2026年版・5-19

施工計画:乗入れ構台と揚重運搬設備の計画の一問一答

1級建築施工管理技士「施工管理法」から、施工計画:乗入れ構台と揚重運搬設備の計画に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-19

鉄筋コンクリート造の建築物における乗入れ構台の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①構台の支柱は、基礎や地中梁の位置に合わせて配置すると、地業の作業がしやすくなります。
  • ②構台の幅は、使用する施工機械や車両の大きさと、通行の方法に応じて定めるものとします。
  • ③構台の支柱の脚部には根がらみを設け、敷板や敷角を用いて沈下を防ぐこととします。
  • ④構台の水平つなぎや筋かいは、水平方向の力に抵抗させるために必要な部材となります。
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正解 ①構台の支柱は、基礎や地中梁の位置に合わせて配置すると、地業の作業がしやすくなります。
解説
乗入れ構台の支柱は、掘削が終わった後も地中に残ったまま作業が進み、地下の躯体がある程度できあがってから撤去されます。そのため支柱を基礎や地中梁の位置に立ててしまうと、そこだけ配筋やコンクリートの打込みができず、支柱を抜いた後に穴を埋める後施工が必要になります。この後施工の部分は、一体に打ち込んだ躯体に比べて品質を確保しにくく、止水の面でも弱点になります。したがって支柱は、基礎、地中梁、柱、耐圧盤といった躯体の位置を避け、スラブの中央付近など、後から埋め戻しても支障の少ない位置に配置するのが原則です。構台の割付けは、地下の躯体の伏図を重ねて検討し、施工の順序と合わせて決めます。

他の選択肢が不適切な理由
「構台の幅は、使用する施工機械や車両の大きさと、通行の方法に応じて定めるものとします。」は正しく、一方通行にするか行き違えるようにするか、どのような機械を載せるかで必要な幅が変わるためです。工事の内容に応じて計画します。「構台の支柱の脚部には根がらみを設け、敷板や敷角を用いて沈下を防ぐこととします。」も正しく、労働安全衛生規則第575条の6が、地質等の状態に応じた根入れ、根がらみ、敷板や敷角の使用といった滑動と沈下を防ぐ措置を求めているからです。「構台の水平つなぎや筋かいは、水平方向の力に抵抗させるために必要な部材となります。」も正しく、支柱だけでは車両の発進や制動で生じる水平力、風、地震の力に抵抗できないためです。

試験の罠
乗入れ構台で最もよく問われるのは支柱の位置です。「躯体の位置を避ける」が原則で、これを逆にした選択肢が繰り返し作られます。あわせて、支柱は地下躯体の施工に支障がない範囲でできるだけ少なくする点も押さえてください。
問25-19

労働安全衛生規則に定める作業構台に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①作業構台とは、材料の集積や建設機械の設置を目的とする高さ2m以上の設備をいいます。
  • ②高さ2m以上の作業床の床材間の隙間は、5cm以下となるようにしなければなりません。
  • ③作業構台を組み立てるときは、部材の配置と寸法を示した組立図を作成して行います。
  • ④作業構台の構造と材料に応じて最大積載荷重を定め、これを労働者に周知させます。
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正解 ②高さ2m以上の作業床の床材間の隙間は、5cm以下となるようにしなければなりません。
解説
労働安全衛生規則第575条の6第1項第3号は、作業構台の高さ2m以上の作業床について、床材間の隙間を3cm以下とすることを求めています。したがって5cm以下とする記述は数値が異なり誤りです。隙間を狭く抑えるのは、工具や材料が落ちて下にいる人に当たるのを防ぐためです。人が踏み抜くほどの隙間でなくても、ボルト1本が数十メートル落ちれば重大な災害になります。なお、同じ3cmという数値は、つり足場を除く足場の作業床についても定められており、作業床の隙間の基準として共通しています。あわせて同号は、高さ2m以上の作業床の端で墜落のおそれのある箇所に手すり等と中桟等を設けることも求めています。

