2026年版・3-7

鉄筋工事:継手・定着・かぶり厚さの一問一答

1級建築施工管理技士「躯体施工」から、鉄筋工事:継手・定着・かぶり厚さに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-7

鉄筋のガス圧接以外の継手に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①機械式継手は、カップラーやスリーブなどの継手金物で鉄筋を接合する。
  • ②機械式継手の継手金物は、鉄筋の径や種類が異なっていても共用できる。
  • ③モルタル充填継手は、スリーブ内に高強度のモルタルを充填して固める。
  • ④溶接継手は、鉄筋どうしを突き合わせてアーク溶接によって接合する。
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正解 ②機械式継手の継手金物は、鉄筋の径や種類が異なっていても共用できる。
解説
機械式継手は、鉄筋の端部をカップラーやスリーブといった継手金物の中に納め、ねじ込み、くさび、グラウトの充填などによって力を伝える工法です。ここで用いる継手金物は、鉄筋の呼び名(径)と種類ごとに専用のものが定められており、径や種類が違う鉄筋に同じ金物を流用することはできません。継手金物と鉄筋のかみ合いや隙間の寸法が、そのまま継手の強度とすべり量を決めてしまうためです。径の異なる鉄筋どうしを接合するときは、その組合せ専用の異径用の継手金物を使います。したがって「共用できる」という記述は誤りです。

他の選択肢が不適切な理由
「機械式継手は、カップラーやスリーブなどの継手金物で鉄筋を接合する。」は正しく、鉄筋を溶かしたり加熱したりせずに、金物を介して力を伝えるのがこの工法の特徴です。火気を使わないため、ガス圧接が使いにくい狭い場所や、上向き・横向きの姿勢が続く場所でも施工できます。「モルタル充填継手は、スリーブ内に高強度のモルタルを充填して固める。」も正しく、鋳鉄製などのスリーブに鉄筋を差し込み、隙間に高強度のモルタルを注入して硬化させることで、鉄筋の節とモルタルのかみ合いによって力を伝えます。プレキャスト部材の接合によく用いられる方式です。「溶接継手は、鉄筋どうしを突き合わせてアーク溶接によって接合する。」も正しく、突合せアーク溶接によって鉄筋を直接一体化させる工法で、溶接技能者の資格と、溶接部の外観検査や超音波探傷検査による確認が必要になります。

試験の罠
ガス圧接は鉄筋を加熱して圧力を加え、母材どうしを直接接合するのに対し、機械式継手は金物を介して力を伝えるという違いを押さえます。モルタル充填継手は機械式継手の一種で、モルタルの硬化を待つ養生期間が必要になる点も出題されます。
問23-7

建築基準法施行令第79条に定める鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さとして、最も不適当なものはどれか。

  • ①耐力壁以外の壁においては、2cm以上としなければならない。
  • ②直接土に接する柱では、2cm以上としなければならない。
  • ③柱及びはりにおいては、3cm以上としなければならない。
  • ④布基礎の立上り部分では、4cm以上としなければならない。
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正解 ②直接土に接する柱では、2cm以上としなければならない。
解説
建築基準法施行令第79条は、直接土に接する壁、柱、床、はり及び布基礎の立上り部分について、かぶり厚さを4cm以上と定めています。したがって直接土に接する柱を2cm以上とするのは不足です。土の中は常に水分があり、季節によって乾いたり湿ったりを繰り返し、土に含まれる塩分や酸性の成分もコンクリートの中へ入り込みます。空気にさらされているだけの部分よりも鉄筋がさびる条件がはるかに厳しいため、同じ柱であっても土に接する場合は厚いかぶりが求められます。なお基礎については、布基礎の立上り部分を除き、捨コンクリートの部分を除いて6cm以上とされています。

他の選択肢が不適切な理由
「耐力壁以外の壁においては、2cm以上としなければならない。」は正しく、床とあわせて最も薄い区分です。「柱及びはりにおいては、3cm以上としなければならない。」も正しく、耐力壁も同じ3cm以上です。「布基礎の立上り部分では、4cm以上としなければならない。」も正しく、土に接する部材と同じ扱いです。

