2026年版・5-4

工程管理:工程計画と工期の一問一答

1級建築施工管理技士「施工管理法」から、工程管理:工程計画と工期に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-4

工程計画の立案に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①作業の所要日数は、作業量を1日当たりの施工量で除して求めた。
  • ②各作業の所要日数は、休日や天候を考えずに暦日で計上した。
  • ③工区を分割し、各工区で作業が繰り返されるように計画した。
  • ④全体の工期から逆算して、主要な工事の完了の時期を定めた。
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正解 ②各作業の所要日数は、休日や天候を考えずに暦日で計上した。
解説
工程計画では、作業に必要な日数と、実際にその作業を行える日数を区別して考えます。作業量から求めた日数は、あくまで作業を実施できる日が続いた場合の所要日数であり、これを純作業日数といいます。しかし実際の暦の上では、日曜日や祝日といった休日があり、降雨や強風によって作業ができない日もあります。したがって暦の上で必要な期間は、純作業日数を作業可能日数の割合で割り戻して求めなければなりません。休日や天候を考えずに暦日として計上すると、計画は必ず実際より短くなり、着手した時点から遅れが積み重なっていきます。工程計画の精度は、この作業可能日数をどれだけ現実的に見込めるかによって決まります。

他の選択肢が不適切な理由
「作業の所要日数は、作業量を1日当たりの施工量で除して求めた。」は正しく、必要な作業量を、投入する人員や機械によって1日に処理できる量で割ることが、所要日数を求める基本的な計算だからです。「工区を分割し、各工区で作業が繰り返されるように計画した。」も正しく、同じ作業を繰り返すことで作業者が習熟して能率が上がり、また複数の工区で異なる作業を並行させることで全体の工期を短縮できるからです。「全体の工期から逆算して、主要な工事の完了の時期を定めた。」も正しく、竣工の期日が定まっている工事では、そこから逆にたどって各段階の完了の時期を管理日として定め、進捗を測る基準とするのが標準的な方法だからです。

試験の罠
純作業日数と暦日の区別は繰り返し問われます。作業可能日数は、休日、天候による中止、周辺への配慮による作業時間の制限などから求めるものであり、これを見込まない計画は必ず破綻します。
問25-4

工程と原価および品質の関係に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①間接費は、工事の期間の長さに応じて発生していく費用である。
  • ②施工の速度を上げれば、原価はどこまでも下がり続けていく。
  • ③品質を高くしようとすると、一般に原価は高くなる傾向がある。
  • ④極端な突貫工事となると、原価は急激に増加する傾向がある。
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正解 ②施工の速度を上げれば、原価はどこまでも下がり続けていく。
解説
工事の原価は、材料費や労務費のように施工量に比例して増える直接費と、現場事務所の経費や監督者の人件費のように工期の長さに比例して増える間接費に分けられます。施工の速度を上げると工期が短くなるため間接費は減り、その効果によって全体の原価はいったん下がります。しかし速度を上げ続けると、人員や機械を過剰に投入することによる能率の低下、時間外労働の割増賃金、材料の割高な調達などによって直接費が急激に増え始めます。この二つの効果が釣り合う点が最も原価の低くなる施工速度、すなわち経済速度です。速度を上げれば原価が下がり続けるという記述は、直接費の急増を見落としたものです。

他の選択肢が不適切な理由
「間接費は、工事の期間の長さに応じて発生していく費用である。」は正しく、現場事務所の経費、仮設物の賃料、監督者の人件費などは、作業量ではなく現場が開いている日数によって決まるからです。「品質を高くしようとすると、一般に原価は高くなる傾向がある。」も正しく、精度の高い施工や上位の材料の採用、検査の回数の増加はいずれも費用を伴い、品質と原価は一般に相反する関係にあるからです。「極端な突貫工事となると、原価は急激に増加する傾向がある。」も正しく、経済速度を大きく超えた施工では、人員の過剰投入による作業能率の低下や割増賃金、作業の錯綜による手戻りが重なり、費用が跳ね上がるからです。

