2026年版・4-10

内装工事:壁・天井仕上げの一問一答

1級建築施工管理技士「仕上施工」から、内装工事:壁・天井仕上げに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問14-10

軽量鉄骨壁下地に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①スタッドの上端部は、上部ランナーに突き付けて固定した。
  • ②ランナーは、両端部を押さえて900mm程度の間隔で留めた。
  • ③振れ止めは、床面から約1.2mごとに設けて取り付けた。
  • ④スタッドの間隔は、ボード2枚張りのため450mm程度とした。
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正解 ①スタッドの上端部は、上部ランナーに突き付けて固定した。
解説
軽量鉄骨壁下地のスタッドは、上下のランナーの溝にはめ込むことで位置を保持しますが、上端は固定しません。上部ランナーとの間には10mm程度のすき間をあけておきます。これは、上階の床スラブや梁がわずかにたわんだとき、その動きをスタッドが直接受け止めないようにするためです。もし上端を突き付けて固定してしまうと、上からの変形がそのままスタッドを圧縮する力となり、スタッドが座屈して壁が波打ったり、張ったボードにひび割れが生じたりします。つまり、このすき間は施工の甘さではなく、上部構造の動きを縁切りするために意図して設ける寸法です。スタッドは、はめ込んで振れ止めで面外の動きを抑えることで安定させます。

他の選択肢が不適切な理由
「ランナーは、両端部を押さえて900mm程度の間隔で留めた。」は正しく、ランナーは壁の位置を決める部材であり、端部が浮くと壁全体の通りが狂うため端部を必ず押さえ、その間は900mm程度の間隔で固定するのが標準だからです。「振れ止めは、床面から約1.2mごとに設けて取り付けた。」も正しく、スタッドは細長い部材で面外方向に振れやすく、その動きを拘束して壁の剛性を確保するために高さ方向におおむね1.2mごとに入れるからです。「スタッドの間隔は、ボード2枚張りのため450mm程度とした。」も正しく、ボードを2枚重ねて張る場合は下地の剛性に余裕が生まれるため450mm程度でよく、1枚張りの場合は300mm程度と狭くする必要があるからです。

試験の罠
スタッド上端の10mm程度のすき間は、必ずと言ってよいほど問われます。あわせて、スタッド間隔は1枚張り300mm程度、2枚張り450mm程度という数値と、振れ止め1.2mごと、ランナー固定900mm程度をひとまとまりで覚えます。
問24-10

軽量鉄骨天井下地の部材の配置に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①吊りボルトは、周辺部で端から300mmの位置に設けた。
  • ②吊りボルトの間隔は、900mm程度となるように配置した。
  • ③ダブル野縁の間隔は、1800mm程度となるように配置した。
  • ④天井には、スパンの1000分の1程度のむくりを付けた。
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正解 ①吊りボルトは、周辺部で端から300mmの位置に設けた。
解説
天井を吊る吊りボルトは、一般部では900mm程度の間隔で配置しますが、天井面の周辺部では端から150mm以内に設けなければなりません。周辺部は、天井の端がそこで終わってしまうため、内側の吊りボルトから先が片持ち梁のように張り出す形になります。この張り出しが長いと、端部が自重で垂れ下がったり、地震時に大きく揺れて壁との取合い部で天井材が損傷したり、脱落につながったりします。端から150mm以内に吊りボルトを設けることで、この張り出しを短くし、端部を確実に支えます。周辺部を300mmとすると、この必要な拘束が得られず、天井面の端がたわむ危険が残るため不適当です。

他の選択肢が不適切な理由
「吊りボルトの間隔は、900mm程度となるように配置した。」は正しく、天井の自重と設備機器の荷重を確実に上部の躯体へ伝えるために定められた標準の間隔だからです。「ダブル野縁の間隔は、1800mm程度となるように配置した。」も正しく、ダブル野縁はボードの継目や照明器具の取付け位置を受けるために配される幅の広い野縁で、その間を一般部のシングル野縁が埋める構成になるからです。「天井には、スパンの1000分の1程度のむくりを付けた。」も正しく、水平に仕上げた天井は目の錯覚で中央が垂れ下がって見えるうえ、実際にもわずかにたわむため、あらかじめ中央をわずかに持ち上げておくことで水平に見せることができるからです。

試験の罠
吊りボルトは「一般部900mm程度、周辺部は端から150mm以内」という二段構えの数値が要点です。吊りボルトと野縁受けがともに900mm程度、ダブル野縁が1800mm程度、シングル野縁は下地張りがある場合360mm程度でない場合300mm程度、という数値をまとめて覚えます。
問34-10

