2026年版・5-13

安全管理:建設機械と揚重運搬機械の一問一答

1級建築施工管理技士「施工管理法」から、安全管理:建設機械と揚重運搬機械に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全930問) 施工管理法の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-13

クレーン等安全規則上、移動式クレーンおよび玉掛けの業務に必要な資格に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①つり上げ荷重が3トン以上の移動式クレーンの運転は、技能講習の修了者が行える。
  • ②つり上げ荷重が1トン以上5トン未満の運転は、技能講習の修了者が行うことができる。
  • ③つり上げ荷重が1トン未満の移動式クレーンの運転は、特別教育の受講者が行える。
  • ④つり上げ荷重が1トン以上のクレーンの玉掛けは、技能講習の修了者が行うこととする。
答えと解説を見る
正解 ①つり上げ荷重が3トン以上の移動式クレーンの運転は、技能講習の修了者が行える。
解説
移動式クレーンの運転に必要な資格は、つり上げ荷重の大きさによって三つに分かれています。クレーン等安全規則第68条により、つり上げ荷重が5トン以上の移動式クレーンの運転は移動式クレーン運転士免許を受けた者でなければ行うことができず、1トン以上5トン未満は小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者が行えます。また同規則第67条により、1トン未満のものは特別の教育を受けた者が運転できます。区切りが1トンと5トンの二か所であるのに対し、記述は3トンという別の数値を持ち出しており、しかも5トン以上の範囲まで技能講習で運転できるとしている点で誤りです。3トンという数字は、車両系建設機械の運転に技能講習を要する機体重量の区切りとして現れる別の場面の値であり、資格の区分を混同しやすい原因になっています。

他の選択肢が不適切な理由
「つり上げ荷重が1トン以上5トン未満の運転は、技能講習の修了者が行うことができる。」は正しく、この範囲が小型移動式クレーン運転技能講習の対象として定められているからです。「つり上げ荷重が1トン未満の移動式クレーンの運転は、特別教育の受講者が行える。」も正しく、免許や技能講習を要しない小さな範囲について、事業者が行う特別の教育で足りるとされているからです。「つり上げ荷重が1トン以上のクレーンの玉掛けは、技能講習の修了者が行うこととする。」も正しく、玉掛けは荷を掛け外しする作業であり、つり上げ荷重1トン以上の機械に対して技能講習の修了が求められるからです。

試験の罠
移動式クレーンは、5トン以上が免許、1トン以上5トン未満が技能講習、1トン未満が特別教育です。玉掛けは1トンを境に技能講習と特別教育に分かれます。3トンは車両系建設機械の機体重量の区切りであり、移動式クレーンの資格の境目ではない点に注意してください。
問25-13

移動式クレーンの荷重に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①作業の半径が大きくなるほど、その状態でつることができる荷重は小さくなる。
  • ②定格総荷重は、その状態でつることができる最大の荷重につり具の質量を含む。
  • ③つり上げ荷重は、クレーンの構造と材料に応じて負荷させうる最大の荷重である。
  • ④定格荷重とは、つり上げ荷重にフックなどのつり具の質量を加えた荷重をいう。
答えと解説を見る
正解 ④定格荷重とは、つり上げ荷重にフックなどのつり具の質量を加えた荷重をいう。
解説
移動式クレーンで実際に地面から持ち上げられる荷の重さは、つり上げ荷重そのものではありません。クレーンは、フック、フックブロック、ワイヤロープといったつり具を常に吊り下げており、これらの質量もクレーンにとっては荷重の一部だからです。そこで、つり上げ荷重からつり具の質量を差し引いたものを定格荷重と呼び、これが実際に掛けてよい荷の重さの上限になります。記述は、差し引くべきものを加えるとしており、向きが逆です。この誤りを実際の作業に持ち込むと、つり具の分だけ余計に荷を掛けることになり、二重に定格を超える危険な状態を招きます。なお、定格荷重につり具の質量を加えたものは定格総荷重と呼ばれ、クレーンの側から見た総重量を表します。

