問14-7
アルミニウム製建具に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①モルタルに接する面は、耐アルカリ塗料で処理をした。
- ②鋼と接する部分には、絶縁材をはさんで取り付けた。
- ③陽極酸化皮膜は、アルカリに対して高い耐久性をもつ。
- ④建具枠は、くさびで仮止めしてから溶接で固定した。
答えと解説を見る
正解
③陽極酸化皮膜は、アルカリに対して高い耐久性をもつ。
解説
アルミニウムは両性金属といって、酸にもアルカリにも侵される性質をもつ金属です。表面の陽極酸化皮膜は、アルミニウムを電気分解によってわざと酸化させ、緻密な酸化皮膜をつくったもので、大気中では優れた耐食性を発揮します。しかし、この皮膜自体も酸化アルミニウムであるため、強いアルカリにさらされると溶けてしまいます。建築現場でアルミ建具の周囲に充填されるモルタルは強いアルカリ性を示すため、皮膜だけを頼りにしていると腐食して白い斑点や膨れが生じます。したがって、モルタルに接する部分には耐アルカリ塗料を塗るなどの絶縁処理を行い、皮膜がアルカリに直接触れないようにするのが正しい扱いです。
他の選択肢が不適切な理由
「モルタルに接する面は、耐アルカリ塗料で処理をした。」は正しく、アルカリ性のモルタルからアルミニウムを守るための標準的な絶縁処理であり、これを省くと腐食が進むからです。「鋼と接する部分には、絶縁材をはさんで取り付けた。」も正しく、アルミニウムと鋼のように電位の異なる金属が水分を介して接すると、電池のような作用によって電位の低いアルミニウム側が優先的に腐食する異種金属接触腐食が起こるため、両者を電気的に絶縁する必要があるからです。「建具枠は、くさびで仮止めしてから溶接で固定した。」も正しく、まずくさびで所定の位置と精度に調整し、位置が定まった段階でアンカーに固定するという手順が標準であり、精度を確保するうえで欠かせないからです。
試験の罠
アルミは酸にもアルカリにも弱い両性金属であること、モルタルは強アルカリであることの二つを結び付けて考えます。異種金属接触腐食では電位の低いほうが腐食するという原則も、鋼とアルミの組合せでよく問われます。
アルミニウムは両性金属といって、酸にもアルカリにも侵される性質をもつ金属です。表面の陽極酸化皮膜は、アルミニウムを電気分解によってわざと酸化させ、緻密な酸化皮膜をつくったもので、大気中では優れた耐食性を発揮します。しかし、この皮膜自体も酸化アルミニウムであるため、強いアルカリにさらされると溶けてしまいます。建築現場でアルミ建具の周囲に充填されるモルタルは強いアルカリ性を示すため、皮膜だけを頼りにしていると腐食して白い斑点や膨れが生じます。したがって、モルタルに接する部分には耐アルカリ塗料を塗るなどの絶縁処理を行い、皮膜がアルカリに直接触れないようにするのが正しい扱いです。
他の選択肢が不適切な理由
「モルタルに接する面は、耐アルカリ塗料で処理をした。」は正しく、アルカリ性のモルタルからアルミニウムを守るための標準的な絶縁処理であり、これを省くと腐食が進むからです。「鋼と接する部分には、絶縁材をはさんで取り付けた。」も正しく、アルミニウムと鋼のように電位の異なる金属が水分を介して接すると、電池のような作用によって電位の低いアルミニウム側が優先的に腐食する異種金属接触腐食が起こるため、両者を電気的に絶縁する必要があるからです。「建具枠は、くさびで仮止めしてから溶接で固定した。」も正しく、まずくさびで所定の位置と精度に調整し、位置が定まった段階でアンカーに固定するという手順が標準であり、精度を確保するうえで欠かせないからです。
試験の罠
アルミは酸にもアルカリにも弱い両性金属であること、モルタルは強アルカリであることの二つを結び付けて考えます。異種金属接触腐食では電位の低いほうが腐食するという原則も、鋼とアルミの組合せでよく問われます。