他の選択肢が不適切な理由
「作業構台とは、材料の集積や建設機械の設置を目的とする高さ2m以上の設備をいいます。」は正しく、同規則第575条の2が、仮設の支柱と作業床等で構成され、材料もしくは仮設機材の集積または建設機械等の設置もしくは移動を目的とする高さ2m以上の設備と定義しているためです。「作業構台を組み立てるときは、部材の配置と寸法を示した組立図を作成して行います。」も正しく、同規則第575条の5が組立図の作成と、その組立図によって組み立てることを求めているからです。「作業構台の構造と材料に応じて最大積載荷重を定め、これを労働者に周知させます。」も正しく、同規則第575条の4が最大積載荷重を定めること、これを超えて積載しないこと、労働者への周知の3つを義務づけているためです。

試験の罠
作業構台は「高さ2m以上」で法令の対象になり、床材間の隙間は「3cm以下」です。足場の作業床と同じ数値なので、まとめて覚えると効率がよくなります。5cmや10cmに置き換えた選択肢に注意してください。
問35-19

乗入れ構台の高さとスロープの計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①構台の大引の下端は、1階のコンクリート床の上端よりも、少し高い位置に定めます。
  • ②構台の高さは、根切りの深さと地下の階高を踏まえて、支障のない値に定めます。
  • ③構台へ上がるスロープの勾配は、4分の1から3分の1程度を目安として計画します。
  • ④構台の上で行う作業に必要な頭上の余裕を見込んで、構台の高さを決めます。
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正解 ③構台へ上がるスロープの勾配は、4分の1から3分の1程度を目安として計画します。
解説
乗入れ構台へ上がるスロープの勾配は、一般に10分の1から6分の1程度を目安とします。これは、載せる車両や施工機械が安全に上り下りできる勾配の範囲です。4分の1から3分の1という勾配は、これよりはるかに急で、10メートル進む間に3メートルから4メートルも上がる計算になります。ダンプトラックのような重い車両では、上りで駆動輪が空転し、下りでは制動が効かずに滑り出すおそれがあり、実際には走行できません。また急な勾配では、車体の前後の端が路面に当たってしまい、そもそも乗り入れられない場合もあります。スロープには相応の長さが必要になるため、構台の割付けを検討するときは、スロープを設ける位置と長さを先に決めておきます。

他の選択肢が不適切な理由
「構台の大引の下端は、1階のコンクリート床の上端よりも、少し高い位置に定めます。」は正しく、少し高くしておくことで、1階の床のコンクリートを打った後も構台の部材が邪魔にならず、床の均しや型枠の解体が行えるためです。「構台の高さは、根切りの深さと地下の階高を踏まえて、支障のない値に定めます。」も正しく、地下の階数と各階の高さ、根切り底の位置から、施工に無理のない高さが決まるからです。「構台の上で行う作業に必要な頭上の余裕を見込んで、構台の高さを決めます。」も正しく、鉄筋の建込みや型枠の取付けには頭上の空間が要り、ぎりぎりに設定すると作業そのものができなくなるためです。

試験の罠
スロープの勾配は「10分の1から6分の1程度」です。分母が小さいほど急になるという関係を押さえておけば、4分の1や3分の1が急すぎることをその場で判断できます。
問45-19

