2026年版・5-18

応用能力:仕上工事の施工の一問一答

1級建築施工管理技士「施工管理法」から、応用能力:仕上工事の施工に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-18

アスファルト防水工事の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①立上りの部分のルーフィングは、平場の部分とは別に張り付けることとする。
  • ②保護コンクリートの伸縮目地は、縦横とも3m程度の間隔で設けていく。
  • ③ルーフィングは、屋根の水上から水下へ向かって順に張り付けることとする。
  • ④ルーフィングの重ね幅は、長手も幅も100mm以上を確保していく。
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正解 ③ルーフィングは、屋根の水上から水下へ向かって順に張り付けることとする。
解説
防水層は、上の層が下の層に覆いかぶさる形に重ねてはじめて、水が重ね目から内部へ入り込まなくなります。屋根の上を流れる水は必ず水上から水下へ向かいますから、水下の側を先に張り、その上へ水上の側を重ねていけば、水は重ね目の上を乗り越えて流れ去ります。逆に水上から張り始めて水下側を上に重ねると、重ね目が水を受け止める向きの段差となり、流れてきた水がその口へ入り込んでしまいます。これはうろこの向きを逆にするようなもので、いくら重ね幅を確保しても漏水を防げません。屋根ふきの下葺き材、金属板の重ね、シート防水の重ねなど、水を流して処理するあらゆる部位に共通する原則です。したがって、水上から水下へ張るという記述は、重ね合わせの向きを逆にしており不適当です。

他の選択肢が不適切な理由
「ルーフィングの重ね幅は、長手も幅も100mm以上を確保していく。」は正しく、重ねが不足すると、施工のずれや温度による伸縮によって重ね目が開き、そこが漏水の経路になるからです。「立上りの部分のルーフィングは、平場の部分とは別に張り付けることとする。」も正しく、立上りと平場を一枚で張ると入隅の部分で材料が突っ張って浮きやすく、また立上りでは自重で下がりやすいため、分けて張ったうえで重ね合わせるからです。「保護コンクリートの伸縮目地は、縦横とも3m程度の間隔で設けていく。」も正しく、保護コンクリートは温度によって伸び縮みし、目地がなければひび割れて防水層を傷めるため、間隔を定めて目地を入れるからです。

試験の罠
水下から水上へ、というのが張り進める向きです。屋根の下葺き材、金属板、シート防水のいずれも同じ向きになります。保護コンクリートの伸縮目地は、周辺の立上り際からおよそ600mmの位置にも設けることとされており、間隔とあわせて覚えてください。
問25-18

シーリング工事の目地の設計および施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①ワーキングジョイントには、バックアップ材やボンドブレーカーを用いていく。
  • ②金属製の建具まわりのワーキングジョイントは、3面接着として充填していく。
  • ③コンクリートのひび割れ誘発目地は、3面接着として充填することとされている。
  • ④プライマーを塗った後は、所定の時間をおいてからシーリング材を充填する。
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正解 ②金属製の建具まわりのワーキングジョイントは、3面接着として充填していく。
解説
目地は、動きの大きさによって二つに分けて考えます。ワーキングジョイントとは、部材の温度による伸縮や地震時の変位によって目地の幅が大きく変わる目地のことで、金属製の建具まわりやカーテンウォールの目地がこれに当たります。この種の目地では、シーリング材が幅の変化に伸び縮みで追従しなければなりませんから、目地の底に接着させず、両側の側面だけで接着する2面接着とします。底まで接着させる3面接着にすると、目地が開いたときにシーリング材が底に引っ張られて自由に伸びることができず、内部から裂けてしまいます。底への接着を断つために用いるのが、バックアップ材やボンドブレーカーです。したがって、建具まわりを3面接着とする記述は、動く目地に動けない納まりを与えるもので不適当です。

