない、ネットワークは関連が分かるが作成に手間がかかる、という長所と短所の対比が繰り返し問われます。重点管理作業やクリティカルパスという語が出たら、ネットワーク工程表を指していると考えます。
問25-6

ガントチャート工程表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①縦軸に作業名を、横軸には各作業の達成の度合いをとって表示する。
  • ②各作業に必要な所要日数が、図から直接に読み取れる工程表である。
  • ③現時点における各作業の進捗の割合が、ひと目で分かる図である。
  • ④各作業の前後の関係については、図から読み取ることができない。
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正解 ②各作業に必要な所要日数が、図から直接に読み取れる工程表である。
解説
ガントチャート工程表は、縦軸に作業の名称を並べ、横軸に達成の度合い、すなわち進捗の割合をとって、各作業がどこまで進んでいるかを横棒の長さで表した図です。横軸が時間ではなく達成度であることが、バーチャートとの決定的な違いです。横軸に日付がないため、その作業がいつ始まっていつ終わるのか、何日かかるのかという情報は図の中に含まれていません。したがって、所要日数が図から直接読み取れるという記述は誤りです。ガントチャートが得意とするのは、ある時点における各作業の達成の度合いを一覧で比較し、どの作業が遅れているのかを直感的にとらえることです。

他の選択肢が不適切な理由
「縦軸に作業名を、横軸には各作業の達成の度合いをとって表示する。」は正しく、これがガントチャート工程表の定義そのものであり、横軸が達成度である点がこの図の特徴だからです。「現時点における各作業の進捗の割合が、ひと目で分かる図である。」も正しく、各作業の横棒の長さがそのまま達成の度合いを示すため、進捗の比較に適しているからです。「各作業の前後の関係については、図から読み取ることができない。」も正しく、この図は作業ごとの達成度を並べただけであり、どの作業が別のどの作業を待っているのかを示す仕組みをもたないからです。

試験の罠
横軸が達成度ならガントチャート、暦日ならバーチャートです。この違いさえ押さえれば、所要日数や着手の時期に関する記述の正誤は自然に導けます。両者を取り違える出題が最も多く見られます。
問35-6

工程管理曲線、いわゆるバナナ曲線に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①実施の曲線が上方の許容限界を超えても、常に望ましい状態である。
  • ②予定の進度の曲線に対して、上下に許容の限界を示した図である。
  • ③実施の曲線が下方の許容限界を下回る場合には、工程の促進を図る。
  • ④許容限界の幅が中央で広く、両端で狭い形から名が付いている。
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正解 ①実施の曲線が上方の許容限界を超えても、常に望ましい状態である。
解説
工程管理曲線は、予定の出来高の累計を示す曲線の上下に、許容できる範囲の限界を描き加えた図です。実施の曲線がこの二本の限界の間に収まっていれば、工程は管理された状態にあると判断します。ここで注意すべきは、上方の限界を超えることも問題として扱われるという点です。予定より大きく進み過ぎている状態は、必要以上に人員や機械を投入していることを意味し、原価の増加につながります。また、後続の工事の準備が整っていないのに先行させると、手戻りや品質の低下を招くこともあります。したがって、上方の限界を超えても常に望ましいという記述は誤りで、この場合は工程の再検討や資源の見直しが必要になります。

他の選択肢が不適切な理由
「予定の進度の曲線に対して、上下に許容の限界を示した図である。」は正しく、これがこの図の構成そのものであり、実施の曲線がその範囲に収まっているかどうかで管理の状態を判断するからです。「実施の曲線が下方の許容限界を下回る場合には、工程の促進を図る。」も正しく、下回るということは予定より遅れているということであり、人員や機械の増強、作業方法の見直しといった対策が必要になるからです。「許容限界の幅が中央で広く、両端で狭い形から名が付いている。」も正しく、工事の初期と終期は出来高の変化が緩やかで許容できる幅が狭く、中期は幅が広くなるため、二本の曲線に囲まれた領域がバナナのような形になるからです。

試験の罠
進み過ぎも管理の対象であるという点が最も狙われます。工程管理は予定どおりに進めることが目的であり、速ければ速いほどよいという発想は原価管理の観点から誤りになります。
問45-6