作業構台の点検に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①その日の作業を開始する前に、手すり等と中桟等の取り外しや脱落の有無を点検します。
  • ②強風や大雨などの悪天候の後に作業を行うときは、作業の開始前に点検を行います。
  • ③中震以上の地震の後に作業を行うときは、支柱の沈下や部材の損傷を点検します。
  • ④点検の結果の記録は、点検を行った日から1年間これを保存しなければなりません。
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正解 ④点検の結果の記録は、点検を行った日から1年間これを保存しなければなりません。
解説
労働安全衛生規則第575条の8第3項は、悪天候や地震の後などに行った点検について、その結果と、補修等の措置を講じた場合はその内容を記録し、作業構台を使用する作業を行う仕事が終了するまでの間、保存しなければならないと定めています。保存期間は年数ではなく、その仕事が終わるまでという定め方です。記録を残す目的は、以前の点検で見つかった不具合がその後どうなったかを追えるようにし、同じ箇所の異常を見落とさないようにすることにあります。仮設物は工事の終了とともに撤去されるため、工事が終われば記録を残す意味も失われます。したがって、1年間という期間で区切る記述は誤りです。

他の選択肢が不適切な理由
「その日の作業を開始する前に、手すり等と中桟等の取り外しや脱落の有無を点検します。」は正しく、同条第1項がこの日常の点検を求めているためです。手すりは作業の都合で外されたまま戻し忘れられることがあり、墜落災害の直接の原因になります。「強風や大雨などの悪天候の後に作業を行うときは、作業の開始前に点検を行います。」も正しく、同条第2項が悪天候の後を点検の機会として挙げているからです。「中震以上の地震の後に作業を行うときは、支柱の沈下や部材の損傷を点検します。」も正しく、同項が中震以上の地震の後も点検の機会とし、支柱の滑動と沈下の状態、部材の損傷、緊結部の緩みなどを点検事項として列挙しているためです。

試験の罠
仮設物の点検記録の保存期間は「その仕事が終了するまで」と定められているものが多く、足場についても同じ考え方です。1年、3年といった具体的な年数に置き換えた選択肢は、この点で誤りになります。
問55-19

揚重した材料を受けるための荷受け構台の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①荷受け構台の最大積載荷重は、揚重機の定格荷重と同じ値としておけば十分といえます。
  • ②荷受け構台の作業床には、最大積載荷重を定めて見やすい位置に表示しておきます。
  • ③荷受け構台に載せる材料は、一箇所へ集中して積まないように、計画するものとします。
  • ④荷受け構台を躯体から持ち出す場合は、支持する部材の耐力を確かめて計画します。
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正解 ①荷受け構台の最大積載荷重は、揚重機の定格荷重と同じ値としておけば十分といえます。
解説
荷受け構台は、クレーンなどで揚げた材料をいったん受け止め、そこから各階へ運び込むまでの間、置いておくための構台です。実際の使い方を考えると、1回に揚げた荷だけが載るのではなく、次の荷が届くまでに前の荷が残っていたり、複数の職種の材料が同時に置かれたりします。そのうえ、材料を仕分ける作業員の重さや、運搬に使う台車の重さも加わります。したがって、揚重機の定格荷重、つまり1回につり上げられる荷の重さと同じ値を最大積載荷重とするのでは足りません。荷受け構台の最大積載荷重は、実際に載せる材料の量と作業の状況を想定し、余裕を見込んで定める必要があります。定めた値は表示して周知し、超えないよう管理します。

他の選択肢が不適切な理由
「荷受け構台の作業床には、最大積載荷重を定めて見やすい位置に表示しておきます。」は正しく、労働安全衛生規則第575条の4が最大積載荷重を定めて労働者に周知することを求めており、表示はその確実な方法だからです。「荷受け構台に載せる材料は、一箇所へ集中して積まないように、計画するものとします。」も正しく、全体の重さが範囲内でも、1点に集中すればその部分の床材や大引が壊れるおそれがあるためです。「荷受け構台を躯体から持ち出す場合は、支持する部材の耐力を確かめて計画します。」も正しく、施工中の躯体はまだ設計時の強度に達していないことがあり、想定外の力を加えると変形やひび割れの原因になるからです。

試験の罠
定格荷重は「1回につり上げられる重さ」、最大積載荷重は「載せておいてよい重さ」で、意味も決め方も別物です。この2つを同じ値としてよいとする選択肢は、言葉の意味の取り違えを問うものです。
問65-19

