可動間仕切の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①パネルをつるレールは、天井の仕上げ材に取り付けて支持するものとします。
- ②パネルの重量を支えるため、天井内の吊りボルトを増やして補強しておきます。
- ③遮音の性能は、パネルの上端と下端の隙間をなくすことで確保されます。
- ④使わないときにパネルを納めておく収納の場所を、あらかじめ計画します。
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可動間仕切は、複数のパネルをレールにつり下げて動かし、部屋を仕切ったり広げたりする建具です。パネル1枚の重さは数十キログラムから百キログラムを超えることもあり、動かすときには水平方向の力も加わります。天井の仕上げ材は、ボードなどの軽い材料を野縁に留めたもので、こうした重さと力を支える強度は持っていません。そのためレールは、天井の仕上げ材ではなく、上階の床など建物の躯体から直接支持しなければなりません。仕上げ材に取り付ければ、天井ごと落下する重大な事故につながります。実際の施工では、レールを支持するための鋼材を躯体から吊り、その位置と天井の割付けを合わせておく必要があります。
他の選択肢が不適切な理由
「パネルの重量を支えるため、天井内の吊りボルトを増やして補強しておきます。」は正しく、可動間仕切が通る位置の天井内は、通常の天井より大きな力を受けるため、吊りボルトの本数を増やしたり鋼材を追加したりして補強するからです。「遮音の性能は、パネルの上端と下端の隙間をなくすことで確保されます。」も正しく、音はわずかな隙間からも回り込んで伝わるためです。パネル自体の遮音性能がいくら高くても、上下に隙間があれば性能は発揮されません。多くの製品は、上下のフレームが伸びて天井と床に押し付けられる仕組みを備えています。「使わないときにパネルを納めておく収納の場所を、あらかじめ計画します。」も正しく、開いたパネルを納める場所がなければ間仕切を開放できず、可動とする意味が失われるからです。
試験の罠
重いものを支えるとき、仕上げ材ではなく躯体から支持するという考え方は、天井に取り付ける機器や設備にも共通します。「仕上げ材に固定する」という記述は、多くの場合そのまま誤りになります。