出来高累計曲線に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①縦軸に出来高の累計を、横軸に工期をとって描く曲線である。
  • ②工事の初期と終期は出来高の増加が急で、中期は緩やかになる。
  • ③予定の曲線と実施の曲線を比較して、進捗の状態を把握できる。
  • ④曲線の形状は、一般にアルファベットのSに似た形状となる。
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正解 ②工事の初期と終期は出来高の増加が急で、中期は緩やかになる。
解説
出来高累計曲線は、工事の開始からの出来高を積み上げて描いた曲線です。工事の初期は、仮設の準備や地下工事の段取りに時間を要し、投入できる人員や機械も限られるため、出来高の増加は緩やかになります。中期に入ると、躯体や仕上げの各工事が並行して進み、投入される資源も最大になるため、出来高は急激に増加します。そして終期には、残る作業が細部の手直しや検査、片付けとなるため、増加は再び緩やかになります。したがって初期と終期が急で中期が緩やかという記述は、実際とまったく逆です。この緩やか、急、緩やかという変化の順序が、曲線をアルファベットのSに似た形にします。

他の選択肢が不適切な理由
「縦軸に出来高の累計を、横軸に工期をとって描く曲線である。」は正しく、時間の経過に対して出来高がどれだけ積み上がったかを示す図であり、この軸の取り方がこの曲線の定義だからです。「予定の曲線と実施の曲線を比較して、進捗の状態を把握できる。」も正しく、同じ図の上に予定と実績を重ねて描くことで、両者の差として遅れや進み過ぎを読み取れるからです。「曲線の形状は、一般にアルファベットのSに似た形状となる。」も正しく、初期と終期が緩やかで中期が急という変化によって、緩やかに立ち上がり急に伸びて再び寝るという形になるからです。

試験の罠
曲線がSの形になる理由を、投入できる資源の量の変化として理解しておくと、初期と中期と終期の順序を逆にした選択肢に惑わされません。この曲線に許容限界を加えたものが工程管理曲線です。
問55-6

ネットワーク工程表の特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①作成が容易であるため、専門の知識がなくても短時間で作成できる。
  • ②作業の前後の関係が明確であり、影響の及ぶ範囲を把握しやすい。
  • ③重点的に管理すべき作業を、経路の日数の計算によって特定できる。
  • ④各作業の余裕の日数を求め、資源の平準化に用いることができる。
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正解 ①作成が容易であるため、専門の知識がなくても短時間で作成できる。
解説
ネットワーク工程表は、作業を矢線や丸印で表し、それらのつながりによって前後の関係を示す工程表です。作成にあたっては、まず工事を構成する作業をすべて洗い出し、一つひとつについて何の完了を待つのかという関係を整理し、そのうえで前進計算と後退計算によって各作業の最早時刻と最遅時刻、余裕日数を求めなければなりません。この手順には工程管理の知識と相応の手間が必要であり、作成が容易であるとはいえません。作成に手間がかかることは、この工程表の唯一といってよい短所です。その代わりに、作業の関連、重点管理すべき作業、余裕日数といった、他の工程表では得られない情報が得られます。

他の選択肢が不適切な理由
「作業の前後の関係が明確であり、影響の及ぶ範囲を把握しやすい。」は正しく、どの作業がどの作業の完了を待っているのかが図の上に表現されるため、ある作業が遅れたときに影響が及ぶ範囲をたどることができるからです。「重点的に管理すべき作業を、経路の日数の計算によって特定できる。」も正しく、経路の所要日数を計算することで最も長い経路すなわちクリティカルパスを求められ、その上の作業が重点管理の対象となるからです。「各作業の余裕の日数を求め、資源の平準化に用いることができる。」も正しく、余裕のある作業の開始の時期をずらすことで、必要な人員の日々の変動をならす山崩しが行えるからです。

試験の罠
ネットワーク工程表の短所は作成の手間だけであり、他の項目はすべて長所として問われます。作成が容易であるという記述はバーチャートの長所であり、両者の特徴を入れ替えた選択肢が定番です。
問65-6

工程表の種類とその特徴の組合せとして、最も適当なものはどれか。

  • ①ガントチャートは、各作業の所要日数を把握するのに適している。
  • ②バーチャートは、各作業の着手と完了の時期の把握に適している。
  • ③ネットワークは、作成の手間がかからないという点で優れている。
  • ④出来高累計曲線は、個々の作業の前後の関係の把握に適している。
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正解 ②バーチャートは、各作業の着手と完了の時期の把握に適している。
解説
工程表は、何を知りたいのかによって使い分けます。バーチャート工程表は、縦軸に作業の名称、横軸に暦の日付をとり、各作業の期間を横棒で表したものです。横棒の左端が着手の時期、右端が完了の時期を示すため、いつ何を始めていつ終えるのかという日程を最も直感的に把握できます。作成も容易で、関係者への説明にも適しているため、現場では最も広く使われています。一方で、作業どうしの前後の関係や、どの作業が全体の工期を左右しているのかは表現できません。それぞれの工程表がもつ長所と短所を理解し、目的に応じて併用することが工程管理の実務になります。