せっこうボードの張付けに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①ドリリングタッピンねじは、頭がボード面と同じ高さになるように締めた。
  • ②軽量鉄骨下地の壁では、ねじの間隔を周辺部200mm程度とした。
  • ③二重張りの場合、上張りと下張りの継目が重ならないようにずらした。
  • ④ドリリングタッピンねじは、下地材の裏面に10mm以上を突き出させた。
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正解 ①ドリリングタッピンねじは、頭がボード面と同じ高さになるように締めた。
解説
せっこうボードを留めるねじは、頭をボードの表面よりわずかに沈めて締めます。目安は0.5mm程度です。これは、ねじ頭の上をジョイントコンパウンドなどのパテで埋めて平滑にし、塗装や壁紙の仕上げ面に頭が浮き出ないようにするためです。頭がボード面と同じ高さで止まっていると、パテが薄くしか乗らず、乾燥収縮によって頭の形が輪郭となってあらわれたり、仕上げ材の表面にねじの位置が点々と浮き出たりします。一方で、締め過ぎてボードの紙を突き破ってしまうと、せっこうの芯だけでねじを保持することになり、保持力が大きく低下します。沈め過ぎず、面と同じにもせず、0.5mm程度という加減が求められます。

他の選択肢が不適切な理由
「軽量鉄骨下地の壁では、ねじの間隔を周辺部200mm程度とした。」は正しく、ボードの周辺部は端部が浮きやすく、また継目の処理が行われる部分でもあるため中間部より細かく留める必要があり、壁では周辺部200mm程度、中間部300mm程度が標準だからです。「二重張りの場合、上張りと下張りの継目が重ならないようにずらした。」も正しく、継目が上下で重なるとその線に沿って弱点が貫通し、ひび割れが仕上げ面まで抜けてくるため、位置をずらして継目を分散させる必要があるからです。「ドリリングタッピンねじは、下地材の裏面に10mm以上を突き出させた。」も正しく、ねじが下地材を貫通して十分にかみ合っていないと保持力が確保できないため、軽量鉄骨下地では裏面に10mm以上出すことが定められているからです。

試験の罠
数値として、ねじ頭の沈み0.5mm程度、下地裏面への突出し10mm以上、壁の留付け間隔は周辺部200mm程度と中間部300mm程度、天井は周辺部150mm程度と中間部200mm程度という組合せが頻出です。
問44-10

せっこうボードの直張り工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①ボードの下端は、床面に密着させて張り付けて納めた。
  • ②接着材は、仕上げ厚さの2倍程度の高さに盛り付けた。
  • ③接着材の間隔は、ボードの周辺部を中央部より狭くした。
  • ④施工後は、仕上げに先立って十分に通気して乾燥させた。
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正解 ①ボードの下端は、床面に密着させて張り付けて納めた。
解説
直張り工法は、コンクリート壁などに接着材を点状に盛り付け、そこにせっこうボードを押し付けて張る工法です。この工法ではボードの下端を床面に密着させず、10mm程度浮かせて張ります。理由は二つあります。一つは、床の清掃時の水や、万一の漏水がボードの下端から吸い上げられるのを防ぐためです。せっこうボードは水を吸うと強度が失われ、かびも発生します。もう一つは、接着材の中の水分や、下地から出る湿気を下端のすき間から逃がすためです。密着させると水分がボードの裏に閉じ込められ、接着不良や浮きにつながります。浮かせたすき間は、後から幅木で隠して納めます。

他の選択肢が不適切な理由
「接着材は、仕上げ厚さの2倍程度の高さに盛り付けた。」は正しく、ボードを押し付けたときに接着材がつぶれて広がることを見込み、所定の仕上げ厚さを確保するために盛り上げておく必要があるからです。「接着材の間隔は、ボードの周辺部を中央部より狭くした。」も正しく、ボードの端部は浮きやすく、また継目の処理が行われる部分でもあるため、中央部より密に接着材を配置して確実に押さえる必要があるからです。「施工後は、仕上げに先立って十分に通気して乾燥させた。」も正しく、接着材には水分が含まれており、これが抜けきらないうちに壁紙や塗装で表面を覆うと、水分が逃げ場を失って仕上げ材の浮きやかびの原因になるからです。

