2026年版・3-3

山留め工事の一問一答

1級建築施工管理技士「躯体施工」から、山留め工事に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-3

山留め壁の種類に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①親杭横矢板壁は、H形鋼を打ち込み、掘削しながら横矢板を入れる壁である。
  • ②親杭横矢板壁は止水性に優れるため、地下水位の高い地盤に適している。
  • ③鋼矢板壁は、継手をかみ合わせて連続させるため止水性が期待できる。
  • ④場所打ち鉄筋コンクリート地中壁は、剛性が高く本体構造として利用できる。
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正解 ②親杭横矢板壁は止水性に優れるため、地下水位の高い地盤に適している。
解説
親杭横矢板壁は、間隔をあけて打ち込んだH形鋼の間に、掘削の進み具合に合わせて木製などの横矢板を差し込んでいく山留め壁です。横矢板と横矢板の継ぎ目や、矢板と親杭との間には必ず隙間が生じるため、水を止める働きはほとんど期待できません。したがって止水性に優れ地下水位の高い地盤に適するという記述は誤りで、この工法は地下水位が根切り底より低い場合や、あらかじめ地下水位を下げられる場合に用います。止水性を必要とする場合は、継手がかみ合う鋼矢板壁や、連続した壁体となるソイルセメント柱列壁、場所打ち鉄筋コンクリート地中壁を選びます。工法の選定は、必要な剛性と止水性、そして費用の三つを見比べて決めます。

他の選択肢が不適切な理由
「親杭横矢板壁は、H形鋼を打ち込み、掘削しながら横矢板を入れる壁である。」は正しく、最も簡便で経済的な工法です。「鋼矢板壁は、継手をかみ合わせて連続させるため止水性が期待できる。」も正しく、軟弱地盤や地下水位の高い場所に適します。「場所打ち鉄筋コンクリート地中壁は、剛性が高く本体構造として利用できる。」も正しく、深い掘削や近接施工に用いられます。

試験の罠
止水性の有無で分けると、親杭横矢板壁だけが止水性をもたないという整理になります。剛性の順は、親杭横矢板壁、鋼矢板壁、ソイルセメント柱列壁、場所打ち鉄筋コンクリート地中壁の順に高くなり、費用もおおむね同じ順に上がります。
問23-3

親杭横矢板工法の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①横矢板は、掘削の進行に合わせて速やかに設置していくものとする。
  • ②横矢板の裏側には裏込め材を詰め、くさびで締め付けて固定する。
  • ③親杭は、根入れ部分の受動抵抗を確保できる深さまで打ち込む。
  • ④横矢板の設置に先立ち、掘削は一度に深く進めておくのがよい。
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正解 ④横矢板の設置に先立ち、掘削は一度に深く進めておくのがよい。
解説
親杭横矢板工法では、親杭の間の地山は横矢板を入れるまで何にも支えられていない状態にあります。掘削を一度に深く進めると、その無支持の高さが大きくなり、土が自立できずに崩れ落ちます。崩れれば背面の地盤に空隙が生じ、周辺の地盤沈下や、道路や埋設管の損傷につながります。したがって一度に深く掘り進めるのがよいという記述は誤りで、実際には横矢板一枚分ずつ掘っては直ちに矢板を入れるという作業を繰り返します。掘削と矢板の設置は別々の工程ではなく、一体の作業として進めるものだと理解しておくことが要点です。崩れやすい地盤では、矢板の幅をさらに小さくするなどの配慮も必要になります。

他の選択肢が不適切な理由
「横矢板は、掘削の進行に合わせて速やかに設置していくものとする。」は正しく、上に述べた原則そのものです。「横矢板の裏側には裏込め材を詰め、くさびで締め付けて固定する。」も正しく、矢板と地山との隙間をなくして土圧を確実に受けます。「親杭は、根入れ部分の受動抵抗を確保できる深さまで打ち込む。」も正しく、根入れが浅いと壁の脚部が押し出されます。