他の選択肢が不適切な理由
「ガントチャートは、各作業の所要日数を把握するのに適している。」は誤りで、ガントチャートの横軸は時間ではなく達成の度合いであり、所要日数や日程は図の中に含まれていないからです。この図が適しているのは進捗の割合の把握です。「ネットワークは、作成の手間がかからないという点で優れている。」も誤りで、ネットワーク工程表は作業の関連の整理と時刻の計算を必要とし、作成に手間がかかることがこの工程表の短所だからです。「出来高累計曲線は、個々の作業の前後の関係の把握に適している。」も誤りで、この曲線は工事全体の出来高の推移を示すものであり、個々の作業を区別して表現する仕組みをもたないからです。

試験の罠
目的と工程表の対応は、日程はバーチャート、進捗の割合はガントチャート、作業の関連と重点管理はネットワーク、全体の出来高の推移は累計曲線、と四つ組で覚えます。特徴を入れ替えた選択肢が頻出です。
問75-6

工程の進捗管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①遅れが生じた場合は、原因を除かずに人員のみを増やして対応する。
  • ②工程会議を定期的に開いて、関係者の間で進捗の状況を共有した。
  • ③週間の工程表を作成して、直近の作業の調整に用いて管理を行った。
  • ④月間の工程表は、全体の工程表と整合させて作成して用いた。
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正解 ①遅れが生じた場合は、原因を除かずに人員のみを増やして対応する。
解説
工程の遅れには必ず原因があります。資材の搬入が遅れている、先行する工事の品質が確保できずに手直しが生じている、図面の確定が遅れている、といった原因を取り除かないまま人員だけを増やしても、遅れは解消しません。むしろ、材料がないのに人だけが増えれば手待ちが生じ、狭い場所に人が集中すれば作業の錯綜によって能率が落ち、災害の危険も高まります。結果として原価だけが増え、工程はさらに悪化します。したがって遅れに対しては、まず原因を特定し、それを取り除いたうえで、必要に応じて人員の増強や作業方法の変更、順序の見直しといった対策を選ぶのが正しい進め方です。

他の選択肢が不適切な理由
「工程会議を定期的に開いて、関係者の間で進捗の状況を共有した。」は正しく、工事は多くの専門工事業者が関わって進むため、互いの進捗と予定を共有しなければ作業の引き継ぎが成立しないからです。「週間の工程表を作成して、直近の作業の調整に用いて管理を行った。」も正しく、全体の工程表だけでは日々の作業の調整ができないため、直近の一週間を対象として具体的な作業と人員を割り付ける必要があるからです。「月間の工程表は、全体の工程表と整合させて作成して用いた。」も正しく、月間の計画が全体の計画から離れてしまえば、日々の作業を積み重ねても最終の工期に到達しなくなるからです。

試験の罠
遅れへの対応は、原因の除去が先で、資源の投入は後という順序が問われます。人員を増やす、時間外労働を行うといった対策だけを挙げた選択肢は、原因への言及がないという点で誤りになります。
問85-6

工程管理におけるPDCAの考え方に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①計画の段階では、実施の可能性を検討して工程表を作成する。
  • ②確認の段階では、実績を計画と比べずに数値のみを記録する。
  • ③実施の段階では、計画に基づいて作業を進めて記録を残す。
  • ④処置の段階では、差の原因に応じて計画の修正を検討する。
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正解 ②確認の段階では、実績を計画と比べずに数値のみを記録する。
解説
工程管理は、計画を立て、それに基づいて実施し、結果を確認し、必要な処置をとるという循環によって成り立っています。このうち確認の段階の役割は、実績を計画と比較して、両者の差の有無と大きさを明らかにすることにあります。実績の数値を記録するだけでは、それが良いのか悪いのかを判断する基準がなく、次の処置につながりません。記録は確認のための材料であって、確認そのものではないということです。比較によって差が明らかになって初めて、その原因を分析し、計画を修正するか作業の方法を変えるかという処置の判断ができます。比較を欠いた記録は、循環を途中で断ち切ってしまいます。

