2026年版・4-13

内装改修工事と撤去の一問一答

1級建築施工管理技士「仕上施工」から、内装改修工事と撤去に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-13

ビニル床シートの撤去および下地処理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①既存のシートは、ケレン棒を用いてはがして撤去した。
  • ②下地に残った接着剤は、そのまま残して新しく張り付けた。
  • ③撤去の後の下地の凹凸は、下地調整材で平滑に補修した。
  • ④撤去した廃材は、分別して所定の方法で処分して搬出した。
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正解 ②下地に残った接着剤は、そのまま残して新しく張り付けた。
解説
床材を撤去した後の下地には、古い接着剤が斑に残ります。この古い接着剤は、長い年月のあいだに硬化して脆くなっていたり、逆に軟化して粘つきが残っていたりして、いずれの場合も新しい接着剤との相性が保証されません。とくに古い接着剤が水性で、新しい接着剤が溶剤系である場合などは、新しい接着剤の溶剤が古い層を溶かして軟化させ、床材が動く原因になります。また、残った接着剤の厚みの差がそのまま不陸となって仕上がりにあらわれます。したがって、残存した接着剤はディスクサンダーやスクレーパーで削り取り、平滑で健全な下地面を出してから新しい床材を張るのが正しい手順です。

他の選択肢が不適切な理由
「既存のシートは、ケレン棒を用いてはがして撤去した。」は正しく、床用のケレン棒は刃を寝かせてシートと下地の間に差し込み、下地を大きく傷めずにはがすための道具であり、標準的な撤去の方法だからです。「撤去の後の下地の凹凸は、下地調整材で平滑に補修した。」も正しく、撤去の作業で生じた欠けや、古い接着剤を削った跡の段差を残したまま張ると、薄い床材はその凹凸をそのまま拾って仕上がりを損なうからです。「撤去した廃材は、分別して所定の方法で処分して搬出した。」も正しく、改修工事で生じた廃材は建設廃棄物として排出事業者が分別と適正な処理の責任を負うため、混合したまま排出することは認められないからです。

試験の罠
改修の原則は「古い層を残さない」ことです。シーリングの再充填、塗膜の除去、接着剤の除去は、いずれも同じ考え方で判断できます。ただし防水のかぶせ工法のように、既存を残すことが認められている工法もあるため、工法ごとの前提を確認します。
問24-13

石綿含有建材の事前調査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①解体等の作業に先立って、石綿の使用の有無を調査して記録した。
  • ②調査の記録は、作業が終わった時点で速やかに廃棄して処理した。
  • ③調査は、設計図書と現地での目視の両方によって実施した。
  • ④一定の規模の工事は、調査の結果を所定の様式で報告した。
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正解 ②調査の記録は、作業が終わった時点で速やかに廃棄して処理した。
解説
石綿による健康障害は、吸い込んでから発症するまでに数十年という長い期間があります。そのため、どの建物のどの部分にどのような石綿含有建材があり、どのような対策のもとで作業が行われたのかという記録は、後になって労働者の健康を確認するときの唯一の手がかりになります。石綿障害予防規則では、事前調査の結果について、調査を行った者の氏名、調査の方法、判断の根拠などを記録し、これを3年間保存することが定められています。作業が終わった時点で廃棄することは、この保存の義務に反するだけでなく、将来の健康管理や、同じ建物の次の改修工事における判断の根拠も失わせることになります。

他の選択肢が不適切な理由
「解体等の作業に先立って、石綿の使用の有無を調査して記録した。」は正しく、石綿障害予防規則は解体、改修、補修の作業を行うときに、あらかじめ石綿の使用の有無を調査することを事業者に義務付けているからです。「調査は、設計図書と現地での目視の両方によって実施した。」も正しく、設計図書だけでは施工時の材料の変更が反映されていないことがあり、現地で実際の建材を確認しなければ判断できないからです。「一定の規模の工事は、調査の結果を所定の様式で報告した。」も正しく、解体部分の床面積が80m2以上の解体工事や、請負代金が100万円以上の改修工事などについては、作業を始める前に調査結果を報告することが定められているからです。

試験の罠
数値としては、記録の保存が3年間、報告の対象が解体80m2以上と改修100万円以上、という三つが要点です。石綿の届出については、吹付け材などを扱う作業で作業開始の14日前までに届け出るという別の期限もあり、混同しないようにします。
問34-13

