軽量鉄骨壁下地に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①スタッドの上端部は、上部ランナーに突き付けて固定した。
- ②ランナーは、両端部を押さえて900mm程度の間隔で留めた。
- ③振れ止めは、床面から約1.2mごとに設けて取り付けた。
- ④スタッドの間隔は、ボード2枚張りのため450mm程度とした。
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軽量鉄骨壁下地のスタッドは、上下のランナーの溝にはめ込むことで位置を保持しますが、上端は固定しません。上部ランナーとの間には10mm程度のすき間をあけておきます。これは、上階の床スラブや梁がわずかにたわんだとき、その動きをスタッドが直接受け止めないようにするためです。もし上端を突き付けて固定してしまうと、上からの変形がそのままスタッドを圧縮する力となり、スタッドが座屈して壁が波打ったり、張ったボードにひび割れが生じたりします。つまり、このすき間は施工の甘さではなく、上部構造の動きを縁切りするために意図して設ける寸法です。スタッドは、はめ込んで振れ止めで面外の動きを抑えることで安定させます。
他の選択肢が不適切な理由
「ランナーは、両端部を押さえて900mm程度の間隔で留めた。」は正しく、ランナーは壁の位置を決める部材であり、端部が浮くと壁全体の通りが狂うため端部を必ず押さえ、その間は900mm程度の間隔で固定するのが標準だからです。「振れ止めは、床面から約1.2mごとに設けて取り付けた。」も正しく、スタッドは細長い部材で面外方向に振れやすく、その動きを拘束して壁の剛性を確保するために高さ方向におおむね1.2mごとに入れるからです。「スタッドの間隔は、ボード2枚張りのため450mm程度とした。」も正しく、ボードを2枚重ねて張る場合は下地の剛性に余裕が生まれるため450mm程度でよく、1枚張りの場合は300mm程度と狭くする必要があるからです。
試験の罠
スタッド上端の10mm程度のすき間は、必ずと言ってよいほど問われます。あわせて、スタッド間隔は1枚張り300mm程度、2枚張り450mm程度という数値と、振れ止め1.2mごと、ランナー固定900mm程度をひとまとまりで覚えます。