鉄筋の加工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①鉄筋の加工は、原則としてガスバーナーで加熱しながら行う。
- ②鉄筋の切断は、シヤーカッター等により、常温で行うのを原則とする。
- ③折曲げ加工には、鉄筋の径に応じた大きさのマンドレルを用いる。
- ④加工した鉄筋は、種類や径ごとに区分して保管するのがよい。
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鉄筋の加工は、切断も折曲げも常温で行うのが原則です。鉄筋に用いる異形棒鋼は、製造の過程で熱を加えたあと急に冷やすなどして所定の強さを与えているため、現場で高温に熱すると鋼の内部の組織が変わってしまい、決められた降伏点や引張強さが得られなくなるおそれがあります。とくにガスバーナーで一部だけを局部的に熱すると、熱を受けた場所と受けない場所の境目に性質の急な差ができ、そこが弱点になります。また加熱による切断は切り口が溶けて断面が不揃いになり、圧接や定着の品質にも影響します。そのため加工は機械による常温での作業が原則です。
他の選択肢が不適切な理由
「鉄筋の切断は、シヤーカッター等により、常温で行うのを原則とする。」は正しく、刃で押し切る機械が標準的に用いられます。「折曲げ加工には、鉄筋の径に応じた大きさのマンドレルを用いる。」も正しく、マンドレルとは曲げの内側にあてがう型のことで、これを径に応じて選ぶことで所定の折曲げ内法直径が確保されます。「加工した鉄筋は、種類や径ごとに区分して保管するのがよい。」も正しく、取り違えを防ぎ、さびや泥の付着を避けるためです。
試験の罠
常温加工が原則という点は繰り返し問われます。例外として、埋込み金物の位置がずれた場合などにやむを得ず鉄筋を曲げ直す台直しがありますが、これも常温で行うのが原則です。加熱を伴う記述が出てきたら、まず誤りを疑う姿勢が有効です。