石綿含有建材の除去作業に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①吹付け石綿の除去では、作業場所を隔離して負圧を保持した。
  • ②石綿を含む成形板は、破砕して小さくしてから搬出して処理した。
  • ③除去の作業には、石綿作業主任者を選任して指揮を行わせた。
  • ④作業者には、有効な呼吸用保護具と保護衣を使用させて作業した。
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正解 ②石綿を含む成形板は、破砕して小さくしてから搬出して処理した。
解説
石綿の危険は、繊維が空気中に飛び散り、それを吸い込むことによって生じます。したがって作業の基本は、繊維を飛散させないことに尽きます。ビニル床タイルやけい酸カルシウム板などの成形板は、石綿がセメントや樹脂に固められているため、そのままの形であれば飛散は限定的です。しかし破砕すると、固められていた繊維が一気に空気中へ放出され、飛散の程度が大きく変わります。そのため成形板は、薬液などで湿らせたうえで、割らずに原形のまま手作業で取り外すのが原則です。搬出のために小さくするという理由で破砕することは、最も避けるべき行為であり、やむを得ない場合は隔離と集じんを伴う措置が必要になります。

他の選択肢が不適切な理由
「吹付け石綿の除去では、作業場所を隔離して負圧を保持した。」は正しく、吹付け材は最も飛散しやすい建材であり、作業場所をシートで完全に隔離したうえで内部の気圧を周囲より低く保ち、繊維が外へ漏れ出さないようにする必要があるからです。「除去の作業には、石綿作業主任者を選任して指揮を行わせた。」も正しく、石綿を取り扱う作業は労働安全衛生法により作業主任者を選任すべき作業とされており、作業の方法の決定と保護具の使用状況の監視を担わせる必要があるからです。「作業者には、有効な呼吸用保護具と保護衣を使用させて作業した。」も正しく、隔離や湿潤化を行っても飛散を完全にはなくせないため、作業者自身を守る最後の手段として保護具の使用が欠かせないからです。

試験の罠
石綿含有建材は、飛散のしやすさによって吹付け材、保温材や耐火被覆材、成形板の三段階に区分され、それぞれ求められる措置が異なります。成形板だから何をしてもよいのではなく、破砕しないことが条件である点が狙われます。
問44-13

内装改修における既存下地の再利用に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①既存の軽量鉄骨下地は、変形と発錆の有無を調べてから再利用した。
  • ②既存のせっこうボードは、含水や破損の有無を調べてから残した。
  • ③既存の天井下地は、点検を行わずにそのまま新しい天井材を張った。
  • ④既存下地に不具合があった部分は、補強のうえで新設に取り替えた。
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正解 ③既存の天井下地は、点検を行わずにそのまま新しい天井材を張った。
解説
天井の下地は、吊りボルト、ハンガー、野縁受け、野縁という部材が組み合わさって天井材を支えており、そのいずれかが損傷していれば天井全体の落下につながります。既存の天井下地は、経年による腐食、過去の地震による変形、設備工事のときに切断された部材など、外からは見えない不具合を抱えていることが少なくありません。新しい天井材を張ってしまえば、これらの不具合は永久に見えなくなり、後から確認する手段もなくなります。したがって既存の天井下地を再利用する場合は、必ず点検を行い、部材の状態と留付けの健全性を確認したうえで、必要な補強や取替えを行ってから仕上げに進まなければなりません。点検を省くことは、天井の落下という重大な事故の可能性を残すことになります。

他の選択肢が不適切な理由
「既存の軽量鉄骨下地は、変形と発錆の有無を調べてから再利用した。」は正しく、鋼製の下地は結露や漏水によって錆が進んでいることがあり、断面が減っていれば所定の耐力を発揮できないため、状態の確認が再利用の前提となるからです。「既存のせっこうボードは、含水や破損の有無を調べてから残した。」も正しく、せっこうボードは水を吸うと強度が著しく低下し、その上に新しい仕上げを施しても保持できないため、健全であることの確認が必要だからです。「既存下地に不具合があった部分は、補強のうえで新設に取り替えた。」も正しく、不具合を確認した部分について補強や取替えを行うことが、点検を行う目的そのものだからです。

