鉄骨の加工における切断及び孔あけに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①高力ボルト用の孔あけは、せん断による孔あけでよい。
- ②板厚13mm以下の鉄筋貫通孔は、せん断による孔あけができる。
- ③板厚が13mm以下の場合、せん断による切断ができる。
- ④自動ガス切断機による切断は、広く用いられている。
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高力ボルト用の孔あけ加工は、板厚にかかわらずドリルあけによらなければなりません。せん断による孔あけは、刃で鋼板を打ち抜く方法なので、孔の周りの鋼が押しつぶされて硬くもろくなり、微細な割れが残ります。高力ボルト接合は、ボルトを強く締め付けて板と板を押しつけ、その摩擦で力を伝える方式であり、孔の周辺には非常に大きな圧縮の力が集中します。そこに割れの起点があると、そこから亀裂が広がって接合部の性能を失います。ドリルあけは切削によって孔をあけるため、周辺に与える損傷が小さく、孔径の精度も高く保てます。
他の選択肢が不適切な理由
「板厚13mm以下の鉄筋貫通孔は、せん断による孔あけができる。」は正しく、力を摩擦で伝える高力ボルトの孔とは違い、孔の周囲に大きな圧縮力が集中しないためです。「板厚が13mm以下の場合、せん断による切断ができる。」も正しく、切断についてはこの板厚を境に許容されています。「自動ガス切断機による切断は、広く用いられている。」も正しく、鋼材の切断で最も一般的な方法の一つです。
試験の罠
せん断が許されるのは、板厚13mm以下の切断と、高力ボルト以外のボルトや鉄筋貫通孔などの孔あけです。高力ボルト用の孔だけは必ずドリル、と例外として覚えます。板厚13mmという数値も繰り返し問われます。