試験の罠
原価と工期の関係は、下に凸の曲線になると理解します。最も低い点が最適工期であり、そこから工期を延ばしても縮めても原価は増えます。品質、原価、工期の三つは互いに相反するという関係もあわせて問われます。
問35-4

山積み工程表および山崩しに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①山崩しは、作業員の必要数の日々の変動を大きくする手法である。
  • ②山積み工程表は、日ごとに必要な作業員の数を積み上げて表す。
  • ③山崩しでは、余裕のある作業の開始の時期を移して平準化する。
  • ④クリティカルパス上の作業は、山崩しの対象としないのが原則である。
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正解 ①山崩しは、作業員の必要数の日々の変動を大きくする手法である。
解説
山積み工程表は、日ごとに必要となる作業員の数や機械の台数を棒グラフのように積み上げて示したもので、その形が山のように見えることからこう呼ばれます。この山に高低の差が大きいと、多くの人員が必要な日には集められず、少ない日には手待ちが生じるという無駄が発生します。そこで、余裕のある作業の開始の時期をずらして山の高いところを削り、低いところへ移すのが山崩しです。つまり山崩しの目的は、必要数の日々の変動を小さくして平準化することにあります。変動を大きくするという記述は、目的をまったく逆に述べたものです。平準化によって、常用の作業員を安定して確保でき、原価の低減にもつながります。

他の選択肢が不適切な理由
「山積み工程表は、日ごとに必要な作業員の数を積み上げて表す。」は正しく、各作業に必要な人員を日ごとに合計して図示したものであり、資源の配分を検討するための基礎の資料となるからです。「山崩しでは、余裕のある作業の開始の時期を移して平準化する。」も正しく、余裕のある作業であれば開始を遅らせても全体の工期に影響しないため、そこを動かして山の形をならすからです。「クリティカルパス上の作業は、山崩しの対象としないのが原則である。」も正しく、この経路上の作業には余裕がまったくないため、開始を遅らせれば直ちに全体の工期が延びてしまうからです。

試験の罠
山崩しは、余裕日数、すなわちフロートを使って行う調整です。したがってネットワーク工程表でフロートを計算しておくことが前提となります。工程表の種類と資源の配分は結び付けて理解しておきます。
問45-4

工期の短縮に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①クリティカルパス上の作業を短縮して、全体の工期を縮めた。
  • ②作業を並行して行えるように、順序を見直して工期を縮めた。
  • ③余裕のある作業のみを短縮して、全体の工期を大幅に縮めた。
  • ④工区を分割して、複数の工区で同時に作業を進めて短縮した。
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正解 ③余裕のある作業のみを短縮して、全体の工期を大幅に縮めた。
解説
全体の工期は、開始から完了までの経路のうち、最も長い時間を要する経路によって決まります。この経路をクリティカルパスといい、その上の作業には余裕がまったくありません。余裕のある作業とは、クリティカルパス以外の経路にある作業であり、これを短縮しても、より長いクリティカルパスがそのまま残っているため、全体の工期はまったく変わりません。余裕がさらに増えるだけです。したがって工期を短縮したい場合は、必ずクリティカルパス上の作業を対象とします。なお、クリティカルパス上の作業を短縮していくと、別の経路が最も長くなってクリティカルパスが移ることがあるため、短縮のたびに経路を計算し直す必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
「クリティカルパス上の作業を短縮して、全体の工期を縮めた。」は正しく、全体の工期を決めているのはこの経路であり、ここを短くすることが工期短縮の唯一の直接的な方法だからです。「作業を並行して行えるように、順序を見直して工期を縮めた。」も正しく、順序の制約が本当に必要かを見直し、並行して進められる作業を同時に行えば、経路そのものを短くできるからです。「工区を分割して、複数の工区で同時に作業を進めて短縮した。」も正しく、建物を区分して同じ作業を複数の場所で並行させれば、全体として同じ作業量をより短い期間で処理できるからです。

試験の罠
工期短縮の設問は、必ずクリティカルパスに着目します。余裕のある作業をいくら短縮しても効果がないこと、短縮によってクリティカルパスが別の経路へ移りうることの二点が要点です。
問55-4