試験の罠
2cm、3cm、4cm、6cmという四段階を、耐力壁以外の壁と床、耐力壁と柱とはり、直接土に接する部分と布基礎の立上り、それ以外の基礎、という順に並べて覚えます。基礎だけが6cmで、しかも捨コンクリートの部分を除いて測る点が最も間違えやすい箇所です。
問33-7

鉄筋のガス圧接部の形状に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、dは鉄筋径とする。

  • ①圧接部の表面には、有害な焼き割れやへこみがあってはならない。
  • ②圧接部のふくらみの長さは、1.1d以上でなければならない。
  • ③圧接部のふくらみの直径は、1.1d以上あればさしつかえない。
  • ④ふくらみの頂点と圧接面のずれは、1/4d以下としなければならない。
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正解 ③圧接部のふくらみの直径は、1.1d以上あればさしつかえない。
解説
ガス圧接部のふくらみの直径は鉄筋径の1.4倍以上、長さは1.1倍以上が必要です。直径を1.1倍以上でよいとするのは、長さの基準の値を直径に取り違えたもので誤りです。ガス圧接は、二本の鉄筋の端面を突き合わせて加熱し、軸方向に強く押しつけて一体化する接合法です。押しつけによって材料が横へ張り出し、これがふくらみになります。ふくらみが十分に大きいということは、それだけ圧力がかかって端面どうしが確実に密着し、酸化した表面の膜が外へ押し出された証拠になります。ふくらみが小さい圧接部は、内部に接合していない部分が残っている可能性が高いと判断されます。

他の選択肢が不適切な理由
「圧接部の表面には、有害な焼き割れやへこみがあってはならない。」は正しく、焼き割れやへこみは加熱の温度や加圧の加減が適切でなかったしるしであり、外観検査で不合格とされる項目です。「圧接部のふくらみの長さは、1.1d以上でなければならない。」も正しく、直径と長さで基準が異なります。「ふくらみの頂点と圧接面のずれは、1/4d以下としなければならない。」も正しく、加熱の中心が片寄っていないことを確かめる指標です。

試験の罠
直径1.4d以上、長さ1.1d以上という二つの数値の入替えが最も多い出題です。直径のほうが大きい値、と結び付けて覚えます。頂点のずれは1/4d以下、鉄筋中心軸の食違いは1/5d以下と、分母の違いにも注意します。
問43-7

鉄筋のガス圧接部の品質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、dは鉄筋径とする。

  • ①圧接部における鉄筋中心軸の食違いは、1/5d以下とする。
  • ②圧接作業は、所定の技量資格を有する者が行わなければならない。
  • ③圧接面の隙間や不良は、切り取って再圧接する必要がある。
  • ④圧接部の折曲がりは、10度以下であればよいとされている。
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正解 ④圧接部の折曲がりは、10度以下であればよいとされている。
解説
ガス圧接部の折曲がりは2度以下でなければならず、10度以下でよいとするのは大きすぎます。折曲がりとは、圧接した二本の鉄筋の軸が一直線に並ばず、圧接部を境に角度がついてしまう欠陥です。鉄筋は引張の力を軸方向に伝える部材なので、軸がずれると圧接部に曲げの力が生じ、まっすぐ引っ張られる場合には現れない余分な応力が集中します。10度も傾けば、その部分で引張と曲げが重なり、規定の強度に達する前に破断するおそれがあります。2度という厳しい値は、圧接部を単なる継目ではなく母材と同等の連続した部材として扱うために必要な条件です。

他の選択肢が不適切な理由
「圧接部における鉄筋中心軸の食違いは、1/5d以下とする。」は正しく、二本の鉄筋の芯のずれに対する基準です。「圧接作業は、所定の技量資格を有する者が行わなければならない。」も正しく、加熱と加圧の加減は作業者の技量に大きく左右されるため、扱える鉄筋の種類と径に応じた資格の区分が定められています。「圧接面の隙間や不良は、切り取って再圧接する必要がある。」も正しく、内部に接合していない部分がある圧接部は補修では済みません。