他の選択肢が不適切な理由
「つり上げ荷重は、クレーンの構造と材料に応じて負荷させうる最大の荷重である。」は正しく、これは機械そのものの能力を表す値で、ジブの長さや作業の半径といった使い方の条件を含まない点が定格荷重との違いだからです。「作業の半径が大きくなるほど、その状態でつることができる荷重は小さくなる。」も正しく、荷を遠くへ出すほど転倒させようとするモーメントが大きくなり、同じ機械でも許される荷重が下がるからです。「定格総荷重は、その状態でつることができる最大の荷重につり具の質量を含む。」も正しく、定格総荷重は定格荷重につり具の質量を加えた値として定義されているからです。

試験の罠
つり上げ荷重から引くと定格荷重、定格荷重に足すと定格総荷重です。引く方向と足す方向を取り違えないことが要点です。定格荷重が作業半径やジブの長さによって変わる値であるのに対し、つり上げ荷重は機械ごとに定まる一つの値である点も押さえておきましょう。
問35-13

クレーン等安全規則上、移動式クレーンの作業に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①転倒を防ぐため、アウトリガーは原則として最大限に張り出して使用していく。
  • ②つり上げられている荷の下に、労働者を立ち入らせてはならないものとされる。
  • ③10分間の平均風速が毎秒15m以上の強風のときは、直ちに作業を中止する。
  • ④定格荷重を超える荷重をかけて使用してはならないものと定められている。
答えと解説を見る
正解 ③10分間の平均風速が毎秒15m以上の強風のときは、直ちに作業を中止する。
解説
クレーン等安全規則では、強風のため移動式クレーンの作業の実施について危険が予想されるときは作業を中止しなければならないとされており、この強風とは10分間の平均風速が毎秒10m以上の風をいうと定義されています。毎秒10mという値は、つり荷が風を受けて振れ始め、旋回や停止の操作に対して荷が思いどおりに従わなくなる境目にあたります。とくに外装材やパネルのように面積が大きく軽い荷は、この程度の風でも大きく振られ、玉掛けをした作業者に当たったり、建物へ衝突したりします。毎秒15mとすれば、中止すべき範囲の風が作業を続けてよい風として扱われることになり、規則が守ろうとした安全の水準を下回ってしまいます。なお、作業を中止した後、瞬間風速が毎秒30mを超える風が吹いた場合には、作業を再び行う前に各部を点検することとされています。

他の選択肢が不適切な理由
「転倒を防ぐため、アウトリガーは原則として最大限に張り出して使用していく。」は正しく、張出しの幅が支持する底面の広さそのものであり、これを縮めると転倒に対する余裕が急激に小さくなるからです。「つり上げられている荷の下に、労働者を立ち入らせてはならないものとされる。」も正しく、玉掛けの外れやワイヤの切断はいつでも起こりうるため、下に人がいないことを唯一の確実な防護としているからです。「定格荷重を超える荷重をかけて使用してはならないものと定められている。」も正しく、定格荷重はその姿勢と作業半径において安全に扱える上限であり、超えれば転倒か構造の破損に直結するからです。

試験の罠
作業を中止する強風は10分間の平均風速が毎秒10m以上、点検を要するのは瞬間風速が毎秒30mを超えた後です。10と30、平均と瞬間という二つの区別を組で覚えてください。アウトリガーを中間の位置で使う場合は、その状態の定格荷重に従う点も問われます。
問45-13

