問13-12
鉄骨の溶接接合に用いる部材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①エンドタブは、溶接部の断面を大きくするために設ける部材である。
- ②ノンスカラップ工法は、切欠きによる応力集中を避ける工法である。
- ③裏当て金は、完全溶込み溶接の裏側から溶融金属を受ける部材である。
- ④スカラップは、溶接線の交差を避けるために設ける扇形の切欠きである。
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正解
①エンドタブは、溶接部の断面を大きくするために設ける部材である。
解説
エンドタブは、溶接部の断面を大きくするための部材ではなく、溶接の始まりと終わりに生じやすい欠陥を、実際に力を伝える母材の外側へ追い出すために取り付ける補助的な鋼片です。溶接はアークを発生させて母材を溶かしながら進みますが、始めた直後は温度が十分に上がっておらず、終わりでは溶けた金属が固まる際に縮んでくぼみや割れが生じます。この始端と終端の不安定な部分を母材の外に置いておけば、母材の範囲は全長にわたって安定した品質の溶接となり、必要に応じてエンドタブを切り取れば健全な部分だけが残ります。
他の選択肢が不適切な理由
「ノンスカラップ工法は、切欠きによる応力集中を避ける工法である。」は正しく、扇形の切欠きの底は力が集中しやすい点になるため、これを設けない納まりが用いられるようになっています。「裏当て金は、完全溶込み溶接の裏側から溶融金属を受ける部材である。」も正しく、片側からの溶接で裏側まで確実に溶かし込むために用います。「スカラップは、溶接線の交差を避けるために設ける扇形の切欠きである。」も正しく、溶接の熱が同じ場所に重ねてかかるのを防ぎます。
試験の罠
エンドタブ、裏当て金、スカラップの三つの役割を取り違える出題が定番です。近年はスカラップを設けないノンスカラップ工法が用いられることもあり、切欠き部が応力集中の起点になるという背景も理解しておきます。
エンドタブは、溶接部の断面を大きくするための部材ではなく、溶接の始まりと終わりに生じやすい欠陥を、実際に力を伝える母材の外側へ追い出すために取り付ける補助的な鋼片です。溶接はアークを発生させて母材を溶かしながら進みますが、始めた直後は温度が十分に上がっておらず、終わりでは溶けた金属が固まる際に縮んでくぼみや割れが生じます。この始端と終端の不安定な部分を母材の外に置いておけば、母材の範囲は全長にわたって安定した品質の溶接となり、必要に応じてエンドタブを切り取れば健全な部分だけが残ります。
他の選択肢が不適切な理由
「ノンスカラップ工法は、切欠きによる応力集中を避ける工法である。」は正しく、扇形の切欠きの底は力が集中しやすい点になるため、これを設けない納まりが用いられるようになっています。「裏当て金は、完全溶込み溶接の裏側から溶融金属を受ける部材である。」も正しく、片側からの溶接で裏側まで確実に溶かし込むために用います。「スカラップは、溶接線の交差を避けるために設ける扇形の切欠きである。」も正しく、溶接の熱が同じ場所に重ねてかかるのを防ぎます。
試験の罠
エンドタブ、裏当て金、スカラップの三つの役割を取り違える出題が定番です。近年はスカラップを設けないノンスカラップ工法が用いられることもあり、切欠き部が応力集中の起点になるという背景も理解しておきます。