工程計画における管理日およびタクト手法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①鉄骨の建方の完了の時期を、管理日として設定して管理した。
  • ②管理日は、工事の完了の直前にのみ設定して確認を行った。
  • ③タクト手法は、同じ作業を各階で繰り返す部分に適用した。
  • ④タクト手法では、各作業の期間をそろえて流れるように進める。
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正解 ②管理日は、工事の完了の直前にのみ設定して確認を行った。
解説
管理日、いわゆるマイルストーンは、工事の中で節目となる時点を定め、その時点までに所定の状態に達しているかを確認するための日です。地下工事の完了、鉄骨建方の完了、屋上防水の完了、外部足場の解体、受電といった、以降の工程を大きく左右する時点に設定します。工程管理の目的は、遅れを早い段階で発見して手を打つことにありますから、管理日は工事の全期間にわたって適切な間隔で設けなければなりません。完了の直前にのみ設定したのでは、遅れが判明した時点で挽回する余地がなく、確認そのものが意味を失います。管理は、結果を知るためではなく、途中で修正するために行うものです。

他の選択肢が不適切な理由
「鉄骨の建方の完了の時期を、管理日として設定して管理した。」は正しく、鉄骨建方が終わらなければ床のコンクリートも外装も進められないため、以降の工程を左右する典型的な節目に当たるからです。「タクト手法は、同じ作業を各階で繰り返す部分に適用した。」も正しく、この手法は基準階の内装のように同じ内容の作業が繰り返される部分に適した方法だからです。「タクト手法では、各作業の期間をそろえて流れるように進める。」も正しく、各作業の期間を同じ長さにそろえることで、作業の班が一定の周期で階を移動していく流れをつくり、手待ちをなくすことができるからです。

試験の罠
タクト手法は、期間をそろえることが要点です。作業量が異なる作業でも、投入する人員を調整して期間をそろえます。一つの作業が遅れると後続がすべて連鎖して遅れるという弱点も、あわせて問われます。
問65-4

建設業における労働時間の管理と工程計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①時間外労働の上限の規制は、建設業には適用されないと判断した。
  • ②工程計画では、週休2日を確保できるように作業日数を設定した。
  • ③工期は、労働時間の上限を守れることを前提として設定した。
  • ④工期に影響する天候の要因は、過去の気象の記録から見込んだ。
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正解 ①時間外労働の上限の規制は、建設業には適用されないと判断した。
解説
時間外労働の上限規制は、労働基準法の改正によって定められたもので、建設業については適用が猶予されていましたが、2024年4月からは他の業種と同様に適用されています。原則は月45時間かつ年360時間で、特別の事情がある場合でも年720時間以内、複数月の平均で80時間以内、単月で100時間未満、月45時間を超えられるのは年6回までという上限が設けられています。したがって建設業に適用されないと判断することは、現行の法令に反します。この規制は工程計画に直接影響し、必要な労働時間を上限の範囲に収められるように、工期の設定と人員の計画を組み立てなければなりません。無理な工期を前提とした計画は、法令違反を生む原因になります。

他の選択肢が不適切な理由
「工程計画では、週休2日を確保できるように作業日数を設定した。」は正しく、建設業では担い手の確保が課題となっており、休日の確保を前提として作業可能日数を見込むことが求められているからです。「工期は、労働時間の上限を守れることを前提として設定した。」も正しく、上限を超えなければ達成できない工期は、そもそも成立しない計画であり、適正な工期の設定は発注者と受注者の双方に求められる事項だからです。「工期に影響する天候の要因は、過去の気象の記録から見込んだ。」も正しく、降雨日や強風日は作業可能日数を直接左右するため、その地域の過去の記録に基づいて合理的に見込むことが計画の精度を高めるからです。

試験の罠
数値は、原則が月45時間と年360時間、特別条項でも年720時間、複数月平均80時間以内、単月100時間未満、月45時間超は年6回までです。適用の開始が2024年4月である点もあわせて押さえます。
問75-4