試験の罠
裏込め材の充填とくさびの締付けを省くと、矢板が土圧を受ける前に地山が緩んで沈下します。この二つは見落とされやすい作業ですが、周辺への影響を左右する重要な工程として出題されます。
問33-3

山留め支保工の工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①逆打ち工法は、地下の躯体を最下階から順に上へ構築していく工法である。
  • ②水平切梁工法は、山留め壁を腹起しと切梁とにより相互に支える工法である。
  • ③地盤アンカー工法は、掘削面の内部に支保工がないため作業がしやすい。
  • ④アイランド工法は、中央部を先に掘削し躯体をつくってから周辺を掘る。
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正解 ①逆打ち工法は、地下の躯体を最下階から順に上へ構築していく工法である。
解説
逆打ち工法は、1階の床を先につくり、その床を支保工として利用しながら下へ掘り進み、地下の躯体を上の階から順に築いていく工法です。名称の逆打ちとは、通常の下から上へという順序と逆であることを表しています。したがって最下階から順に上へ構築していくという記述は誤りで、それは通常の順打ち工法の説明です。この工法の利点は、地下の各階の床がそのまま強固な支保工となるため切梁が不要になること、そして地下の掘削と並行して地上の躯体を建て上げられるため全体の工期を大きく短縮できることにあります。一方で、柱を先行して地中に建て込むため据付けの精度管理が難しく、暗く狭い場所での作業となるため換気や照明の計画も必要になります。

他の選択肢が不適切な理由
「水平切梁工法は、山留め壁を腹起しと切梁とにより相互に支える工法である。」は正しく、腹起しが力を分散させ、切梁が向かい合う壁の間で力を受け止めます。「地盤アンカー工法は、掘削面の内部に支保工がないため作業がしやすい。」も正しく、機械の動きが妨げられません。「アイランド工法は、中央部を先に掘削し躯体をつくってから周辺を掘る。」も正しく、周辺部は斜めの切梁で支えます。

試験の罠
逆打ち工法は上の階から下へ、順打ち工法は下の階から上へと、順序を入れ替えた出題が定番です。逆打ち工法の目的が工期の短縮と支保工の削減の二つである点も併せて押さえます。
問43-3

山留め支保工の部材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①腹起しと山留め壁との隙間には、モルタルを充填して密着させておく。
  • ②切梁には、中間杭を設けて自重によるたわみを抑えることが多い。
  • ③腹起しの継手は、支点から最も離れた中央の位置に設けるのがよい。
  • ④火打ちは、隅角部などで腹起しと切梁との間に斜めに設ける部材である。
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正解 ③腹起しの継手は、支点から最も離れた中央の位置に設けるのがよい。
解説
腹起しは、山留め壁から受けた土圧を切梁や火打ちの支点へ伝える梁として働きます。継手はどれだけ丁寧に施工しても部材が連続している箇所より弱くなるため、曲げの力が最も大きくなる位置に置くべきではありません。単純な梁で考えると、曲げモーメントが最大になるのは支点から離れた中央付近であり、逆に支点のすぐ近くでは曲げの力が小さくなります。したがって支点から最も離れた中央に継手を設けるという記述は誤りで、切梁や火打ちによる支点の近くに設けるのが正しい考え方です。この原則は腹起しに限らず、鉄筋の継手を応力の小さい位置に設ける考え方や、鉄骨の梁の継手位置の決め方とも共通しています。

他の選択肢が不適切な理由
「腹起しと山留め壁との隙間には、モルタルを充填して密着させておく。」は正しく、隙間があると土圧が確実に伝わりません。「切梁には、中間杭を設けて自重によるたわみを抑えることが多い。」も正しく、長い切梁は自重だけでもたわみ、座屈しやすくなります。「火打ちは、隅角部などで腹起しと切梁との間に斜めに設ける部材である。」も正しく、切梁の間隔を広げても腹起しの支点を確保できます。

