加硫ゴム系シート防水の接着工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①シート相互の接合部の重ね幅は、10mm程度あれば足りる。
- ②シートの重ね部は、ローラー等により転圧して圧着する。
- ③接着剤は、下地面とシート裏面の両方に塗布して張り付ける。
- ④接合部の端部には、テープ状のシール材等を用いて処理する。
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加硫ゴム系シート防水では、シート相互の重ね幅は一般部で100mm以上、立上りと平場の接合部では150mm以上を確保します。10mm程度では明らかに不足です。シート防水は、工場で製造された均質な膜を現場でつなぎ合わせて連続した防水層をつくる工法なので、品質上の弱点は必ず接合部に現れます。重ね幅が狭いと、接着剤が全面に行き渡らないうちに端まで達してしまい、わずかな施工の乱れやシートの伸び縮みで重なりが失われます。100mmという幅は、接着の面積を確保するとともに、多少のずれが生じても重なりが残る余裕を見込んだ値です。
他の選択肢が不適切な理由
「シートの重ね部は、ローラー等により転圧して圧着する。」は正しく、押さえて空気を追い出さないと接着面に空隙が残ります。「接着剤は、下地面とシート裏面の両方に塗布して張り付ける。」も正しく、片面だけでは接着剤が行き渡らず、部分的に浮いたまま仕上がってしまうためです。「接合部の端部には、テープ状のシール材等を用いて処理する。」も正しく、めくれ上がりや水の侵入を防ぎます。
試験の罠
加硫ゴム系は一般部100mm以上で立上りとの接合部は150mm以上、塩化ビニル樹脂系は熱風融着で40mm以上と、材料によって重ね幅が異なる点が最大の要注意箇所です。材料名と数値を必ず組にして覚えます。