問14-9
ビニル床シート張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①シートは、張付けの直前に広げて直ちに接着剤を塗布した。
- ②シートは、長めに切断して仮敷きし、端部を切りそろえて張った。
- ③接着剤を塗布した後、所定の時間をおいてから張り付けた。
- ④張付けの後は、ローラーで圧着して空気を押し出した。
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正解
①シートは、張付けの直前に広げて直ちに接着剤を塗布した。
解説
ビニル床シートは、製造後に巻いた状態で保管・運搬されるため、材料には巻きぐせが残っています。この状態のまま張り付けると、シートが元に戻ろうとする力が接着剤の保持力に打ち勝ち、端部が浮き上がったり、継目が開いたり、下地との間に空気が残ったりします。またシートは温度によって伸び縮みするため、施工する部屋の温度になじませておかないと、張り付けた後に収縮して継目が開くことがあります。そのため、施工前にシートを張り付ける場所に広げ、24時間以上放置して巻きぐせを取り、室温になじませてから作業に入るのが標準です。張付け直前に広げてすぐ接着剤を塗るという手順は、この基本を省いたものであり不適当です。
他の選択肢が不適切な理由
「シートは、長めに切断して仮敷きし、端部を切りそろえて張った。」は正しく、シートは仮敷きの間にわずかに寸法が変わるため、あらかじめ余裕をもって切っておき、なじませたうえで最終の寸法に切りそろえる必要があるからです。「接着剤を塗布した後、所定の時間をおいてから張り付けた。」も正しく、接着剤には塗布してから張り付けるまでに置くべき時間、いわゆるオープンタイムがあり、溶剤や水分がある程度飛んで粘着力が出た状態で張らないと、後から接着剤の中の成分が抜けきらずに膨れや剥がれを生じるからです。「張付けの後は、ローラーで圧着して空気を押し出した。」も正しく、シートと下地の間に空気が残ると膨れとなって残り、また接着剤が均一に密着しないため、圧着によって空気を追い出しながら全面をなじませる必要があるからです。
試験の罠
24時間以上の仮敷きと、接着剤のオープンタイムは、いずれも「待つ」ことが品質になる作業です。工程を詰めたい状況で省略しがちな手順ほど出題されると考えてよく、熱溶接工法で張付けから12時間以上おく規定も同じ考え方です。
ビニル床シートは、製造後に巻いた状態で保管・運搬されるため、材料には巻きぐせが残っています。この状態のまま張り付けると、シートが元に戻ろうとする力が接着剤の保持力に打ち勝ち、端部が浮き上がったり、継目が開いたり、下地との間に空気が残ったりします。またシートは温度によって伸び縮みするため、施工する部屋の温度になじませておかないと、張り付けた後に収縮して継目が開くことがあります。そのため、施工前にシートを張り付ける場所に広げ、24時間以上放置して巻きぐせを取り、室温になじませてから作業に入るのが標準です。張付け直前に広げてすぐ接着剤を塗るという手順は、この基本を省いたものであり不適当です。
他の選択肢が不適切な理由
「シートは、長めに切断して仮敷きし、端部を切りそろえて張った。」は正しく、シートは仮敷きの間にわずかに寸法が変わるため、あらかじめ余裕をもって切っておき、なじませたうえで最終の寸法に切りそろえる必要があるからです。「接着剤を塗布した後、所定の時間をおいてから張り付けた。」も正しく、接着剤には塗布してから張り付けるまでに置くべき時間、いわゆるオープンタイムがあり、溶剤や水分がある程度飛んで粘着力が出た状態で張らないと、後から接着剤の中の成分が抜けきらずに膨れや剥がれを生じるからです。「張付けの後は、ローラーで圧着して空気を押し出した。」も正しく、シートと下地の間に空気が残ると膨れとなって残り、また接着剤が均一に密着しないため、圧着によって空気を追い出しながら全面をなじませる必要があるからです。
試験の罠
24時間以上の仮敷きと、接着剤のオープンタイムは、いずれも「待つ」ことが品質になる作業です。工程を詰めたい状況で省略しがちな手順ほど出題されると考えてよく、熱溶接工法で張付けから12時間以上おく規定も同じ考え方です。