試験の罠
継手は応力の小さい位置に設けるという原則を、腹起し、鉄筋、鉄骨のいずれにも当てはめて覚えます。腹起しと山留め壁との隙間にはモルタルなどを詰めて密着させるという施工上の要点も併せて問われます。
問53-3

地盤アンカー工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①アンカーの引張材は、十分な支持力が得られる定着層に定着させる。
  • ②アンカーが敷地の外に及ぶ場合も、土地の所有者の承諾は不要である。
  • ③アンカーには、施工後に緊張力を導入して山留め壁の変形を抑える。
  • ④偏土圧が作用する敷地や不整形な平面の敷地にも用いることができる。
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正解 ②アンカーが敷地の外に及ぶ場合も、土地の所有者の承諾は不要である。
解説
地盤アンカーは、山留め壁の背面の地盤を斜めに削孔し、そこに引張材を挿入してグラウトで定着させる工法です。定着部が隣接する土地の地下に入り込む場合、それは他人の土地の地下を占有することになるため、必ずその土地の所有者の承諾を得なければなりません。したがって承諾は不要という記述は誤りです。承諾を得ずに施工すれば、権利の侵害として工事の中止を求められたり、損害賠償を請求されたりする恐れがあります。また、道路の下に及ぶ場合には道路管理者の許可が必要になります。加えて、工事の完了後に引張材を残置してよいか、撤去する必要があるかについても、あらかじめ取り決めておくことが実務上の要点です。

他の選択肢が不適切な理由
「アンカーの引張材は、十分な支持力が得られる定着層に定着させる。」は正しく、砂礫層や硬い地層が対象になります。「アンカーには、施工後に緊張力を導入して山留め壁の変形を抑える。」も正しく、あらかじめ力を与えておくことで掘削に伴う壁の動きを小さくできます。「偏土圧が作用する敷地や不整形な平面の敷地にも用いることができる。」も正しく、切梁のように向かい合う壁を必要としないためです。

試験の罠
切梁工法は敷地の中で力を釣り合わせるのに対し、地盤アンカー工法は敷地の外の地盤に力を預けるという違いがあります。この違いから、承諾が必要になる理由も、偏土圧に強い理由も同じように説明できます。
問63-3

山留め工事における切梁のプレロード工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①プレロードは、切梁にジャッキであらかじめ軸力を導入する方法である。
  • ②プレロードにより、山留め壁の変形と周辺地盤の沈下を抑えられる。
  • ③導入する軸力は、設計軸力の5割から8割程度を目安とすることが多い。
  • ④プレロードの導入は、切梁と腹起しを密着させない状態で行うのがよい。
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正解 ④プレロードの導入は、切梁と腹起しを密着させない状態で行うのがよい。
解説
プレロードは、切梁の途中に設けた油圧ジャッキを伸ばして切梁に圧縮力を導入し、その反力で山留め壁を背面の地盤側へ押し戻す方法です。この力は腹起しを介して壁へ伝わるため、切梁と腹起し、そして腹起しと山留め壁が隙間なく密着していなければ、ジャッキをいくら押しても力が壁まで届きません。したがって密着させない状態で行うのがよいという記述は誤りで、導入の前に腹起しと壁との隙間にモルタルなどを充填し、接触面を確実に密着させておく必要があります。プレロードは、掘削が進んでから山留め壁が動き始めるのを待つのではなく、動く前に逆向きの力を与えておくという考え方であり、周辺に既存の建物がある現場でとくに有効です。

他の選択肢が不適切な理由
「プレロードは、切梁にジャッキであらかじめ軸力を導入する方法である。」は正しい説明です。「プレロードにより、山留め壁の変形と周辺地盤の沈下を抑えられる。」も正しく、これが導入の目的そのものです。「導入する軸力は、設計軸力の5割から8割程度を目安とすることが多い。」も正しく、過大に加えると壁が背面側へ押し出されて別の問題を生じます。