タワークレーンの計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①マストクライミング方式は、マストを継ぎ足しながら、クレーン自体を上昇させます。
  • ②フロアクライミング方式は、マストを継ぎ足しながら建物の外部で上昇していきます。
  • ③定格荷重は作業半径によって変わり、半径が大きくなるほど小さな値となります。
  • ④設置に先立ち、基礎に生じる力に対して地盤の支持力が足りるかを確かめます。
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正解 ②フロアクライミング方式は、マストを継ぎ足しながら建物の外部で上昇していきます。
解説
フロアクライミング方式は、建物の躯体の中、たとえばエレベーターシャフトや吹抜けの部分にクレーンを据え、躯体ができあがるのに合わせて、クレーンを支える受け梁を上の階へ盛り替えながら上昇させていく方式です。マストを継ぎ足していくのではなく、支持する床を替えていくところがこの方式の特徴で、名前のフロアもそこから来ています。建物の中に納まるので、地上に大きな設置面積を必要とせず、敷地に余裕のない市街地の工事に向いています。一方で、クレーンが通った部分の床や壁は最後に施工することになり、その分の工程を別に見込む必要があります。したがって、建物の外部で上昇するという記述は誤りです。

他の選択肢が不適切な理由
「マストクライミング方式は、マストを継ぎ足しながら、クレーン自体を上昇させます。」は正しく、クレーンの支柱にあたるマストを下から次々に足していき、建物の外側で高さを稼ぐ方式だからです。一定の高さごとに躯体へ控えを取って安定を保ちます。「定格荷重は作業半径によって変わり、半径が大きくなるほど小さな値となります。」も正しく、同じ力でも支点から遠いほどモーメントが大きくなるため、遠くの荷ほど軽いものしかつれないからです。「設置に先立ち、基礎に生じる力に対して地盤の支持力が足りるかを確かめます。」も正しく、タワークレーンは自重に加えて風や荷による大きな力を基礎へ伝えるため、地盤が耐えられなければ傾きや転倒につながるためです。

試験の罠
クライミングの方式は「マストを足すのがマストクライミング、床を盛り替えるのがフロアクライミング」と名前どおりに覚えられます。設置場所が建物の外か中かという違いとセットで押さえてください。
問75-19

工事用の昇降設備の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①ロングスパン工事用エレベーターは、搬器の床が長く、長尺の材料の運搬に適します。
  • ②工事用エレベーターの設置の位置は、各階への材料の搬入経路を考えて決めるものとします。
  • ③建設用リフトは、荷とともに作業に従事する者を搬器に乗せて昇降させるものとします。
  • ④昇降設備の計画では、躯体の工程と仕上げの工程の両方の運搬量を見込んでおきます。
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正解 ③建設用リフトは、荷とともに作業に従事する者を搬器に乗せて昇降させるものとします。
解説
建設用リフトは荷を運ぶための設備で、人を乗せることは認められていません。クレーン等安全規則第186条は、建設用リフトを用いた作業を行う作業場で作業に従事する者を搬器に乗せてはならないと定めており、労働者の側にも乗ってはならない義務を課しています。例外は、リフト自体の修理、調整、点検などの作業を行う場合に、危険が生じないような措置を講じたときに限られます。建設用リフトは人を乗せることを前提に作られていないため、搬器が落下したときに人を守る仕組みが十分ではありません。人の昇降には、そのための構造と検査を備えた工事用エレベーターを別に計画します。