工程計画の作成の手順に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①作業の順序は、施工の技術的な制約を踏まえて決定していった。
  • ②各作業の日数を積み上げた後に、作業の順序を検討していった。
  • ③工程表は、工事の進捗に応じて見直して修正を加えていった。
  • ④資材の調達に要する期間を、工程の中に見込んで計画に入れた。
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正解 ②各作業の日数を積み上げた後に、作業の順序を検討していった。
解説
工程計画は、まず工事を構成する作業を洗い出し、それらの前後の関係、すなわち順序を決めることから始めます。ある作業が終わらなければ次の作業に取りかかれないという技術的な制約が、工程の骨格をつくるからです。順序が定まって初めて、どの経路が最も長くなるのかが分かり、各作業の日数を積み上げる意味が生まれます。順序を決めずに日数だけを積み上げても、それは単なる合計であって、どの作業を並行できるのか、どこが全体を律速しているのかが分かりません。したがって、日数を積み上げた後に順序を検討するという手順は、計画の順序を逆にしたものであり、工程表としての機能を果たしません。

他の選択肢が不適切な理由
「作業の順序は、施工の技術的な制約を踏まえて決定していった。」は正しく、コンクリートの養生が終わらなければ型枠を外せないというような制約が、順序を決める根拠となるからです。「工程表は、工事の進捗に応じて見直して修正を加えていった。」も正しく、実際の進捗は計画と必ず差が生じるため、その差を反映して以降の計画を修正しなければ管理の道具として機能しないからです。「資材の調達に要する期間を、工程の中に見込んで計画に入れた。」も正しく、発注から搬入までの期間は現場の努力で短縮できない要素であり、これを見込まなければ材料の待ちによって工程が止まるからです。

試験の罠
手順は、作業の洗い出し、順序の決定、日数の算定、全体の調整という流れです。順序を後回しにする記述や、資材の調達期間を見込まない記述は誤りの定番になります。
問85-4

工程管理における進捗の把握に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①予定と実績を比較して、遅れの有無と大きさを把握していった。
  • ②遅れが判明した場合は、原因を分析して対策を検討していった。
  • ③出来高の累計を、時間の経過に対して図に表して管理していった。
  • ④進捗の把握は、工事の完了の後に一括して行うこととして進めた。
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正解 ④進捗の把握は、工事の完了の後に一括して行うこととして進めた。
解説
工程管理は、計画を立て、実施し、その結果を確認し、必要な処置をとるという一連の循環によって成り立っています。この循環が回るためには、工事の途中で進捗を把握し、計画との差を確認できることが前提になります。工事の完了の後に一括して把握したのでは、差が判明したときには既に工事が終わっており、処置をとる余地がまったく残っていません。それは管理ではなく、単なる事後の記録です。したがって進捗の把握は、日、週、月といった一定の周期で継続して行い、遅れが小さいうちに原因を突き止めて手を打つ必要があります。遅れは早期に発見するほど、少ない費用と労力で回復できます。

他の選択肢が不適切な理由
「予定と実績を比較して、遅れの有無と大きさを把握していった。」は正しく、計画に対してどれだけ進んでいるのかという差を測ることが、進捗の把握そのものだからです。「遅れが判明した場合は、原因を分析して対策を検討していった。」も正しく、遅れという結果だけを見て人員を増やしても、原因が資材の遅延や手戻りであれば解決しないため、原因に応じた対策が必要だからです。「出来高の累計を、時間の経過に対して図に表して管理していった。」も正しく、出来高の累計を時間に対して描いた曲線は、全体の進み具合を一目で示し、予定の曲線と比較することで遅れの傾向をとらえられるからです。

試験の罠
工程管理は、計画、実施、確認、処置の循環として問われます。確認を工事の完了後に行う、処置をとらずに記録だけを残す、といった記述はこの循環を断つものであり、いずれも誤りになります。
問95-4