他の選択肢が不適切な理由
「ワーキングジョイントには、バックアップ材やボンドブレーカーを用いていく。」は正しく、これらは目地の底とシーリング材との縁を切って2面接着を成立させるための材料だからです。「コンクリートのひび割れ誘発目地は、3面接着として充填することとされている。」も正しく、この種の目地はほとんど動かないノンワーキングジョイントであり、接着する面を増やして水の侵入に対する抵抗を高めるほうが有利だからです。「プライマーを塗った後は、所定の時間をおいてからシーリング材を充填する。」も正しく、溶剤が揮発しきる前に充填すると接着の性能が十分に発揮されず、逆に時間が経ちすぎても効果が落ちるからです。

試験の罠
動く目地は2面接着、動かない目地は3面接着です。建具まわりとカーテンウォールが前者、ひび割れ誘発目地と打継ぎ目地が後者と、代表例で覚えると判断できます。バックアップ材は目地が深いとき、ボンドブレーカーは浅いときに使う、という使い分けも問われます。
問35-18

外壁タイルの密着張り、いわゆるヴィブラート工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①張付けモルタルは2層に分けて塗り付け、下地との密着を確保することとする。
  • ②タイルは、振動工具を用いて張付けモルタルへ埋め込むように押し付けていく。
  • ③張付けモルタルの1回の塗付けの面積は、5m2以内を目安として管理する。
  • ④タイルは、上の段から下の段へ向かって張り進めることとされている。
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正解 ③張付けモルタルの1回の塗付けの面積は、5m2以内を目安として管理する。
解説
密着張りでは、下地にあらかじめ塗り付けた張付けモルタルへ、振動工具でタイルを埋め込むように押し付けて張ります。この方法が成り立つのは、モルタルがまだ軟らかく、押し付けたときにタイルの裏の目地へ十分に回り込む状態にある間だけです。時間が経ってモルタルの表面が乾き始めると、押し込んでも裏側が密着せず、後に浮きや剥落を招きます。そこで、1回に塗り付ける面積は2m2以内とし、かつ20分以内に張り終えることとされています。面積を制限するのは、塗ってから張り終えるまでの時間を確実に短く抑えるためであり、5m2とすれば、端のほうのモルタルは張り付ける頃には硬化が進んでしまいます。塗る面積の制限は、時間の制限を実際に守らせるための仕組みです。

他の選択肢が不適切な理由
「張付けモルタルは2層に分けて塗り付け、下地との密着を確保することとする。」は正しく、一度に厚く塗ると下地との界面に空隙が残りやすく、薄く下塗りしてから重ねることで密着が得られるからです。「タイルは、振動工具を用いて張付けモルタルへ埋め込むように押し付けていく。」も正しく、振動を与えることでモルタルが一時的に軟らかくなり、タイルの裏の目地へ回り込んで密着するからです。「タイルは、上の段から下の段へ向かって張り進めることとされている。」も正しく、下から張ると上の段のタイルの重さで下の段が押し下げられて目地がずれるため、この工法では上から下へ張るからです。

試験の罠
密着張りは2m2以内かつ20分以内で、上から下へ張ります。改良圧着張りは2m2以内かつ60分以内、接着剤張りは3m2以内かつ30分以内です。工法ごとの面積と時間の組合せが、そのまま出題の材料になります。
問45-18

外壁タイル張りの工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①改良圧着張りは、下地面とタイルの裏面の両方に張付けモルタルを塗り付ける。
  • ②マスク張りは、ユニットタイルの裏面へモルタルを塗り短時間で張り付けていく。
  • ③接着剤張りは、くし目ごてを用いて接着剤に所定のくし目を立てて張り付ける。
  • ④改良積上げ張りは、タイルを上の段から下の段へ張り進めることとされている。
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正解 ④改良積上げ張りは、タイルを上の段から下の段へ張り進めることとされている。
解説
改良積上げ張りは、タイルの裏面に張付けモルタルを塗り付けたうえで、下地へ一枚ずつ押し付けて張る工法です。名称に積上げとあるとおり、下の段のタイルを先に張り、それを土台としてその上へ順に積み上げていきます。この工法では、張り付けた直後のタイルはモルタルの粘りだけで保持されており、自重で少しずつ下がろうとします。下の段がすでに張られていれば、そこで受け止められて位置が定まりますが、上から下へ張ると、下の段のタイルは何にも受けられず、目地の幅が徐々に狭くなって仕上がりが乱れます。そのため1日に積み上げてよい高さも1.5m程度以下と定められており、これを超えると下の段が上の重みに耐えられなくなります。上から下へ張るのは密着張りの手順であり、両者を取り違えています。