試験の罠
ふくらみの直径1.4d、長さ1.1d、頂点のずれ1/4d、中心軸の食違い1/5d、折曲がり2度、という数値の並びをまとめて覚えます。不良の種類ごとに、再加熱で直せるものと切り取って再圧接するものの区別も問われます。
問53-7

鉄筋のガス圧接の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①圧接端面は、平滑に仕上げれば直角でなくてもさしつかえない。
  • ②圧接する二本の鉄筋の径の差が7mmを超える場合は行わない。
  • ③圧接端面の処理は、圧接作業の当日に行うのを原則とする。
  • ④鉄筋の縮み代を見込んで、あらかじめ長めに加工しておく。
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正解 ①圧接端面は、平滑に仕上げれば直角でなくてもさしつかえない。
解説
ガス圧接の端面は、鉄筋の軸に対して直角に切断したうえで、グラインダーで平らに研磨してから突き合わせます。平滑でありさえすれば直角でなくてよい、という記述は誤りです。端面が軸に対して斜めになっていると、二本の鉄筋を突き合わせたときに面の全体が同時には接触せず、傾いた面の一方の縁だけが先に当たります。その状態で加熱して軸方向に押しつけると、圧力が接触している側に偏り、反対側には空気が閉じ込められて酸化した膜が残るため、内部に接合していない欠陥が生じます。さらに斜めのまま接合されると二本の鉄筋の軸が一直線に並ばず、折曲がりや中心軸の食違いといった外観上の不合格にもつながります。

他の選択肢が不適切な理由
「圧接する二本の鉄筋の径の差が7mmを超える場合は行わない。」は正しく、径が違いすぎると、細いほうが先に溶けて太いほうが加熱不足になるなど、加熱と加圧の条件を両方に合わせられなくなるためです。「圧接端面の処理は、圧接作業の当日に行うのを原則とする。」も正しく、研磨した金属の面は時間が経つと空気にふれて酸化し、せっかく落としたさびや汚れが再び生じてしまうためです。「鉄筋の縮み代を見込んで、あらかじめ長めに加工しておく。」も正しく、圧接では材料を軸方向に押しつけるため、一箇所につき鉄筋径のおおむね1倍から1.5倍だけ全体の長さが短くなります。

試験の罠
端面は直角かつ平滑、処理は圧接の当日、径の差は7mm以下、縮み代は鉄筋径の1倍から1.5倍程度、という四点をひとまとまりで覚えます。直角と平滑のどちらか一方さえ満たせばよいかのように書いた選択肢が定番のひっかけです。
問63-7

鉄筋のガス圧接部の検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①超音波探傷試験で不合格が出た場合は、同じ組の全数を検査する。
  • ②外観検査は、抜取りによって行えばよいこととされている。
  • ③超音波探傷試験は、抜取りにより行うことができる。
  • ④ふくらみの直径や長さは、ノギス等を用いて測定する。
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正解 ②外観検査は、抜取りによって行えばよいこととされている。
解説
ガス圧接部の外観検査は全数について行います。抜取りでよいのは超音波探傷試験のほうで、両者を取り違えた記述は誤りです。外観検査は、ふくらみの直径や長さ、軸のずれ、折曲がり、表面の割れなどを目と簡単な計測器で確かめるもので、手間も費用も小さいため、すべての圧接部について実施することができます。一方、超音波探傷試験は装置と技能を要し、内部の状態を調べるものなので、一定のまとまりごとに定められた箇所数を無作為に選んで行います。外から見て明らかにおかしいものを全数で確実にふるい落とし、内部の欠陥は抜取りで統計的に品質を保証する、という役割分担になっています。