試験の罠
直張り工法の数値は、床から10mm程度浮かせる、接着材の高さは仕上げ厚さの2倍程度、乾燥期間は仕上げ材に応じて7日以上、という三点が定番です。「密着させる」という記述は、この工法ではほぼ誤りになります。
問54-10

軽量鉄骨天井下地の部材の取付けに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①野縁を野縁受けに留めるクリップは、向きをそろえて取り付けた。
  • ②吊りボルトは、鉛直となるように取り付けてから長さを調整した。
  • ③野縁受けの継手は、隣り合うものを千鳥に配置して接続した。
  • ④下地張りのない場合の野縁の間隔は、300mm程度とした。
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正解 ①野縁を野縁受けに留めるクリップは、向きをそろえて取り付けた。
解説
クリップは、野縁を野縁受けにくわえ込んで固定する金物です。この金物は、つめが野縁を抱え込む向きに強く、その反対方向には外れやすいという方向性をもっています。もしすべてのクリップを同じ向きにそろえて取り付けると、天井面に一方向の力が加わったとき、すべてのクリップが同時に外れやすい向きになり、天井が一気にずれたり脱落したりする危険が生じます。地震時のように水平方向へ揺さぶられる場面では、この弱点が致命的になります。そのため、クリップは千鳥、すなわち交互に向きを変えて取り付け、どちらの方向の力に対しても半数のクリップが抵抗する状態をつくります。向きをそろえるという記述は、この配慮を欠いたものです。

他の選択肢が不適切な理由
「吊りボルトは、鉛直となるように取り付けてから長さを調整した。」は正しく、吊りボルトが斜めになると天井の荷重が水平方向の分力を生み、野縁受けを横に押して天井面をずらすうえ、ボルトにも曲げが加わって本来の耐力を発揮できなくなるからです。「野縁受けの継手は、隣り合うものを千鳥に配置して接続した。」も正しく、継手は部材の中で最も弱い部分であり、隣り合う継手が一直線に並ぶとその線に沿って天井面の剛性が急に落ちるため、位置をずらして分散させる必要があるからです。「下地張りのない場合の野縁の間隔は、300mm程度とした。」も正しく、仕上材を野縁に直接張る場合は支持点の間隔が仕上材のたわみに直結するため、下地張りがある場合の360mm程度より狭くするからです。

試験の罠
「千鳥に配置する」という考え方は、クリップの向き、野縁受けの継手、ボードの継目など、天井と壁の下地で繰り返し出てきます。弱点を一直線に並べないという共通の原則として覚えます。
問64-10

壁紙張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①張付け後の室内は、直ちに開放して通風を与えて乾かした。
  • ②下地のせっこうボードには、シーラーを塗ってから張った。
  • ③重ね裁ちの際は、下地を傷めないように定規を当てて切った。
  • ④壁紙は、ホルムアルデヒド放散量の少ないものを選んで用いた。
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正解 ①張付け後の室内は、直ちに開放して通風を与えて乾かした。
解説
壁紙の接着剤は、水を含んだのり状の材料です。張り付けた直後に窓を開けて強い通風を与えると、接着剤の水分が縁の部分から先に蒸発し、接着力が出る前に乾いてしまいます。その結果、継目やコーナーの部分が接着不良となって浮き上がり、また壁紙自体も急に収縮するため継目が開きます。したがって、張付け直後は直射日光と急激な通風を避け、接着剤が均一に乾いていくようにするのが正しい養生です。十分に接着した後であれば、換気して室内の湿気を排出します。急いで乾かそうとする行為が、かえって手直しの原因をつくるという点は、左官やシーリングと共通する考え方です。

他の選択肢が不適切な理由
「下地のせっこうボードには、シーラーを塗ってから張った。」は正しく、せっこうボードの紙は接着剤の水分を吸いやすく、そのまま張ると水分を奪われて接着力が落ち、また将来の張替えの際に紙がめくれてしまうため、あらかじめ吸込みを止める必要があるからです。「重ね裁ちの際は、下地を傷めないように定規を当てて切った。」も正しく、二枚を重ねて一度に切る方法では刃が下地まで達しやすく、ボードの紙を切ってしまうと後から継目に沿ってひび割れが生じるからです。「壁紙は、ホルムアルデヒド放散量の少ないものを選んで用いた。」も正しく、内装の仕上材と接着剤は室内の空気環境に直接影響し、建築基準法でも居室に用いる建築材料の放散量に応じた使用の制限が設けられているからです。