労働安全衛生規則上、車両系建設機械を用いる作業の安全に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①岩石の落下のおそれのある場所で使用するときは、堅固なヘッドガードを備える。
  • ②作業場所の照度が保持されている場合を除き、前照灯を備えなければならない。
  • ③路肩や傾斜地で転落のおそれがあるときは、誘導者を配置して誘導させていく。
  • ④最高速度が毎時15km以下の車両系建設機械は、制限速度を定めなくてもよい。
答えと解説を見る
正解 ④最高速度が毎時15km以下の車両系建設機械は、制限速度を定めなくてもよい。
解説
労働安全衛生規則第156条は、車両系建設機械を用いて作業を行うときは、あらかじめ地形や地質の状態に応じた適正な制限速度を定め、それにより作業を行わなければならないとしています。そして、この義務が免除されるのは最高速度が毎時10km以下の機械です。毎時10kmという速度は、人が小走りする程度の速さであり、これ以下であれば運転者が前方の状況を確認して停止できる余地が大きいことから、あらためて制限速度を定めるまでもないと判断されたものです。毎時15kmとすると、制限速度を定めなくてよい範囲が広がり、傾斜地や軟弱な地盤でも速度の歯止めがないまま走行できることになってしまいます。制限速度は、機械そのものの性能ではなく、その現場の地形と地質に応じて定める点も重要です。

他の選択肢が不適切な理由
「岩石の落下のおそれのある場所で使用するときは、堅固なヘッドガードを備える。」は正しく、掘削の途中で上方から岩石が落ちてくる場所では、運転席を覆う堅固な防護が運転者の生命を守る唯一の手段だからです。「作業場所の照度が保持されている場合を除き、前照灯を備えなければならない。」も正しく、暗い場所では地形の起伏や人の存在を確認できず、転落や接触の災害につながるからです。「路肩や傾斜地で転落のおそれがあるときは、誘導者を配置して誘導させていく。」も正しく、運転席からは足回りと路肩の位置が見えにくく、外から見て合図する者が必要になるからです。

試験の罠
制限速度を定めなくてよいのは最高速度が毎時10km以下の機械です。15や20に置き換える出題が定番です。制限速度は機械の性能ではなく現場の地形と地質に応じて定めること、誘導者を置いたときは運転者がその合図に従うことも、あわせて問われます。
問55-13

労働安全衛生規則上、車両系建設機械の運転者が運転位置から離れる際の措置に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①バケットやブレードは、地上からわずかに浮かせた位置で止めておくこととする。
  • ②原動機を止めるとともに、走行のブレーキをかけて動き出さないようにしておく。
  • ③運転者は、機械を離れる前に周囲に人がいないことを確認することとしている。
  • ④傾斜地に止める場合は、車止めなどにより逸走を防ぐ措置を講じることとする。
答えと解説を見る
正解 ①バケットやブレードは、地上からわずかに浮かせた位置で止めておくこととする。
解説
労働安全衛生規則第160条は、車両系建設機械の運転者が運転位置から離れるときは、バケット、ジッパー等の作業装置を地上に下ろすこと、および原動機を止め、走行ブレーキをかけることを求めています。作業装置を地上に下ろすのは、これらが油圧によって支えられているためです。油圧の回路は、配管の損傷や制御弁の内部の漏れによって、運転者がいなくても徐々に圧力が抜けることがあり、浮かせたままの装置は時間とともに静かに降下します。その下に人がいれば、機械が動いていないにもかかわらず挟まれる災害が起こります。実際、この種の災害は運転者が不在の間に発生しています。わずかに浮かせるという状態は、下ろした状態に近く見えて、危険という点では浮かせたままと変わりません。

他の選択肢が不適切な理由
「原動機を止めるとともに、走行のブレーキをかけて動き出さないようにしておく。」は正しく、規則が作業装置を下ろすことと並べて求めている措置であり、無人の機械が自ら走り出すことを防ぐからです。「運転者は、機械を離れる前に周囲に人がいないことを確認することとしている。」も正しく、作業装置を下ろす動作そのものが周囲の人を挟む危険を伴うため、動かす前の確認が欠かせないからです。「傾斜地に止める場合は、車止めなどにより逸走を防ぐ措置を講じることとする。」も正しく、ブレーキだけでは経時的に緩むことがあり、傾斜地では物理的に車輪を止める措置を重ねる必要があるからです。

