既製杭に用いる材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①PHC杭は、遠心力成形の後に養生を行わない普通コンクリート杭である。
- ②PHC杭は、あらかじめ緊張力を与えている高強度のコンクリート杭である。
- ③SC杭は、鋼管の内側にコンクリートを充填した複合の構造の杭である。
- ④鋼管杭は、じん性に優れ、水平力に対する抵抗が大きい杭である。
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PHC杭は、高強度プレストレストコンクリート杭の略称で、遠心力によって成形したのちオートクレーブと呼ばれる装置の中で高温高圧の蒸気養生を行い、コンクリートの設計基準強度を80N/mm2以上まで高めた杭です。したがって養生を行わない普通コンクリートの杭という記述は誤りです。高い強度をもたせるのは、杭を運搬したり打ち込んだりする際の衝撃に耐える必要があるためであり、また同じ支持力をより細い断面で得られるようにするためでもあります。あわせて、あらかじめ鋼材に緊張力を与えてコンクリートに圧縮の力を蓄えておくことで、曲げを受けたときにひび割れが生じにくくなっています。
他の選択肢が不適切な理由
「PHC杭は、あらかじめ緊張力を与えている高強度のコンクリート杭である。」は正しく、名称のうちPがプレストレスト、Hが高強度を表しています。「SC杭は、鋼管の内側にコンクリートを充填した複合の構造の杭である。」も正しく、変形しやすい杭頭部に用いられることが多い杭です。「鋼管杭は、じん性に優れ、水平力に対する抵抗が大きい杭である。」も正しく、地震時の変形にも追従できます。
試験の罠
PC杭とPHC杭は、蒸気養生によって強度を高めているかどうかで区別します。SC杭は杭頭部に、PHC杭はその下に継いで用いるという組合せも、地震時に曲げが集中する位置と結びつけて覚えます。