試験の罠
張付け直後の急激な乾燥を避けるという養生は、壁紙、左官、塗床に共通します。またホルムアルデヒドの区分は、放散量が最も少ない等級であれば使用面積の制限を受けないという点まで問われることがあります。
問74-10

内装の下地および仕上げに関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①スタッドの間隔は、ボード1枚張りの場合300mm程度とする。
  • ②ランナーは、端部を押さえずに中間部だけを固定すればよいとする。
  • ③野縁の間隔は、下地張りがある場合300mm程度とする。
  • ④振れ止めは、上部ランナーに近い部分にも必ず設ける。
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正解 ①スタッドの間隔は、ボード1枚張りの場合300mm程度とする。
解説
軽量鉄骨壁下地のスタッドの間隔は、その上に張るせっこうボードの枚数によって変わります。ボードを1枚だけ張る場合は、ボード自体の剛性だけで支持点の間を持たせることになるため、支持間隔を狭くして300mm程度とします。ボードを2枚重ねて張る場合は、二層になったボードが一体となって曲げに抵抗するため、450mm程度まで広げることができます。つまり、上に張るものが厚く丈夫になるほど下地の間隔を広げられるという関係です。この考え方は天井の野縁でも同じで、仕上材を直接張る場合は狭く、下地張りを介する場合は広くとることができます。仕上げの構成から下地の寸法が決まると理解しておくと迷いません。

他の選択肢が不適切な理由
「ランナーは、端部を押さえずに中間部だけを固定すればよいとする。」は誤りで、端部が固定されていないとランナーの通りが狂って壁全体の位置がずれるため、両端部を押さえたうえで中間を900mm程度の間隔で固定しなければならないからです。「野縁の間隔は、下地張りがある場合300mm程度とする。」も誤りで、下地張りがある場合はその下地が荷重を分散するため360mm程度でよく、300mm程度とするのは下地張りがない場合だからです。「振れ止めは、上部ランナーに近い部分にも必ず設ける。」も誤りで、上部ランナーから400mm以内の位置は、ランナー自体がスタッドの振れを拘束しているため振れ止めを省略できるとされているからです。

試験の罠
この設問のように正しいものを選ぶ形式では、数値がわずかにずれた選択肢が並びます。1枚張り300mm程度と2枚張り450mm程度、野縁は下地張りなし300mm程度とあり360mm程度、という二組の数値を混同しないことが要点です。
問84-10

せっこうボードの継目処理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①ジョイントコンパウンドは、一度に厚く塗って乾燥を待った。
  • ②テーパーエッジの継目には、ジョイントテープを用いて処理した。
  • ③下塗りの後は、乾燥を確かめてから中塗りへと工程を進めた。
  • ④上塗りは、下の層より幅を広くして段差を目立たなくした。
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正解 ①ジョイントコンパウンドは、一度に厚く塗って乾燥を待った。
解説
ジョイントコンパウンドは、せっこうボードの継目を平滑にするために塗り重ねる材料で、乾燥する過程で収縮します。一度に厚く塗ると、表面だけが先に乾いて内部に水分が残り、そのあと内部が乾くときの収縮によって表面にひび割れが生じます。また、厚い層は乾燥に長い時間がかかるため、工程も結局は短縮できません。正しい方法は、下塗り、中塗り、上塗りと薄く塗り重ね、それぞれの層が完全に乾燥したことを確かめてから次に進むというものです。塗り重ねるたびに幅を広げていくことで、継目のわずかな盛り上がりが広い範囲に分散され、光を当てても段差が見えない仕上がりになります。薄く、広く、回数を重ねる、というのがこの作業の要点です。

他の選択肢が不適切な理由
「テーパーエッジの継目には、ジョイントテープを用いて処理した。」は正しく、テーパーエッジとはボードの端部が薄くすいてある形状で、その凹みにテープとコンパウンドを納めることで平滑な面をつくる前提の製品だからです。「下塗りの後は、乾燥を確かめてから中塗りへと工程を進めた。」も正しく、乾燥前に塗り重ねると下の層の収縮が上の層を引っ張ってひび割れを生じさせるため、各層の乾燥を確認することが必須だからです。「上塗りは、下の層より幅を広くして段差を目立たなくした。」も正しく、幅を広げるほど継目の盛り上がりの勾配が緩やかになり、照明が斜めに当たっても影が出にくくなるからです。