他の選択肢が不適切な理由
「計画の段階では、実施の可能性を検討して工程表を作成する。」は正しく、実際に達成できない計画は最初から意味をもたないため、人員や資材の手配、作業可能日数を踏まえて実現できる計画とする必要があるからです。「実施の段階では、計画に基づいて作業を進めて記録を残す。」も正しく、計画どおりに進めることと、その結果を記録して次の確認に備えることが、この段階の役割だからです。「処置の段階では、差の原因に応じて計画の修正を検討する。」も正しく、差が生じた原因が一時的なものか構造的なものかによって、作業方法の変更で足りるのか計画そのものの見直しが必要なのかが変わるからです。

試験の罠
確認の段階は「比較」が本質です。記録だけ、報告だけといった記述は確認の役割を果たしていません。また処置の段階では、次の循環の計画へ結果を反映させるという点も、あわせて問われます。
問95-6

工程表の運用に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①工程表は、一度作成した後は変更せずに用いるべきものである。
  • ②全体の工程表は、工事の全期間の流れを示すために作成をする。
  • ③工程表は、関係する専門工事業者にも周知して共有しておく。
  • ④詳細な工程表は、作業の内容が定まった段階で作成していく。
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正解 ①工程表は、一度作成した後は変更せずに用いるべきものである。
解説
工程表は、工事を進めるための道具であって、守ることそれ自体が目的の書類ではありません。工事の実際の進捗は、天候、資材の調達、設計の変更、近隣との調整といったさまざまな要因によって計画と差が生じます。この差を反映せずに当初の工程表を使い続ければ、図に描かれた予定と現場の実態が離れていき、やがて誰も見ない紙になります。そうなれば、遅れを早期に発見して手を打つという工程管理の目的が果たせません。したがって工程表は、進捗の確認のたびに見直し、必要な修正を加えながら運用するものです。修正の履歴を残し、関係者へ確実に周知することも、あわせて必要になります。

他の選択肢が不適切な理由
「全体の工程表は、工事の全期間の流れを示すために作成をする。」は正しく、着工から竣工までの主要な工事の順序と時期を示し、工事の骨格を関係者が共有するための図だからです。「工程表は、関係する専門工事業者にも周知して共有しておく。」も正しく、各業者が自らの作業の時期と、その前後にどの作業が入るのかを理解していなければ、人員や資材の手配ができないからです。「詳細な工程表は、作業の内容が定まった段階で作成していく。」も正しく、着工の時点では細部が決まっていないことが多く、無理に詳細を決めても実態と合わなくなるため、内容が定まるのに応じて具体化していくのが実務的だからです。

試験の罠
工程表の運用では「見直して使う」が原則です。変更しないという記述、関係者に示さないという記述、実態と合わないまま使い続けるという記述は、いずれも工程管理の目的に反します。
問105-6

各種工程表を用いた進捗の把握に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①出来高の累計を用いれば、全体の進み具合の傾向を把握できる。
  • ②ネットワークを用いれば、遅れが工期に及ぼす影響を判断できる。
  • ③バーチャートを用いれば、各作業の予定の時期と実績を比べられる。
  • ④ガントチャートを用いれば、各作業の残りの所要日数を算定できる。
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正解 ④ガントチャートを用いれば、各作業の残りの所要日数を算定できる。
解説
ガントチャート工程表は、横軸に達成の度合いをとって各作業の進捗の割合を示す図です。ある作業が60%進んでいることは分かりますが、残りの40%に何日かかるのかは、この図の中に情報がありません。残りの日数を求めるには、その作業の所要日数や1日当たりの施工量が必要であり、それらは横軸に暦日をとるバーチャートや、所要日数を明記するネットワーク工程表から得られます。したがって、ガントチャートによって残りの所要日数を算定できるという記述は誤りです。この図が答えられるのは、どこまで進んだかという問いであって、あと何日かかるかという問いではありません。

他の選択肢が不適切な理由
「出来高の累計を用いれば、全体の進み具合の傾向を把握できる。」は正しく、予定の曲線と実施の曲線を重ねて比較することで、遅れているのか進み過ぎているのか、その傾向が続いているのかを読み取れるからです。「ネットワークを用いれば、遅れが工期に及ぼす影響を判断できる。」も正しく、遅れた作業がクリティカルパス上にあるか、余裕日数の範囲内かを計算することで、全体の工期への影響を判断できるからです。「バーチャートを用いれば、各作業の予定の時期と実績を比べられる。」も正しく、横軸が暦日であるため、予定の横棒の下に実績の横棒を並べて描けば、着手と完了の時期の差を直接読み取れるからです。

試験の罠
それぞれの工程表が答えられる問いを区別します。どこまで進んだかはガントチャート、いつからいつまでかはバーチャート、遅れの影響はネットワーク、全体の傾向は累計曲線です。この対応で判断すれば迷いません。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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