試験の罠
作業装置は地上に下ろすのが原則です。浮かせる、少し上げておく、安全な高さで保持するといった表現はいずれも誤りとみてよいでしょう。同じ規則で、運転中の機械に定められた乗車席以外へ人を乗せてはならないという搭乗の制限も定められており、あわせて問われやすい論点です。
問65-13

労働安全衛生規則上、車両系建設機械の用途外の使用に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①機械は、その主たる用途以外の用途に使用してはならないと定められている。
  • ②パワーショベルは、作業の内容にかかわらず荷のつり上げに用いることができる。
  • ③クラムシェルを用いて、労働者を昇降させる作業を行ってはならないとされる。
  • ④所定の要件を満たす場合には、例外として荷のつり上げが認められることがある。
答えと解説を見る
正解 ②パワーショベルは、作業の内容にかかわらず荷のつり上げに用いることができる。
解説
労働安全衛生規則第164条は、車両系建設機械を主たる用途以外の用途に使用してはならないと定めています。パワーショベルは土を掘って積み込むための機械であり、荷をつり上げるための構造として設計されていません。つり具を掛ける専用の金具や、荷重を検知して警報を出す装置を備えていないため、どの程度の荷まで安全かを運転者が知る手立てがなく、旋回によって重心が移れば容易に転倒します。したがって、作業の内容にかかわらず自由につり上げに使えるという記述は誤りです。ただし同条は例外も定めており、作業の性質上やむを得ない場合、または安全な作業の遂行上必要な場合であって、つり上げに用いる部分の強度が十分で、外れるおそれのないフックやシャックルなどを備えているといった要件を満たすときには、つり上げの作業が認められます。

他の選択肢が不適切な理由
「機械は、その主たる用途以外の用途に使用してはならないと定められている。」は正しく、機械はそれぞれの用途を想定して構造と強度が決められており、想定外の使い方は設計の前提を外れるからです。「クラムシェルを用いて、労働者を昇降させる作業を行ってはならないとされる。」も正しく、人を乗せる装置としての安全の仕組みを備えておらず、バケットが開けば直ちに墜落に至るからです。「所定の要件を満たす場合には、例外として荷のつり上げが認められることがある。」も正しく、規則は原則を定めたうえで、強度と外れ止めなどの要件を満たす場合の例外を置いているからです。

試験の罠
原則は用途外の使用の禁止、ただし要件を満たす場合の例外がある、という二段の構成を押さえてください。例外をまったく認めない記述も、無条件に認める記述も、どちらも誤りになります。人を乗せることについては例外がなく、常に禁止である点が違いです。
問75-13

労働安全衛生規則上、車両系建設機械の検査および点検に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①1月以内ごとに1回、定期に自主検査を行わなければならないものとされている。
  • ②その日の作業を開始する前に、ブレーキやクラッチの機能の点検を行うこととする。
  • ③特定自主検査は、3年以内ごとに1回、定期に行わなければならないものとされる。
  • ④定期に行う自主検査の記録は、3年間保存しなければならないものとされている。
答えと解説を見る
正解 ③特定自主検査は、3年以内ごとに1回、定期に行わなければならないものとされる。
解説
車両系建設機械の自主検査には、頻度の異なる二つの区分があります。ひとつは1月以内ごとに1回行う定期自主検査、もうひとつは1年以内ごとに1回行う定期自主検査であり、後者は特定自主検査と呼ばれ、検査業者または一定の資格を持つ者が実施しなければならないと定められています。1年という間隔が定められているのは、エンジン、油圧の装置、走行の装置といった主要な部分の摩耗や劣化が、おおむねこの期間で点検を要する程度に進むためです。3年以内ごととすると、その間に進んだ劣化を見過ごすことになり、走行中の油圧の喪失やブレーキの不良といった重大な故障が作業中に現れる危険が高まります。なお、1年以内ごとの検査は資格を持つ者による実施が求められる点で、1月以内ごとの検査とは性格が異なります。