他の選択肢が不適切な理由
「改良圧着張りは、下地面とタイルの裏面の両方に張付けモルタルを塗り付ける。」は正しく、両面に塗ることで裏の目地まで確実にモルタルが行き渡り、密着の面積が大きくなるからです。「マスク張りは、ユニットタイルの裏面へモルタルを塗り短時間で張り付けていく。」も正しく、マスクと呼ばれる型板をあてがってユニットの裏へ一定の厚さにモルタルを塗り、5分以内という短い時間で張り付ける工法だからです。「接着剤張りは、くし目ごてを用いて接着剤に所定のくし目を立てて張り付ける。」も正しく、くし目を立てることで押し付けたときに接着剤が広がり、空気の逃げ道もできて密着するからです。

試験の罠
密着張りは上から下へ、改良積上げ張りは下から上へ、という向きの違いが最も多く問われます。積み上げるという名称が向きを表していると考えれば取り違えません。改良積上げ張りの1日の高さは1.5m程度以下という数値もあわせて押さえてください。
問55-18

外壁の張り石工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①乾式工法は、湿式工法に比べて白華が生じやすく、変位に追従しにくいとされる。
  • ②乾式工法では、だぼとファスナーによって石材を躯体へ取り付けることとされる。
  • ③湿式工法では、引き金物で固定したうえで裏込めのモルタルを充填していく。
  • ④乾式工法は、湿式工法に比べて工期を短縮しやすい工法であるとされている。
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正解 ①乾式工法は、湿式工法に比べて白華が生じやすく、変位に追従しにくいとされる。
解説
乾式工法は、石材の側面に設けた孔へだぼを差し込み、金物であるファスナーを介して躯体へ取り付ける工法で、石材と躯体の間にはモルタルを充填しません。この空隙があることによって、地震時に躯体が変形しても石材はファスナーの部分で追従し、石材そのものに無理な力が加わりません。また、モルタルを用いないため、モルタル中の可溶性の成分が水に溶けて石の表面へ析出する白華、いわゆるエフロレッセンスも生じにくくなります。これに対して湿式工法は、引き金物で固定したうえで裏込めモルタルを充填するため、躯体と石材が一体となって変位への追従が難しく、モルタルに起因する白華も生じやすくなります。記述は、乾式工法の長所であるはずの二点を、そのまま短所として述べており、両工法の性質を逆にしています。

他の選択肢が不適切な理由
「乾式工法では、だぼとファスナーによって石材を躯体へ取り付けることとされる。」は正しく、これが乾式工法の取付けの基本の仕組みそのものだからです。「湿式工法では、引き金物で固定したうえで裏込めのモルタルを充填していく。」も正しく、位置を金物で保持しながらモルタルを充填し、硬化後は一体となって力を伝える工法だからです。「乾式工法は、湿式工法に比べて工期を短縮しやすい工法であるとされている。」も正しく、モルタルの硬化を待つ必要がなく、また一度に施工できる高さの制限も受けにくいからです。

試験の罠
乾式は白華が生じにくく変位に追従しやすく、湿式はその逆です。長所と短所を入れ替えた選択肢が定番です。ただし乾式は石材1枚ごとの取付けの精度が仕上がりを左右し、金物の数も多くなるため、費用の面では不利になりやすい点も押さえておきましょう。
問65-18