試験の罠
密着させることの重要性は、腹起しと山留め壁の間にモルタルを充填する作業としても問われます。力が伝わる経路をたどり、その途中に隙間がないかを考えるという読み方をすると判断しやすくなります。
問73-3

山留め工事の計測管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①挿入式傾斜計は、山留め壁の水平方向の変形を深さごとに測る器具である。
  • ②傾斜計による測定は、山留め壁に作用する軸力を直接求めるものである。
  • ③荷重計は、切梁に生じている軸力を測るために切梁の途中に設置する。
  • ④水位計は、山留め壁の背面や掘削内部の地下水位の変化を測るものである。
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正解 ②傾斜計による測定は、山留め壁に作用する軸力を直接求めるものである。
解説
傾斜計は、山留め壁の中や背面の地盤にあらかじめ埋設した管の中に測定器を通し、深さごとの傾きを測って積み上げることで、壁がどの深さでどれだけ水平に動いたかを求める器具です。得られるのは変形の量であって、力そのものではありません。したがって軸力を直接求めるという記述は誤りです。切梁に生じている軸力を測るのは荷重計やひずみ計であり、両者は測る対象が変形と力という点で明確に分かれます。計測管理では、これらを組み合わせて用います。変形が想定より大きくなっていないか、切梁に想定を超える力が加わっていないか、地下水位が急に変化していないかを日々確かめ、あらかじめ定めた管理値を超えたときに直ちに対策をとれるようにしておくことが目的です。

他の選択肢が不適切な理由
「挿入式傾斜計は、山留め壁の水平方向の変形を深さごとに測る器具である。」は正しく、変形の分布を把握できます。「荷重計は、切梁に生じている軸力を測るために切梁の途中に設置する。」も正しく、盤圧計とも呼ばれます。「水位計は、山留め壁の背面や掘削内部の地下水位の変化を測るものである。」も正しく、止水の不良やボイリングの兆しを早期にとらえられます。

試験の罠
計測器と測る対象の対応が繰り返し問われます。傾斜計は変形、荷重計とひずみ計は力、水位計は地下水位、沈下計は地表面の沈下と、一対一で結びつけて覚えます。管理値を段階的に定め、超えた場合の措置を事前に決めておくことも要点です。
問83-3

掘削工法の選定に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①トレンチカット工法は、外周部を先行して掘削し躯体をつくる工法である。
  • ②逆打ち工法は、地下と地上の工事を同時に進められる利点をもっている。
  • ③アイランド工法は、掘削面積が小さく浅い掘削に最も適した工法である。
  • ④自立式山留めは、掘削が浅く良質な地盤の場合に用いられる工法である。
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正解 ③アイランド工法は、掘削面積が小さく浅い掘削に最も適した工法である。
解説
アイランド工法は、山留め壁の際に土を斜面の形で残したまま中央部を先に掘り下げ、そこに躯体をつくってから、その躯体を支点として斜めの切梁で周辺部を支え、残した土を掘り取っていく工法です。中央に土の島を残す形になることからこの名があり、掘削面積が広い現場でこそ意味をもちます。面積が小さければ残す斜面と中央部の両方を確保できず、そもそも成り立ちません。したがって掘削面積が小さく浅い掘削に最も適するという記述は誤りです。この工法の利点は、広い平面で切梁を長く渡す必要がなくなり、支保工の量を大幅に減らせる点にあります。一方で掘削と躯体の施工を二段階に分けるため、工期は長くなる傾向があります。

他の選択肢が不適切な理由
「トレンチカット工法は、外周部を先行して掘削し躯体をつくる工法である。」は正しく、アイランド工法とは順序が逆になります。「逆打ち工法は、地下と地上の工事を同時に進められる利点をもっている。」も正しく、工期の短縮に大きく寄与します。「自立式山留めは、掘削が浅く良質な地盤の場合に用いられる工法である。」も正しく、支保工を設けず壁の根入れだけで支えます。

試験の罠
アイランド工法とトレンチカット工法は、名称と掘る順序が入れ替えられて出題されます。島を残すのがアイランド、溝状に外周を掘るのがトレンチと、名称の意味から順序を導けるようにしておきます。
問93-3

