鉄筋コンクリート造の建築物における乗入れ構台の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①構台の支柱は、基礎や地中梁の位置に合わせて配置すると、地業の作業がしやすくなります。
- ②構台の幅は、使用する施工機械や車両の大きさと、通行の方法に応じて定めるものとします。
- ③構台の支柱の脚部には根がらみを設け、敷板や敷角を用いて沈下を防ぐこととします。
- ④構台の水平つなぎや筋かいは、水平方向の力に抵抗させるために必要な部材となります。
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乗入れ構台の支柱は、掘削が終わった後も地中に残ったまま作業が進み、地下の躯体がある程度できあがってから撤去されます。そのため支柱を基礎や地中梁の位置に立ててしまうと、そこだけ配筋やコンクリートの打込みができず、支柱を抜いた後に穴を埋める後施工が必要になります。この後施工の部分は、一体に打ち込んだ躯体に比べて品質を確保しにくく、止水の面でも弱点になります。したがって支柱は、基礎、地中梁、柱、耐圧盤といった躯体の位置を避け、スラブの中央付近など、後から埋め戻しても支障の少ない位置に配置するのが原則です。構台の割付けは、地下の躯体の伏図を重ねて検討し、施工の順序と合わせて決めます。
他の選択肢が不適切な理由
「構台の幅は、使用する施工機械や車両の大きさと、通行の方法に応じて定めるものとします。」は正しく、一方通行にするか行き違えるようにするか、どのような機械を載せるかで必要な幅が変わるためです。工事の内容に応じて計画します。「構台の支柱の脚部には根がらみを設け、敷板や敷角を用いて沈下を防ぐこととします。」も正しく、労働安全衛生規則第575条の6が、地質等の状態に応じた根入れ、根がらみ、敷板や敷角の使用といった滑動と沈下を防ぐ措置を求めているからです。「構台の水平つなぎや筋かいは、水平方向の力に抵抗させるために必要な部材となります。」も正しく、支柱だけでは車両の発進や制動で生じる水平力、風、地震の力に抵抗できないためです。
試験の罠
乗入れ構台で最もよく問われるのは支柱の位置です。「躯体の位置を避ける」が原則で、これを逆にした選択肢が繰り返し作られます。あわせて、支柱は地下躯体の施工に支障がない範囲でできるだけ少なくする点も押さえてください。