試験の罠
継目処理は「薄く、広く、乾かしてから重ねる」が原則で、厚塗りと乾燥前の重ね塗りはいずれも誤りです。ボードの端部形状には、テーパーエッジ、ベベルエッジ、スクエアエッジがあり、処理方法が異なる点も問われます。
問94-10

内装工事における下地と仕上材の取合いに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①出入口枠の周囲は、補強のスタッドを設けずにボードを張った。
  • ②設備の点検口の周囲は、野縁を補強してから開口を設けた。
  • ③ボードの角の部分には、コーナー材を入れて欠けを防止した。
  • ④ボードの継目は、開口部の隅に来ないように割付けを調整した。
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正解 ①出入口枠の周囲は、補強のスタッドを設けずにボードを張った。
解説
出入口の枠の周囲は、扉の開閉によって繰り返し衝撃と振動を受ける場所です。通常のスタッドだけでは、この力を受け止めきれず、枠が動いて建て付けが狂ったり、周囲のボードにひび割れが生じたりします。そのため、開口部の両側には補強用のスタッドを設け、必要に応じて上枠の上部にも補強材を入れて、開口の周囲を一体の枠として固めます。補強を省いてボードを張ると、仕上げた直後は問題がなくても、使用開始後まもなく枠の周囲にひび割れがあらわれ、扉の開閉に支障が出ます。開口部は下地の連続が断たれる弱点であり、そこを補って初めて壁として成立するという理解が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
「設備の点検口の周囲は、野縁を補強してから開口を設けた。」は正しく、天井に開口を設けると野縁が切断されて支持が途切れるため、開口の周囲を補強材で囲んで荷重の流れを迂回させる必要があるからです。「ボードの角の部分には、コーナー材を入れて欠けを防止した。」も正しく、せっこうボードの出隅は物がぶつかりやすく、そのままでは芯のせっこうが欠けてしまうため、金属や樹脂のコーナー材で保護するのが標準だからです。「ボードの継目は、開口部の隅に来ないように割付けを調整した。」も正しく、開口部の隅は応力が集中する位置であり、そこに継目を合わせるとひび割れが継目に沿って伸びやすくなるため、あえて継目をずらすからです。

試験の罠
開口部の隅は、ボードでもモルタルでも仕上げでもひび割れの起点になります。継目を隅に合わせない、開口の周囲を補強する、という二つの対策をセットで覚えると、壁でも天井でも応用できます。
問104-10

天井の耐震に関する納まりの記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①天井面と壁との間は、すき間なく突き付けて納めて固定した。
  • ②吊り長さが長い天井には、斜め方向の振れ止めを取り付けた。
  • ③天井内の設備機器は、天井下地とは別に躯体から支持させた。
  • ④段差のある天井の境界部は、力が集中するため補強を行った。
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正解 ①天井面と壁との間は、すき間なく突き付けて納めて固定した。
解説
吊り天井は、地震のときに躯体とは異なる周期で揺れます。天井面と壁をすき間なく突き付けて固定すると、揺れた天井が壁を強く押し、その反力で天井材が座屈したり、留付け部が破壊されて天井が脱落したりします。実際の地震被害でも、壁際で押し合った天井が中央から崩落する事例が多く見られました。このため、天井面と壁との間にはあらかじめクリアランスを設けて縁を切り、天井が揺れても壁に衝突しないようにするか、あるいは壁で確実に押さえる方式のいずれかを、設計の方針として明確に選びます。中途半端に密着させることが最も危険であり、逃げをつくるか固めるかを決めることが要点です。

他の選択肢が不適切な理由
「吊り長さが長い天井には、斜め方向の振れ止めを取り付けた。」は正しく、吊りボルトが長いほど天井は振り子のように大きく揺れるため、斜材によって水平方向の動きを拘束する必要があるからです。「天井内の設備機器は、天井下地とは別に躯体から支持させた。」も正しく、重い機器を天井下地から吊ると、その荷重と揺れが天井下地に集中して局部的な破壊を招くため、荷重は直接躯体で受けるのが原則だからです。「段差のある天井の境界部は、力が集中するため補強を行った。」も正しく、天井面の高さが変わる部分では剛性が急に変化して力が集中し、そこから損傷が始まるため、境界部を補強して連続性を確保する必要があるからです。

試験の罠
天井の耐震では「クリアランスを確保する」と「振れ止めで固める」という一見反対の対策が並びます。どちらも天井と躯体の衝突を防ぐという同じ目的であり、方式を混在させないことが要点です。設備機器の支持を分けるという原則も頻出です。

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