他の選択肢が不適切な理由
「1月以内ごとに1回、定期に自主検査を行わなければならないものとされている。」は正しく、ブレーキやクラッチ、ワイヤロープなど比較的短い期間で状態が変わる部分を確かめる検査として定められているからです。「その日の作業を開始する前に、ブレーキやクラッチの機能の点検を行うこととする。」も正しく、前日までに生じた不具合をその日の作業に持ち込まないための点検だからです。「定期に行う自主検査の記録は、3年間保存しなければならないものとされている。」も正しく、検査を継続して行っている事実と、機械の状態の推移をたどれるようにするために保存の期間が定められているからです。

試験の罠
1月以内ごと、1年以内ごと、そして作業開始前という三つの区分を覚えてください。記録の保存が3年間であることと、特定自主検査の間隔が1年であることは、いずれも3という数字が絡むため混同しやすいところです。特定自主検査は有資格者が行う点も要点です。
問85-13

クレーン等安全規則上、建設用リフトに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①建設用リフトは、積載荷重0.25トン以上のものがこの規則の適用の対象となる。
  • ②巻上げ用ワイヤロープは、素線の切断や直径の減少の状態を点検するものとする。
  • ③建設用リフトの運転の業務には、特別の教育を行わなければならないものとされる。
  • ④建設用リフトの搬器には、材料とともに労働者を乗せて昇降させることができる。
答えと解説を見る
正解 ④建設用リフトの搬器には、材料とともに労働者を乗せて昇降させることができる。
解説
建設用リフトは、工事に用いる材料を上下に運ぶための機械であり、人を運ぶことを前提に設計されていません。クレーン等安全規則第186条は、建設用リフトの搬器に労働者を乗せてはならないと定めています。人を乗せる昇降の設備には、非常止め装置、扉が閉じていなければ動かない仕組み、ワイヤロープが切れたときに搬器を保持する装置といった、幾重もの安全の仕組みが求められます。建設用リフトはこれらを備えていないため、ワイヤロープの切断や制御の不良がそのまま搬器の落下につながります。材料と一緒であれば構わないということもなく、乗せること自体が禁止されています。人が昇降するには、階段や仮設のエレベーターなど、そのために設けられた設備を用いなければなりません。

他の選択肢が不適切な理由
「建設用リフトは、積載荷重0.25トン以上のものがこの規則の適用の対象となる。」は正しく、これより小さいものは規則の対象から外れるという境目が定められているからです。「巻上げ用ワイヤロープは、素線の切断や直径の減少の状態を点検するものとする。」も正しく、ワイヤロープの損傷は搬器の落下に直結するため、点検の項目として定められているからです。「建設用リフトの運転の業務には、特別の教育を行わなければならないものとされる。」も正しく、荷の積み方や操作の誤りが災害を招くため、運転する者に教育を行うことが義務づけられているからです。

試験の罠
建設用リフトに人を乗せることは、いかなる場合も禁止です。材料と一緒なら、短い距離ならといった条件が付いていても誤りとみてよいでしょう。積載荷重0.25トンという適用の境目と、運転の業務が特別教育であることも、あわせて数値と資格の組で覚えてください。
問95-13

労働安全衛生法令上、高所作業車に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①作業床の高さが10m未満の高所作業車の運転は、技能講習の修了を要する。
  • ②作業床の高さが10m以上の高所作業車の運転は、技能講習の修了者が行う。
  • ③原則として、作業床に労働者を乗せたままで走行させてはならないものとされる。
  • ④転倒を防ぐため、アウトリガーを最大限に張り出して作業を行うこととしている。
答えと解説を見る
正解 ①作業床の高さが10m未満の高所作業車の運転は、技能講習の修了を要する。
解説
高所作業車の運転の業務に必要な資格は、作業床の高さを境として二つに分かれています。作業床の高さが10m以上のものについては高所作業車運転技能講習を修了した者でなければ運転することができず、10m未満のものについては事業者が行う特別の教育を受けた者が運転できます。10mという境目が置かれているのは、この高さを超えると墜落したときの致命率が急激に高まり、また車体が高く伸びることで重心が上がって転倒の危険も増すためです。したがって、10m未満のものに技能講習の修了を求める記述は、実際の制度より重い資格を要求していることになり、規定の内容と一致しません。なお、作業床の高さとは、作業床を最も高く上昇させたときの床面の高さをいいます。