他の選択肢が不適切な理由
「ロングスパン工事用エレベーターは、搬器の床が長く、長尺の材料の運搬に適します。」は正しく、この設備は搬器の床を長くとってあり、鉄骨の小梁や配管、ボードといった長い材料をそのまま載せられるためです。速度は遅いものの、荷姿の自由度が高くなります。「工事用エレベーターの設置の位置は、各階への材料の搬入経路を考えて決めるものとします。」も正しく、降ろした場所から使う場所までの水平の運搬が長いと、揚重の能力を上げても全体の効率が上がらないためです。「昇降設備の計画では、躯体の工程と仕上げの工程の両方の運搬量を見込んでおきます。」も正しく、躯体の時期は重量物が中心、仕上げの時期は数量が多く多職種が同時に使うというように、必要になる能力の性質が変わるからです。

試験の罠
人を乗せてよいかどうかは、その設備が法令上どの区分にあたるかで決まります。建設用リフトと簡易リフトは荷専用、工事用エレベーターは人も運べる、という区分を押さえておいてください。
問85-19

工事現場への搬入と場内の運搬の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①場内の車両の動線はできるだけ一方通行とし、後退での走行を減らすようにします。
  • ②資材を積んだ車両が場内で待つ時間を減らすため、搬入の時刻を職種ごとに調整します。
  • ③搬入路の路盤は、雨天でも車両が沈み込まないよう、必要な支持力を確保しておきます。
  • ④工事現場の出入口の扉は、開閉のしやすさを考えて、道路側へ開く外開きとします。
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正解 ④工事現場の出入口の扉は、開閉のしやすさを考えて、道路側へ開く外開きとします。
解説
工事現場の出入口の扉は、道路の側へ開かない構造とするのが原則です。外開きにすると、扉を開いた瞬間に扉が歩道や車道へ張り出し、そこを通っている歩行者や自転車に当たるおそれがあります。工事現場の前は、工事があること自体が意識されにくい通行人も多く、突然開く扉は思いがけない危険になります。また、道路の上に一時的にでも物が張り出すことは、道路の適正な利用の面でも望ましくありません。そこで扉は内側へ開く内開きとするか、横に滑らせる引戸として、開閉のいずれの状態でも道路へはみ出さないようにします。開閉のしやすさを理由に外開きとする考え方は、通行者の安全より現場の都合を優先するもので、認められません。

他の選択肢が不適切な理由
「場内の車両の動線はできるだけ一方通行とし、後退での走行を減らすようにします。」は正しく、後退するときは運転者から見えない範囲が広く、接触や轢過の危険が高いためです。一方通行にすれば後退の回数そのものを減らせます。「資材を積んだ車両が場内で待つ時間を減らすため、搬入の時刻を職種ごとに調整します。」も正しく、待機する車両が敷地に入りきらないと路上にあふれ、近隣の交通を妨げて苦情や事故の原因になるからです。「搬入路の路盤は、雨天でも車両が沈み込まないよう、必要な支持力を確保しておきます。」も正しく、路盤が軟らかいと車両が動けなくなって搬入が止まり、工程全体に影響が及ぶうえ、泥を道路へ持ち出す原因にもなるためです。

試験の罠
出入口の扉は「道路へ張り出させない」が原則で、内開きか引戸のいずれかとします。歩行者用と車両用の出入口をできるだけ分けること、扉に工事関係者以外の立入りを禁ずる表示を出すことも、あわせて問われます。
問95-19

乗入れ構台に用いる部材と荷重の考え方に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①構台の設計では、施工機械の重さのほか、走行や旋回に伴う力も見込んでおきます。
  • ②構台の支柱の間隔は、載せる施工機械の配置とは関係なく、部材の断面だけで決まります。
  • ③構台に用いる鋼材については、著しい損傷、変形または腐食のあるものを用いてはなりません。
  • ④支柱、はり、筋かい等の緊結部は、緊結金具等を用いて堅固に固定するものとします。
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正解 ②構台の支柱の間隔は、載せる施工機械の配置とは関係なく、部材の断面だけで決まります。
解説
乗入れ構台の支柱の間隔は、大引や根太の断面だけで決まるものではありません。構台の上をどのような機械が通り、どこで止まって作業をするかによって、床にかかる力の大きさと位置が変わるからです。たとえばクローラークレーンが構台上で旋回して荷をつるときは、そのつり荷の重さとクレーンの自重が特定の位置に集中し、しかも旋回に伴って向きが変わります。そのため、機械の据付けが想定される位置には支柱を増やしたり、部材を大きくしたりして補強します。逆に、地下の躯体の関係で支柱を立てられない範囲があれば、その部分は大きな断面の部材で飛ばすことになります。つまり、載せる機械の配置と支柱の割付けは互いに影響し合う関係にあります。