金属製の折板屋根および下葺きに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①けらばの部分には、変形を防ぐため所定の間隔で端部の押さえを設けていく。
  • ②折板を受けるタイトフレームは、下地の鉄骨へボルトで留め付けることとする。
  • ③下葺きのアスファルトルーフィングは、上下と左右で所定の重ね幅を確保する。
  • ④軒先の先端には、雨水が裏側へ回り込まないよう尾垂れを付けることとする。
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正解 ②折板を受けるタイトフレームは、下地の鉄骨へボルトで留め付けることとする。
解説
タイトフレームは、折板の山と谷の形にあわせて切り出した鋼板の受け材で、これを下地の梁の上に並べ、その上へ折板をかぶせて固定します。タイトフレームと下地の接合は、公共建築工事標準仕様書において隅肉溶接によることとされており、溶接の長さはタイトフレームの立上りの部分の高さと同じ長さとし、始端と終端では回し溶接を行います。溶接によることとされているのは、屋根が受ける風の吸い上げの力が、この一点に集中して伝わるためです。強風時には屋根面全体が持ち上げられようとし、その力はすべてタイトフレームを介して下地へ流れます。ボルトによる留付けでは、繰り返しの力で緩みが生じ、また孔の周りに応力が集中して抜け出す危険があります。溶接した部分は、錆止め塗料を塗って防食します。

他の選択肢が不適切な理由
「けらばの部分には、変形を防ぐため所定の間隔で端部の押さえを設けていく。」は正しく、けらばは折板の端部で支えが片側にしかなく、風で振られて変形しやすいため、端部用の部材で押さえるからです。「下葺きのアスファルトルーフィングは、上下と左右で所定の重ね幅を確保する。」も正しく、下葺きは屋根材を越えて入った水を最終的に受け止める層であり、重ねが不足すればそこから浸入するからです。「軒先の先端には、雨水が裏側へ回り込まないよう尾垂れを付けることとする。」も正しく、水は表面張力によって先端の裏側へ回り込む性質があり、先端を下向きに折り曲げて水を切るからです。

試験の罠
タイトフレームは溶接であり、ボルトではありません。溶接の長さは立上りの高さと同じ、始端と終端は回し溶接、という細部まで問われます。下葺きの重ねは、上下でおよそ100mm、左右でおよそ200mm以上という数値もあわせて覚えてください。
問75-18

外壁に用いる建築用仕上塗材の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①複層仕上塗材は、下塗材と主材の2層で構成し、上塗材は用いないものとされる。
  • ②外装薄塗材Eは、骨材を混ぜた塗材を吹き付けて仕上げるものとされている。
  • ③仕上塗材の使用量は、単位面積当たりの所要量によって管理することとされる。
  • ④主材の吹付けは、下地が透けて見えないよう2回に分けて行うこととされている。
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正解 ①複層仕上塗材は、下塗材と主材の2層で構成し、上塗材は用いないものとされる。
解説
複層仕上塗材は、下塗材、主材、上塗材の3層で構成します。上塗材を用いないということはありません。それぞれの層には役割があり、下塗材は下地に染み込んで主材との付着を確保し、主材は吹付けによって凹凸のある模様をつくって外壁の表情を決め、上塗材はその主材を覆って色を与えるとともに、雨水や紫外線から保護します。主材は模様をつくることを目的とした材料なので、そのままでは表面が粗く、汚れが入り込みやすく、耐候性も十分ではありません。上塗材があってはじめて、外壁の仕上げとして必要な耐久性が得られます。上塗材の種類を変えることで、同じ模様のまま光沢や耐候性の水準を選べるという利点もあります。

