場所打ちコンクリート杭工事における孔壁の保護方法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①リバース工法では、孔内水位を地下水位より低く保つことにより孔壁を保護する。
- ②アースドリル工法では、表層部をケーシングで保護し、以深は安定液で保護する。
- ③オールケーシング工法では、ケーシングチューブを掘削孔の全長にわたり用いる。
- ④深礎工法では、ライナープレート等の山留め材を用いて孔壁の崩壊を防止する。
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リバース工法(リバースサーキュレーション工法)は、掘削孔を清水で満たし、その水の重さによる圧力で孔壁を内側から押さえて崩壊を防ぐ工法です。したがって孔内の水位は地下水位より低くしてはならず、逆に地下水位より2m以上高く保つ必要があります。孔内水位が地下水位を下回ると、地盤の側から孔の中へ向かって水が流れ込み、その流れが孔壁の土砂を巻き込んで崩壊(ボイリング)を起こします。孔内水位を高く保つと、水圧の差によって孔壁の表面に泥の薄い膜が形成され、静水圧が孔壁を支える仕組みになります。
他の選択肢が不適切な理由
「アースドリル工法では、表層部をケーシングで保護し、以深は安定液で保護する。」は正しく、崩れやすい表層だけを鋼製の筒で押さえ、それより深い部分はベントナイトなどを混ぜた安定液の圧力で保護します。「オールケーシング工法では、ケーシングチューブを掘削孔の全長にわたり用いる。」は正しく、鋼管で物理的に孔壁を押さえるため孔壁崩壊の危険が最も小さい工法です。「深礎工法では、ライナープレート等の山留め材を用いて孔壁の崩壊を防止する。」は正しく、人が入れる大きさの孔を掘り下げながら山留めを組み立てていきます。
試験の罠
孔内水位はリバース工法では地下水位より2m以上高く、という数値がそのまま問われます。孔壁を守る手段が工法ごとに違う点、すなわちアースドリルは安定液、オールケーシングはケーシング、深礎は山留め材、リバースは静水圧、という対応を組にして覚えると取り違えません。