試験の罠
改修工事では「見えなくなる前に確かめる」という原則が繰り返し問われます。天井の落下は人命に直結するため、下地の点検を省略する記述はどのような理由が付されていても誤りになります。
問54-13

建設リサイクル法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①特定建設資材には、コンクリートおよびアスファルトが含まれる。
  • ②特定建設資材には、木材が含まれて分別解体等の対象となる。
  • ③分別解体等の届出は、元請の施工者が着手の後に行えばよい。
  • ④対象となる解体工事は、床面積の合計が80m2以上である。
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正解 ③分別解体等の届出は、元請の施工者が着手の後に行えばよい。
解説
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律、いわゆる建設リサイクル法では、対象となる建設工事について、分別解体等の計画を届け出ることが定められています。この届出を行うのは施工者ではなく発注者であり、時期は工事に着手する日の7日前までとされています。届出の目的は、実際に解体が始まる前に、分別解体の計画が適切であるかを行政が確認できるようにすることにあります。着手の後に届け出るとすれば、確認する前に解体が進んでしまい、制度の目的そのものが果たせません。届出の主体を施工者とし、時期を着手後としているこの記述は、主体と時期の二点で誤っています。施工者は、発注者に対して分別解体等の計画を説明する立場です。

他の選択肢が不適切な理由
「特定建設資材には、コンクリートおよびアスファルトが含まれる。」は正しく、特定建設資材はコンクリート、コンクリートと鉄からなる建設資材、アスファルト・コンクリート、木材の四品目とされており、そのうちの二つに当たるからです。「特定建設資材には、木材が含まれて分別解体等の対象となる。」も正しく、木材は四品目のうちの一つであり、分別して再資源化することが求められているからです。「対象となる解体工事は、床面積の合計が80m2以上である。」も正しく、建築物の解体工事についてはこの規模を境として分別解体等が義務付けられており、新築や増築では500m2以上、修繕や模様替では請負代金が1億円以上という別の基準が定められているからです。

試験の罠
届出の主体を問う設問は頻出です。建設リサイクル法の届出は発注者が着手の7日前までに行い、施工者は発注者へ説明する立場である、という役割の違いを押さえます。規模の基準は解体80m2、新築500m2、修繕1億円の三つです。
問64-13

産業廃棄物管理票に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①管理票は、産業廃棄物の引渡しと同時に運搬者へ交付した。
  • ②管理票の交付者は、下請の業者ではなく元請の業者とした。
  • ③管理票の写しは、送付を受けた日から1年間だけ保存した。
  • ④処分が終わった旨の写しの送付を受けて、内容を確認した。
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正解 ③管理票の写しは、送付を受けた日から1年間だけ保存した。
解説
産業廃棄物管理票、いわゆるマニフェストは、排出した廃棄物が最終処分まで適正に処理されたことを追跡するための書類です。この追跡の記録は、後から処理の適正さを検証できて初めて意味をもちます。廃棄物の処理及び清掃に関する法律では、管理票の交付者は交付した管理票の控えと、運搬や処分が終わった旨の送付を受けた写しを、いずれも5年間保存しなければならないと定められています。1年間だけの保存では、不適正な処理が後日発覚したときに経緯をたどることができず、排出事業者としての責任を果たせません。保存期間は、書類を作ることと同じ重さをもつ義務であると理解する必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
「管理票は、産業廃棄物の引渡しと同時に運搬者へ交付した。」は正しく、管理票は廃棄物とともに移動して処理の流れを追跡する書類であり、引渡しの時点で交付しなければ追跡の記録が成立しないからです。「管理票の交付者は、下請の業者ではなく元請の業者とした。」も正しく、建設工事から生じる廃棄物については、原則として元請業者が排出事業者となると定められており、交付の義務も元請が負うからです。「処分が終わった旨の写しの送付を受けて、内容を確認した。」も正しく、排出事業者は送付された写しによって処理が完了したことを確認する義務を負い、期限内に送付されない場合には都道府県知事へ報告しなければならないからです。

試験の罠
数値は、保存期間5年間、処分終了の写しが返送されない場合の報告の期限が交付から90日以内、特別管理産業廃棄物では60日以内、という三つが要点です。排出事業者は元請であるという原則も繰り返し問われます。
問74-13