他の選択肢が不適切な理由
「超音波探傷試験で不合格が出た場合は、同じ組の全数を検査する。」は正しく、抜き取った箇所に欠陥が見つかったということは、その組の全体に同じ原因の欠陥が潜んでいる可能性を示すためです。「超音波探傷試験は、抜取りにより行うことができる。」も正しく、検査のまとまりごとに所定の箇所を無作為に抽出します。「ふくらみの直径や長さは、ノギス等を用いて測定する。」も正しく、目視だけでなく実測して判定します。

試験の罠
全数は外観検査、抜取りは超音波探傷試験、という組合せをそのまま入れ替えた選択肢が定番です。抜取りで不合格が出た場合は、そのまとまり全体について追加の検査を行う点もあわせて確認します。
問73-7

鉄筋の継手の位置に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①柱の主筋の継手位置は、梁の上端から500mm以上離して設ける。
  • ②継手は、原則として応力の小さい位置に設けるのがよい。
  • ③隣り合うガス圧接継手の位置は、そろえて設けるのがよい。
  • ④梁の主筋の重ね継手は、上端筋と下端筋で位置が異なる。
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正解 ③隣り合うガス圧接継手の位置は、そろえて設けるのがよい。
解説
隣り合う鉄筋の継手は、位置をそろえずに互い違いにずらして配置します。ガス圧接継手では400mm以上ずらすのが標準です。継手は、どれほど丁寧に施工しても母材そのものと完全に同じではなく、部材の中では相対的に弱い点になります。同じ断面に複数の継手が集まると、その一つの断面だけに弱点が重なり、部材全体としてそこで一気に壊れる危険が生じます。継手を軸方向にずらしておけば、どの断面をとっても健全な鉄筋が大部分を占める状態になり、万一一つの継手に不良があっても周囲の鉄筋が力を分担できます。

他の選択肢が不適切な理由
「柱の主筋の継手位置は、梁の上端から500mm以上離して設ける。」は正しく、柱と梁が接する付近は地震時に曲げの力が集中するため、その範囲を避けて継手を置くよう位置が定められています。「継手は、原則として応力の小さい位置に設けるのがよい。」も正しく、力の大きい位置を避けるのが基本の考え方です。「梁の主筋の重ね継手は、上端筋と下端筋で位置が異なる。」も正しく、上端筋は中央付近、下端筋は端部付近というように、それぞれ引張の力が小さい位置を選びます。

試験の罠
ガス圧接継手は400mm以上、重ね継手は継手長さの0.5倍以上または1.5倍以上ずらす、という数値の違いが問われます。上端筋と下端筋で継手を設けてよい位置が逆になる点も、梁の曲げの向きから考えると理解しやすくなります。
問83-7

鉄筋の重ね継手に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度により異なる。
  • ②重ね継手の長さは、鉄筋の強度の種類が高いほど長くなる。
  • ③D35以上の異形鉄筋には、原則として重ね継手を用いない。
  • ④重ね継手の長さは、フックの有無にかかわらず一定である。
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正解 ④重ね継手の長さは、フックの有無にかかわらず一定である。
解説
重ね継手の長さは、末端にフックを設けるかどうかで変わり、フックがある場合のほうが短くて済みます。したがってフックの有無にかかわらず一定という記述は誤りです。重ね継手は、二本の鉄筋を直接つなぐのではなく、並べて重ねた区間でコンクリートを介して力を受け渡す方法です。力の受け渡しは主として鉄筋とコンクリートの付着によりますが、末端にフックがあると、付着に加えてフックが引っかかることによる抵抗が加わります。その分だけ短い重ね長さで同じ力を伝えられるため、フック付きの継手長さは直線の場合より小さい値が定められています。

他の選択肢が不適切な理由
「重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度により異なる。」は正しく、コンクリートが強いほど付着も強くなるため継手長さは短くなります。「重ね継手の長さは、鉄筋の強度の種類が高いほど長くなる。」も正しく、伝えるべき力が大きくなるためです。「D35以上の異形鉄筋には、原則として重ね継手を用いない。」も正しく、太い鉄筋では重ね部分が過密になり、コンクリートが十分に回らなくなるためです。