他の選択肢が不適切な理由
「外装薄塗材Eは、骨材を混ぜた塗材を吹き付けて仕上げるものとされている。」は正しく、いわゆるリシン仕上げのことで、合成樹脂のエマルションに細かい骨材を混ぜた塗材を薄く吹き付け、砂壁のような肌合いをつくる仕上げだからです。「仕上塗材の使用量は、単位面積当たりの所要量によって管理することとされる。」も正しく、凹凸のある仕上げでは塗膜の厚さを直接測ることができず、決められた面積に決められた質量を使ったかどうかで管理するからです。「主材の吹付けは、下地が透けて見えないよう2回に分けて行うこととされている。」も正しく、1回で厚く吹き付けると垂れや模様のむらが生じるうえ、下地の色が透けて仕上がりが不均一になるからです。

試験の罠
複層仕上塗材は下塗材、主材、上塗材の3層、主材の吹付けは2回、管理は塗厚ではなく所要量、という3点が要点です。薄塗材、厚塗材、複層仕上塗材という区分と、リシンや吹付けタイルという通称との対応も整理しておきます。
問85-18

軽量鉄骨壁下地の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①スタッドの振れ止めは、床面からおよそ1.2mごとに設けることとする。
  • ②スペーサーは、600mm程度の間隔で取り付けることとされている。
  • ③ボードを直接張る場合のスタッドの間隔は、300mm程度としていく。
  • ④ボードを2枚重ねて張る場合のスタッド間隔は、300mm程度とする。
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正解 ④ボードを2枚重ねて張る場合のスタッド間隔は、300mm程度とする。
解説
スタッドは、壁の下地となる縦の部材であり、その間隔はボードがたわまずに支えられるかどうかで決まります。ボードを直接張る、すなわち1枚張りとする場合は、ボードが薄く曲がりやすいため、間隔を300mm程度と狭くする必要があります。これに対して、下地となる板を張ったうえに仕上げのボードを重ねる2枚張りの場合は、2枚分の厚さによって曲げに対する抵抗が大きくなるため、間隔を450mm程度まで広げてよいとされています。板の厚さが増せば同じたわみでも支点の間隔を広くとれるという、単純な力学の関係に基づく規定です。したがって、2枚張りの場合に300mm程度とする記述は、1枚張りの数値をそのまま当てはめたものであり、区分を取り違えています。

他の選択肢が不適切な理由
「スタッドの振れ止めは、床面からおよそ1.2mごとに設けることとする。」は正しく、細長いスタッドが面外へ振れることを防ぐため、一定の高さごとに水平の部材を通すからです。「スペーサーは、600mm程度の間隔で取り付けることとされている。」も正しく、スタッドの断面の形を保ち、ねじれを防ぐための部材として、この間隔が標準とされているからです。「ボードを直接張る場合のスタッドの間隔は、300mm程度としていく。」も正しく、1枚張りではボードのたわみが大きくなるため、狭い間隔が必要になるからです。

試験の罠
1枚張りが300mm程度、2枚張りが450mm程度です。天井の野縁が、直接張りで300mm程度、下地張りがある場合に360mm程度であることと構造が似ており、数値だけが異なるので混同しやすいところです。厚くなれば間隔を広げられる、という理屈で結び付けてください。
問95-18

内装工事の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①ビニル床シートの熱溶接工法では、張り付けた直後に溝を切って溶接していく。
  • ②ビニル床シートは、施工に先立って広げておき巻きぐせを取り除くこととする。
  • ③せっこうボードの留付けのねじの間隔は、周辺部を中間部より狭くしていく。
  • ④せっこうボードを木製下地に留めるくぎの長さは、ボードの厚さの3倍程度とする。
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正解 ①ビニル床シートの熱溶接工法では、張り付けた直後に溝を切って溶接していく。
解説
熱溶接工法は、ビニル床シートどうしの継目に沿ってV字またはU字の溝を切り、そこへ溶接棒を熱で溶かし込んで一体化させ、水が入らない床に仕上げる工法です。この作業は、シートを下地へ留めている接着剤が十分に硬化してから行わなければなりません。張り付けた直後は接着剤がまだ軟らかく、その状態で溝を切ると刃の力でシートが動いて溝の位置がずれ、さらに溶接の熱がシートを局部的に膨張させてしわや浮きを生じさせます。そのため、接着剤の硬化を待って、張付け後おおむね12時間以上を経過してから溝を切ることとされています。溝の深さもシートの厚さの3分の2程度と定められており、深く切りすぎれば下地まで達し、浅ければ溶接部の強度が不足します。急いで進めてよい作業ではありません。