他の選択肢が不適切な理由
「構台の設計では、施工機械の重さのほか、走行や旋回に伴う力も見込んでおきます。」は正しく、走行するときの制動や発進では水平方向の力が生じ、旋回ではねじる力が加わるためです。静止した状態の重さだけでは足りません。「構台に用いる鋼材については、著しい損傷、変形または腐食のあるものを用いてはなりません。」も正しく、労働安全衛生規則第575条の2が材料についてこのことを定めているからです。仮設材は繰り返し転用されるため、受入れ時の確認が欠かせません。「支柱、はり、筋かい等の緊結部は、緊結金具等を用いて堅固に固定するものとします。」も正しく、同規則第575条の6第1項第2号が、変位や脱落が生じないよう緊結金具等で堅固に固定することを求めているためです。

試験の罠
仮設構造物の設計では「何を載せるか」と「どう動くか」の両方を見込みます。静止した重さだけを考える記述、部材の断面だけで決まるとする記述は、いずれも動きに伴う力を落としている点で誤りになります。
問105-19

仮設の構台と揚重運搬設備の計画に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①乗入れ構台へ上がるスロープの勾配は、3分の1から2分の1程度を目安として計画します。
  • ②建設用リフトの搬器には、作業に従事する者を荷とともに乗せることができます。
  • ③作業構台の高さ2m以上の作業床では、床材間の隙間を3cm以下としなければなりません。
  • ④タワークレーンの定格荷重は、作業半径が大きくなるほど大きな値になっていきます。
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正解 ③作業構台の高さ2m以上の作業床では、床材間の隙間を3cm以下としなければなりません。
解説
労働安全衛生規則第575条の6第1項第3号は、作業構台の高さ2m以上の作業床について、床材間の隙間を3cm以下とすることを定めています。したがってこの記述が最も適当です。隙間を狭くする目的は、上の階から工具や小さな材料が落ちて、下で作業している人に当たるのを防ぐことにあります。同じ3cmという値は、つり足場を除く足場の作業床についても定められており、高所の作業床に共通する基準として覚えておくと便利です。あわせて、高さ2m以上の作業床の端で墜落のおそれのある箇所には、手すり等と中桟等を設けることも同じ号のすぐ後に定められています。作業構台は足場と別の規定ですが、求められる安全の水準は共通しています。

他の選択肢が不適切な理由
「乗入れ構台へ上がるスロープの勾配は、3分の1から2分の1程度を目安として計画します。」は誤りで、一般には10分の1から6分の1程度を目安とします。示された勾配は急すぎて、車両が上り下りできません。「建設用リフトの搬器には、作業に従事する者を荷とともに乗せることができます。」も誤りで、クレーン等安全規則第186条が搭乗を禁じており、認められるのは修理、調整、点検等の作業で危険のない措置を講じたときに限られます。「タワークレーンの定格荷重は、作業半径が大きくなるほど大きな値になっていきます。」も誤りで、支点から遠いほど同じ重さでも大きなモーメントが生じるため、作業半径が大きくなるほど定格荷重は小さくなります。

試験の罠
この問題は「最も適当なもの」を選ぶ形式です。誤りの3つは、数値を急な側へずらす、禁止されている扱いを認める、大小の関係を逆にするという典型的な作り方です。設問の末尾を必ず確かめてください。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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