内装改修工事の施工計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①建物を使用しながらの工事のため、区画して工区を分けて進めた。
  • ②撤去の作業で生じる粉じんは、区画の外へ拡散しないよう養生した。
  • ③工事の区画と居住の部分は、避難の経路を確保して計画した。
  • ④内装材の搬入は、避難の経路をふさいで一時的に置いて行った。
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正解 ④内装材の搬入は、避難の経路をふさいで一時的に置いて行った。
解説
建物を使用しながら行う内装改修では、工事の区画の外に利用者が日常的に在館しています。この状態で避難の経路をふさぐことは、火災や地震が発生したときに、利用者が逃げられなくなることを意味します。改修工事の期間中はむしろ、可燃物である内装材が持ち込まれ、火気を使う作業や電気設備の仮設が増えるため、平常時よりも火災の危険が高まっています。したがって避難経路は、工事の期間中こそ確実に確保しなければならず、一時的であってもふさぐことは認められません。材料の搬入と仮置きは、あらかじめ計画した搬入経路と仮置き場所を定めたうえで、避難経路と重ならないように行う必要があります。

他の選択肢が不適切な理由
「建物を使用しながらの工事のため、区画して工区を分けて進めた。」は正しく、工事の範囲と使用が続く範囲を明確に分けることで、粉じんや騒音の影響を限定し、また関係者以外の立入りを防いで安全を確保できるからです。「撤去の作業で生じる粉じんは、区画の外へ拡散しないよう養生した。」も正しく、撤去の作業では大量の粉じんが発生し、そのまま拡散すれば利用者の健康と設備機器の双方に影響するため、区画の気密を保つ養生が必要だからです。「工事の区画と居住の部分は、避難の経路を確保して計画した。」も正しく、区画を設ける際にはその配置が避難の動線を断たないことを確認することが、計画の前提条件となるからです。

試験の罠
居ながら改修では、避難経路の確保、防火区画の維持、消防設備の機能の確保という三点が繰り返し問われます。工事のためにこれらを一時的に止める記述は、期間の長短にかかわらず誤りとなります。
問84-13

既存壁への内装仕上げの改修に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①壁紙をはがす際は、下地の紙を破らないよう刃の当て方に注意した。
  • ②既存の壁紙の上に、下地の確認をしないで重ねて張り付けた。
  • ③既存の塗装面に、目荒しを行ってから新しい塗料を塗った。
  • ④既存のボードの継目の割れは、補修してから仕上げを行った。
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正解 ②既存の壁紙の上に、下地の確認をしないで重ねて張り付けた。
解説
壁紙の上に新しい壁紙を重ねて張ると、新しい壁紙が接着する相手は下地のボードではなく、古い壁紙になります。古い壁紙は経年によって接着力が落ちていることが多く、また裏面に湿気を含んでいることもあります。この状態で上から張れば、古い壁紙が下地からはがれた時点で新しい壁紙ごと浮き上がり、しかも二層になった分だけ自重も増して剥離が早まります。さらに、下地のボードに割れや含水があっても、確認しないまま覆ってしまえばその不具合はそのまま残り、後になって仕上げ面にあらわれます。したがって改修では、既存の壁紙をはがして下地の状態を確かめ、必要な補修を行ってから新しい仕上げを施すのが原則です。

他の選択肢が不適切な理由
「壁紙をはがす際は、下地の紙を破らないよう刃の当て方に注意した。」は正しく、せっこうボードの表面の紙をはいでしまうと芯のせっこうが露出し、その部分だけ吸込みと強度が変わって仕上がりに差が出るからです。「既存の塗装面に、目荒しを行ってから新しい塗料を塗った。」も正しく、既存の塗膜は表面が平滑で新しい塗料が食い付きにくいため、研磨して細かな凹凸を与えることで付着を確保する必要があるからです。「既存のボードの継目の割れは、補修してから仕上げを行った。」も正しく、継目の割れは下地の動きによって生じたものであり、そのまま仕上げても同じ位置に再びひび割れがあらわれるため、原因に応じた補修が必要だからです。

試験の罠
「既存の上に重ねる」という記述は、床でも壁でもシーリングでも誤りになりやすいパターンです。ただし建具のかぶせ工法や防水のかぶせ工法のように、既存を残すことが工法として確立している例もあるため、工法として認められているかどうかで判断します。
問94-13