工事の着手から完了までの工程の組立てに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①外部足場の解体の時期は、外部の仕上げの完了に合わせて計画した。
  • ②揚重機の解体の時期は、資材の搬入の完了を待って計画に入れた。
  • ③屋上の防水の完了を待たずに、内部の仕上げを先行して計画した。
  • ④受電の時期は、設備の試運転に間に合うように前もって計画した。
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正解 ③屋上の防水の完了を待たずに、内部の仕上げを先行して計画した。
解説
内部の仕上げ工事は、水がかかると使い物にならない材料を扱う工程です。せっこうボードは水を吸えば強度を失い、木質のフローリングは膨張して反り、壁紙や塗装は雨漏りの跡が消えません。屋上の防水が完了していない状態では、降雨のたびに上階から水が入り込む可能性が残るため、内部の仕上げを先行させれば、やり直しが生じる危険を抱えたまま工事を進めることになります。したがって工程の組立てでは、屋上防水と外部建具の取付けによって建物を雨が入らない状態にすること、いわゆる雨仕舞いの完了を、内部仕上げの着手の条件とするのが原則です。工期を詰めたい場合でも、この順序は崩せません。

他の選択肢が不適切な理由
「外部足場の解体の時期は、外部の仕上げの完了に合わせて計画した。」は正しく、足場は外部の仕上げ作業のために設けるものであり、仕上げが完了する前に解体すれば作業ができなくなり、逆に長く残せば無駄な費用が生じるからです。「揚重機の解体の時期は、資材の搬入の完了を待って計画に入れた。」も正しく、揚重機を先に解体してしまうと、残った資材を人力や別の手段で運ぶことになり、費用と工期の両方に大きな影響が出るからです。「受電の時期は、設備の試運転に間に合うように前もって計画した。」も正しく、電気設備や空調設備の試運転には電力が必要であり、受電が遅れれば竣工前の確認がすべて後ろへずれてしまうからです。

試験の罠
工程の順序では、雨仕舞いの完了が内部仕上げの前提になるという原則が繰り返し問われます。あわせて、足場の解体、揚重機の解体、受電という三つの時期は、それぞれ何の条件になっているのかを整理しておきます。
問105-4

工程計画と原価の管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①直接費は、施工の速度を上げるほど増加していく費用である。
  • ②施工の速度を上げると、時間外労働の割増賃金が増えていく。
  • ③工期を延ばせば延ばすほど、工事の原価は下がり続けていく。
  • ④採算の合う施工の速度は、原価が収入を下回る範囲に限られる。
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正解 ③工期を延ばせば延ばすほど、工事の原価は下がり続けていく。
解説
工事の原価は、施工量に比例する直接費と、工期の長さに比例する間接費の合計です。工期を延ばして施工の速度を落とすと、人員や機械の投入が緩やかになるため直接費は下がりますが、その一方で現場事務所の費用、仮設物の賃料、監督者の人件費といった間接費は、日数に応じて増え続けます。したがって工期を延ばし続ければ、ある点を過ぎたところで間接費の増加が直接費の減少を上回り、原価は再び上昇に転じます。つまり原価は、工期に対して下に凸の曲線を描き、最も低くなる点が存在します。延ばせば延ばすほど下がり続けるという記述は、間接費の性質を無視したものです。

他の選択肢が不適切な理由
「直接費は、施工の速度を上げるほど増加していく費用である。」は正しく、短い期間に同じ作業量を処理するには人員や機械を多く投入することになり、能率の低下や割増賃金を伴って費用が膨らむからです。「施工の速度を上げると、時間外労働の割増賃金が増えていく。」も正しく、限られた期間に多くの作業量を処理するためには労働時間を延ばすことになり、割増賃金という形で直接費が増加するからです。「採算の合う施工の速度は、原価が収入を下回る範囲に限られる。」も正しく、どれだけ工事を進めても原価が収入を上回ってしまえば損失となるため、採算がとれるのは原価が収入を下回る速度の範囲に限られるからです。

試験の罠
原価と工期の関係は、最適工期を底とする下に凸の曲線であるという理解が要点です。速すぎても遅すぎても原価は増えるという両側からの説明が問われるため、どちらの向きの記述にも対応できるようにしておきます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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