他の選択肢が不適切な理由
「作業床の高さが10m以上の高所作業車の運転は、技能講習の修了者が行う。」は正しく、この範囲が高所作業車運転技能講習の対象として定められているからです。「原則として、作業床に労働者を乗せたままで走行させてはならないものとされる。」も正しく、走行中の振動や路面の凹凸によって作業床が大きく揺れ、乗っている者が振り落とされる危険があるからです。「転倒を防ぐため、アウトリガーを最大限に張り出して作業を行うこととしている。」も正しく、作業床を高く上げるほど重心が高くなり、支える底面の広さが転倒に対する余裕を直接左右するからです。

試験の罠
10m以上が技能講習、10m未満が特別教育です。移動式クレーンの1トンと5トン、車両系建設機械の機体重量3トンとあわせて、資格の境目となる数値を一覧にして覚えるとよいでしょう。作業床の高さは最も高く上げたときの値である点も押さえてください。
問105-13

クレーン等安全規則上、玉掛け用具に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①1よりの間で素線の数の10%以上が切断したワイヤロープは使用しない。
  • ②玉掛けに用いるワイヤロープの安全係数は、4以上でなければならない。
  • ③直径の減少が公称の直径の7%を超えるワイヤロープは使用しない。
  • ④キンクしたワイヤロープや著しく形くずれしたものは、使用してはならない。
答えと解説を見る
正解 ②玉掛けに用いるワイヤロープの安全係数は、4以上でなければならない。
解説
安全係数とは、そのワイヤロープが切断するときの荷重を、実際に掛ける荷重で割った値であり、どれだけの余裕を持たせているかを表します。クレーン等安全規則第213条は、玉掛けに用いるワイヤロープの安全係数を6以上としなければならないと定めています。6という大きな余裕が求められるのは、玉掛け用のワイヤロープが、荷の角に当たって曲げられ、掛け方によって力が偏り、玉掛けの角度によっては一本あたりに掛かる力が荷の重さの何倍にもなるという、計算では捉えきれない負担を受けるためです。さらに、切れたときには荷が落下して人命に直結します。4以上とすると余裕が3分の2に減り、これらの不確かさを吸収できません。なお、フックやシャックルの安全係数は5以上と定められており、ワイヤロープより一段小さい値です。

他の選択肢が不適切な理由
「1よりの間で素線の数の10%以上が切断したワイヤロープは使用しない。」は正しく、素線の切断は残りの素線への負担を増やして切断が連鎖するため、使用してはならないものとして定められているからです。「直径の減少が公称の直径の7%を超えるワイヤロープは使用しない。」も正しく、直径の減少は摩耗や内部の素線の損傷が進んだしるしであり、外からは見えない劣化を示すからです。「キンクしたワイヤロープや著しく形くずれしたものは、使用してはならない。」も正しく、キンクとはよりが乱れて折れ曲がった状態をいい、その部分に力が集中して大きく強度が落ちるからです。

試験の罠
安全係数は、玉掛け用ワイヤロープが6以上、フックとシャックルが5以上、つりチェーンが5以上または一定の要件を満たすもので4以上と、用具ごとに異なります。使用禁止の基準は、素線の切断が10%以上、直径の減少が7%超、キンク、著しい形くずれと腐食です。10と7の対応を取り違えないようにしましょう。

1級建築施工管理技士の対策問題(全930問)に戻る

※本ページは非公式の資格試験対策ページであり、1級建築施工管理技術検定の実施機関(国土交通大臣指定試験機関である一般財団法人建設業振興基金)とは一切関係ありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】