試験の罠
継手長さは、コンクリートが強いほど短く、鉄筋が強いほど長く、フックがあれば短く、という三つの向きを整理して覚えます。D35以上には重ね継手を用いないという原則も、太い鉄筋の問題として頻出です。
問93-7

鉄筋の定着に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①梁の主筋の定着長さは、鉄筋の種類にかかわらず一定である。
  • ②梁の主筋を柱に定着させる長さは、柱幅の内側で確保する。
  • ③小梁の下端筋の定着長さは、上端筋の定着長さより短くできる。
  • ④定着長さは、コンクリートの設計基準強度が高いほど短くなる。
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正解 ①梁の主筋の定着長さは、鉄筋の種類にかかわらず一定である。
解説
定着長さは、鉄筋の強度の種類によって変わります。SD295、SD345、SD390と強度が上がるほど、その鉄筋が受け持つ引張の力も大きくなるため、コンクリートに伝えるために必要な長さも長くなります。したがって鉄筋の種類にかかわらず一定という記述は誤りです。定着とは、鉄筋が接続する相手の部材の中へ十分な長さだけ入り込み、コンクリートとの付着によって力を伝え切ることをいいます。必要な長さは、伝えるべき力の大きさとコンクリートの付着の強さの兼ね合いで決まるので、鉄筋の強度とコンクリートの強度の両方に左右されます。

他の選択肢が不適切な理由
「梁の主筋を柱に定着させる長さは、柱幅の内側で確保する。」は正しく、定着は相手部材の中で完結させる必要があります。「小梁の下端筋の定着長さは、上端筋の定着長さより短くできる。」も正しく、下端筋は端部で受ける引張の力が小さいためです。「定着長さは、コンクリートの設計基準強度が高いほど短くなる。」も正しく、付着が強いほど短い長さで力を伝えられます。

試験の罠
定着長さと重ね継手長さは、コンクリート強度と鉄筋強度に対する増減の向きが同じである点を押さえます。小梁とスラブの下端筋の定着は、上端筋より短い別の値が定められている点も出題されます。
問103-7

鉄筋のかぶり厚さの確保に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①直接土に接する柱では、最小かぶり厚さを40mmとする。
  • ②耐久性上有効な仕上げがある場合、かぶり厚さを低減できる。
  • ③屋外の柱では、屋内の柱より小さなかぶり厚さでよい。
  • ④杭基礎の基礎筋のかぶり厚さは、杭天端から確保する。
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正解 ③屋外の柱では、屋内の柱より小さなかぶり厚さでよい。
解説
屋外にある柱は、雨がかりや外気にさらされ、乾湿の繰り返しや二酸化炭素の侵入を受けるため、屋内の柱よりも大きなかぶり厚さが求められます。標準仕様では、屋内の柱や梁が最小30mmであるのに対し、屋外では最小40mmとされています。かぶり厚さは、コンクリートの表面から少しずつ内部へ進行する中性化が鉄筋に達するまでの時間を稼ぐための厚みです。厳しい環境ほど中性化や塩分の侵入が速く進むので、その分だけ厚くしておかなければ、想定した年数のあいだ鉄筋を守れません。したがって屋外を小さくてよいとするのは、考え方の向きが逆です。

他の選択肢が不適切な理由
「直接土に接する柱では、最小かぶり厚さを40mmとする。」は正しく、土の中は常に水分があり塩分や酸性の成分にもさらされるため、屋内の柱より厚いかぶりが定められています。「耐久性上有効な仕上げがある場合、かぶり厚さを低減できる。」も正しく、仕上材が雨や空気の侵入を防ぐ働きをするためです。「杭基礎の基礎筋のかぶり厚さは、杭天端から確保する。」も正しく、杭の頭が基礎に入り込んでいる部分の面を基準にします。

試験の罠
屋内30mm、屋外40mmという柱と梁の値に加え、土に接する部分の40mm、基礎の60mmを一続きで覚えます。耐久性上有効な仕上げによる低減は、屋外の場合に適用され、最小値そのものが変わる点に注意します。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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