木工事に用いる木材の含水率に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①造作材の含水率は、40%程度でも使用にさしつかえない。
- ②構造材の含水率は、20%以下のものを用いるのが望ましい。
- ③木材の含水率は、高周波水分計等を用いて測定するのがよい。
- ④含水率の高い木材は、乾燥に伴って収縮や変形が生じる。
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造作材の含水率は15%以下が望ましく、40%程度では高すぎます。含水率とは、木材に含まれる水分の質量を、完全に乾いた状態の木材の質量で割った割合のことです。木材は、細胞壁に含まれる水が抜けはじめる含水率およそ30%を境に、乾燥が進むにつれて収縮します。造作材は仕上げとして目に見える部分に使われるため、取り付けた後に収縮すると、板の間にすき間が開いたり、そりやねじれが生じたり、留めた釘の周りが割れたりして、そのまま欠陥として現れます。室内の平衡含水率がおおむね15%前後であることから、あらかじめその程度まで乾燥させたものを用います。
他の選択肢が不適切な理由
「構造材の含水率は、20%以下のものを用いるのが望ましい。」は正しく、造作材ほど厳しくないのは仕上げ面に直接現れないためです。「木材の含水率は、高周波水分計等を用いて測定するのがよい。」も正しく、材を壊さずに含水率を推定できるため、搬入時の確認に広く用いられています。「含水率の高い木材は、乾燥に伴って収縮や変形が生じる。」も正しく、これが含水率を管理する理由そのものです。
試験の罠
構造材20%以下、造作材15%以下という二つの値を取り違えないようにします。仕上げに現れる造作材のほうが厳しい、と理由から覚えると迷いません。含水率30%付近が繊維飽和点で、そこから収縮が始まる点もあわせて理解しておきます。