内装改修工事に伴う廃棄物および環境への配慮に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①撤去した廃材は、種類ごとに分別して保管して搬出した。
  • ②廃材の保管の場所には、飛散と流出を防ぐ措置を実施した。
  • ③撤去した廃材は、現場の空地で焼却して減量してから運んだ。
  • ④再使用できる建具や什器は、選別して再利用のために保管した。
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正解 ③撤去した廃材は、現場の空地で焼却して減量してから運んだ。
解説
廃棄物の処理及び清掃に関する法律では、廃棄物の焼却は、法令で定められた構造基準に適合する焼却設備を用いて、定められた方法で行う場合を除き、原則として禁止されています。工事現場の空地で廃材を燃やす行為は、この禁止に該当する野外焼却であり、法令違反となります。加えて、内装材には塩化ビニルなどの合成樹脂が多く含まれており、低い温度で不完全に燃焼させると有害な物質が発生して周辺の環境と健康に影響を及ぼします。減量は望ましい目的ですが、その手段が違法であってはなりません。廃材は分別して保管し、許可を受けた処理業者へ委託して適正に処理するのが唯一の方法です。

他の選択肢が不適切な理由
「撤去した廃材は、種類ごとに分別して保管して搬出した。」は正しく、分別することで再資源化できる資材が増え、また混合廃棄物としての処理費用も抑えられるため、分別は排出事業者に求められる基本的な措置だからです。「廃材の保管の場所には、飛散と流出を防ぐ措置を実施した。」も正しく、保管の基準として囲いを設け、掲示板を設置し、飛散や流出、地下への浸透を防ぐことが定められているからです。「再使用できる建具や什器は、選別して再利用のために保管した。」も正しく、廃棄物の発生そのものを抑えることが優先される考え方であり、再使用は再資源化よりさらに望ましい対応だからです。

試験の罠
現場での焼却、埋立て、無許可業者への委託は、いずれも明確な法令違反であり、どのような理由が付されていても誤りの選択肢になります。廃棄物対策の優先順位は、発生の抑制、再使用、再生利用、適正処分の順であることも押さえます。
問104-13

内装改修工事の撤去作業に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①撤去は、仕上材を先に取り除いてから下地材の撤去へ移った。
  • ②天井の撤去では、設備の配管や配線の位置を確かめてから行った。
  • ③撤去の作業では、既存の躯体を傷めないよう工具を選んで用いた。
  • ④壁の撤去では、構造上の主要な部分かどうかを確かめずに壊した。
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正解 ④壁の撤去では、構造上の主要な部分かどうかを確かめずに壊した。
解説
建物の壁には、間仕切りとしての役目しかない非構造の壁と、地震や風による水平力を負担している耐力壁があります。外観だけでは両者を見分けられないことも多く、図面と現地の照合によって初めて判断できます。構造上の主要な部分であるかどうかを確かめずに壁を撤去すると、建物の水平力に対する抵抗が失われ、耐震性能が大きく低下します。しかも、その影響は撤去した直後には何もあらわれず、地震が起きて初めて表面化するため、極めて危険です。したがって撤去に先立っては、構造図によってその壁の役割を確認し、耐力壁である場合は設計者の判断を得て、必要な補強を行うか撤去そのものを取りやめなければなりません。

他の選択肢が不適切な理由
「撤去は、仕上材を先に取り除いてから下地材の撤去へ移った。」は正しく、外側の層から順に取り除くことで、内部の状態を確認しながら作業でき、また分別も容易になるからです。「天井の撤去では、設備の配管や配線の位置を確かめてから行った。」も正しく、天井の内部には給排水や電気、空調の設備が納まっており、位置を確かめずに壊すと配管の破損による漏水や、活線の切断による感電と停電を招くからです。「撤去の作業では、既存の躯体を傷めないよう工具を選んで用いた。」も正しく、改修工事では既存の躯体を引き続き使用するため、必要以上に大きな衝撃を与える工具を用いれば、鉄筋の露出やひび割れという新たな劣化を作り込んでしまうからです。

試験の罠
撤去に関する設問では、構造への影響、設備への影響、既存躯体への影響という三つの確認事項が問われます。とくに耐力壁の撤去は、施工者の判断だけで行ってはならない事項である点が要点です。

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