ソイルセメント柱列山留め壁に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①原位置の土とセメントミルクとを撹拌して、柱列状の壁体をつくる工法である。
  • ②止水性が高く、地下水位の高い地盤の掘削にも用いることができる。
  • ③壁の剛性を高めるため、硬化する前にH形鋼などの芯材を建て込む。
  • ④掘削した土をすべて場外へ搬出するため、排出する土の量が多くなる。
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正解 ④掘削した土をすべて場外へ搬出するため、排出する土の量が多くなる。
解説
ソイルセメント柱列壁は、その場にある土を掘り出して入れ替えるのではなく、多軸のオーガーで地中の土を原位置のまま撹拌しながらセメントミルクを注入し、土とセメントを混ぜ合わせて壁体をつくる工法です。土をそのまま材料として使うため、場外へ搬出する土の量は場所打ち鉄筋コンクリート地中壁に比べて大幅に少なくなります。したがってすべてを場外へ搬出するという記述は誤りです。排出量が少ないことは、運搬の費用と交通への負担を減らせるという点で、市街地の工事における大きな利点になります。ただし撹拌によって体積が増えた分の泥土は発生するため、その処理は必要です。

他の選択肢が不適切な理由
「原位置の土とセメントミルクとを撹拌して、柱列状の壁体をつくる工法である。」は正しく、隣り合う柱を重ねて連続させます。「止水性が高く、地下水位の高い地盤の掘削にも用いることができる。」も正しく、連続した壁体となるためです。「壁の剛性を高めるため、硬化する前にH形鋼などの芯材を建て込む。」も正しく、曲げに対する強さは芯材が受けもちます。

試験の罠
芯材を建て込むのは硬化する前でなければならないという時間の制約が要点です。ソイルセメント自体は圧縮には強いが曲げには弱く、曲げは芯材が負担するという役割分担も併せて理解しておきます。
問103-3

山留め壁に作用する土圧および設計に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①主働土圧は、山留め壁が掘削の側へ動こうとするときに背面に生じる土圧である。
  • ②受働土圧は、壁の根入れ部分が地盤を押すときに生じる抵抗の土圧である。
  • ③背面に建物がある場合は、その荷重による土圧の増加を見込む必要はない。
  • ④地下水位が高い場合は、土圧に加えて水圧も考慮しなければならない。
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正解 ③背面に建物がある場合は、その荷重による土圧の増加を見込む必要はない。
解説
山留め壁の背面の地表面に建物や資材、工事用の車両などの荷重が載っている場合、その荷重は地中で広がりながら壁へ伝わり、土圧を増加させます。これを上載荷重による土圧といい、設計では必ず見込まなければなりません。したがって見込む必要はないという記述は誤りです。とくに市街地の工事では、隣地に建物が接して建っていることが多く、その基礎からの荷重が山留め壁に近い深さで作用するため、影響は無視できない大きさになります。上載荷重を見落とすと、壁の変形が想定を超えて隣地の建物に傾きやひび割れを生じさせる恐れがあります。設計にあたっては、隣接する建物の基礎の位置と深さ、荷重の大きさを事前に調べておくことが不可欠です。

他の選択肢が不適切な理由
「主働土圧は、山留め壁が掘削の側へ動こうとするときに背面に生じる土圧である。」は正しく、壁を押す側の力です。「受働土圧は、壁の根入れ部分が地盤を押すときに生じる抵抗の土圧である。」も正しく、こちらは壁を支える側の力です。「地下水位が高い場合は、土圧に加えて水圧も考慮しなければならない。」も正しく、水は深さに比例した圧力を壁に加えます。

試験の罠
主働土圧と受働土圧は、壁が動く向きと力の向きで区別します。受働土圧のほうが主働土圧よりはるかに大きな値になるという点も、根入れ長さが山留めの安定を決める理由として押さえておきます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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