他の選択肢が不適切な理由
「ビニル床シートは、施工に先立って広げておき巻きぐせを取り除くこととする。」は正しく、巻いた状態のまま張ると端部が浮き上がり、接着の不良やしわの原因になるため、あらかじめ広げてなじませる必要があるからです。「せっこうボードの留付けのねじの間隔は、周辺部を中間部より狭くしていく。」も正しく、ボードの縁は支えが片側にしかなく浮き上がりやすいため、中間部より密に留める必要があるからです。「せっこうボードを木製下地に留めるくぎの長さは、ボードの厚さの3倍程度とする。」も正しく、木材へ十分な長さを打ち込まなければ保持力が得られないため、木製下地ではこの目安が用いられるからです。なお鋼製下地では、下地へ10mm以上入る長さのドリリングタッピンねじを用います。

試験の罠
熱溶接は接着剤の硬化後、おおむね12時間以上経過してから行います。直後、当日中といった表現が付いていれば誤りとみてよいでしょう。溝の深さがシートの厚さの3分の2程度という数値も、あわせて問われやすい細部です。
問105-18

外装パネルの取付けおよび外壁の改修に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①押出成形セメント板の縦張り工法は、ロッキングによって変位に追従させる。
  • ②ALCパネルの縦壁ロッキング構法は、パネルを滑らせて変位に追従させる。
  • ③ALCパネルの横壁アンカー構法は、パネルを滑らせて変位に追従させていく。
  • ④タイルの浮きの補修には、アンカーピンニングとエポキシ樹脂の注入を用いる。
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正解 ②ALCパネルの縦壁ロッキング構法は、パネルを滑らせて変位に追従させる。
解説
外装のパネルは、地震時に躯体が水平方向に大きく変形しても、割れたり外れたりしないよう、変位に追従できる取付けとしなければなりません。追従のさせ方には二つの考え方があり、パネル1枚ずつを面内で回転させる方法と、パネルを水平に滑らせる方法です。ALCパネルの縦壁ロッキング構法は、名称のとおり前者に当たり、パネルの上下を1点ずつ支持することで、躯体が変形したときにパネルが平行四辺形に変形するのではなく、板のまま少しずつ傾くように回転して力を逃がします。これに対して横壁アンカー構法は後者で、横に長いパネルが水平方向へ滑ることで追従します。したがって、縦壁ロッキング構法を滑らせて追従させると説明する記述は、横壁アンカー構法の仕組みを当てはめたものであり、構法の名称と原理が食い違っています。

他の選択肢が不適切な理由
「押出成形セメント板の縦張り工法は、ロッキングによって変位に追従させる。」は正しく、縦に長いパネルを上下で支持し、回転によって追従させる仕組みだからです。「ALCパネルの横壁アンカー構法は、パネルを滑らせて変位に追従させていく。」も正しく、横に長いパネルが水平方向へスライドすることで躯体の変形に追従するからです。「タイルの浮きの補修には、アンカーピンニングとエポキシ樹脂の注入を用いる。」も正しく、浮いた部分の空隙へ樹脂を注入して接着を回復させるとともに、ピンによって機械的にも固定する工法が広く用いられているからです。

試験の罠
縦に長いパネルは回転で追従、横に長いパネルは滑って追従、と形と原理を結び付けて覚えます。ロッキングは回転、スライドは滑りという語の意味そのままです。押出成形セメント板も同じ原理で、縦張りがロッキング、横張りがスライドとなる点で対応しています。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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