2026年版・2-7

設計図書と施工図の一問一答

1級建築施工管理技士「共通」から、設計図書と施工図に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問12-7

建築士法に定める設計図書と工事監理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①設計図書とは、建築工事の実施に必要な図面と仕様書をいい、現寸図も含まれます。
  • ②設計とは、その者の責任において設計図書を作成することをいうとされています。
  • ③工事監理とは、工事を設計図書と照合し、そのとおりに実施されているかを確認することです。
  • ④構造設計とは、基礎伏図や構造計算書などの構造設計図書の設計をいうとされています。
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正解 ①設計図書とは、建築工事の実施に必要な図面と仕様書をいい、現寸図も含まれます。
解説
建築士法第2条第6項は、設計図書を「建築物の建築工事の実施のために必要な図面(現寸図その他これに類するものを除く。)及び仕様書」と定めています。かっこ書きのとおり、現寸図は設計図書から明確に除かれています。現寸図とは、部材や部品を実物と同じ大きさで描いた図で、階段の踏面のおさまりや、曲面をもつ部材の形などを、実際に製作する段階で確かめるために作られます。つまり現寸図は、設計者が何を作るかを決めるための図ではなく、決まったものを作るために製作する側が用意する図です。役割が違うため、設計図書には含めない扱いになっています。この区別は、誰が作成し、誰が責任を負うのかという点に直接つながる重要な区分です。

他の選択肢が不適切な理由
「設計とは、その者の責任において設計図書を作成することをいうとされています。」は正しく、同項の後段がそのように定めているためです。責任の所在を伴う行為として定義されている点が要点です。「工事監理とは、工事を設計図書と照合し、そのとおりに実施されているかを確認することです。」も正しく、同条第8項の定義そのものだからです。工事の指導や管理一般ではなく、設計図書との照合による確認という限定された行為を指します。「構造設計とは、基礎伏図や構造計算書などの構造設計図書の設計をいうとされています。」も正しく、同条第7項が、基礎伏図、構造計算書その他の建築物の構造に関する設計図書の設計を構造設計と定めているためです。

試験の罠
設計図書から除かれるのは「現寸図その他これに類するもの」です。工事監理は「照合と確認」であり、現場を指揮する工事管理とは別の言葉である点も、あわせて問われやすいところです。
問22-7

公共工事標準請負契約約款に定める設計図書に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①現場説明に対する質問回答書は、設計図書に含まれるとされています。
  • ②受注者が提出する工事の工程表は、設計図書に含まれるとされています。
  • ③現場説明書もまた、設計図書を構成するもののひとつとされています。
  • ④仕様書と図面は、いずれも設計図書を構成するものであるとされています。
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正解 ②受注者が提出する工事の工程表は、設計図書に含まれるとされています。
解説
公共工事標準請負契約約款では、設計図書を、図面、仕様書、現場説明書及び現場説明に対する質問回答書の4つとしています。工事の工程表や工事費の内訳書は、受注者が契約後に作成して発注者へ提出する書類であり、設計図書には含まれません。両者の違いは、発注者が「何を作るか」を示すものか、受注者が「どのように進めるか」を示すものかという点にあります。設計図書は発注者側が示す条件であり、契約の内容そのものです。これに対して工程表は、受注者が自らの責任で立てる計画であり、途中で見直すこともあります。したがって、工程表を設計図書に含めるという記述は誤りです。この区別は、後で条件の変更や設計図書の食い違いが問題になったときの判断の出発点になります。

他の選択肢が不適切な理由
「現場説明に対する質問回答書は、設計図書に含まれるとされています。」は正しく、約款が設計図書の一つとして挙げているためです。入札の前に受注者側から出た疑問に発注者が答えたもので、最も新しい意思が示されているという性格を持ちます。「現場説明書もまた、設計図書を構成するもののひとつとされています。」も正しく、同じく約款が挙げているからです。敷地の条件や工事の進め方について、図面や仕様書に書ききれない事項が示されます。「仕様書と図面は、いずれも設計図書を構成するものであるとされています。」も正しく、これらが設計図書の中心をなすものだからです。仕様書には標準仕様書と特記仕様書があります。

試験の罠
設計図書の4つは「図面、仕様書、現場説明書、質問回答書」です。工程表、内訳書、施工計画書、施工図はいずれも受注者が作るもので、設計図書ではありません。作る人が誰かで区別してください。
問32-7

設計図書を構成する図面の種類と内容に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①配置図は、敷地の中における建築物の位置や、外構の計画を示す図面です。
  • ②仕上表は、構造図の一部として、各部の構造の種別を示す表であるとされます。
  • ③矩計図は、建築物を垂直に切って、各部の高さと納まりを示す図面をいいます。
  • ④構造図の伏図は、各階の柱、梁、壁、床の位置と符号を示す図面をいいます。
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正解 ②仕上表は、構造図の一部として、各部の構造の種別を示す表であるとされます。
解説
仕上表は、各室ごとに、床、壁、天井、幅木などの仕上げの材料と工法をまとめた表で、意匠図に属します。構造図の一部ではありません。仕上表は、その部屋を何で仕上げるかを一覧にしたもので、内装工事の材料を拾い出す出発点になり、数量の算出や施工の割付けの根拠にもなります。これに対して構造図は、柱や梁の断面、鉄筋の配置、基礎の形状といった、建物が力を支える仕組みを示す図面です。同じ設計図書の中でも、意匠、構造、設備という三つの分野は、それぞれ別の設計者が担当することが多く、図面の種類がどの分野に属するかを取り違えると、確認すべき相手や協議の相手を間違えることになります。

他の選択肢が不適切な理由
「配置図は、敷地の中における建築物の位置や、外構の計画を示す図面です。」は正しく、敷地の境界からの距離、道路との関係、駐車場や植栽の位置などを示す図面だからです。工事の初めに行う遣方や墨出しの基準にもなります。「矩計図は、建築物を垂直に切って、各部の高さと納まりを示す図面をいいます。」も正しく、基礎から屋根までを縦に切った断面で、各部の高さの寸法と仕上げの重なりを詳しく示す図面だからです。断熱や防水の納まりを確かめる図として使われます。「構造図の伏図は、各階の柱、梁、壁、床の位置と符号を示す図面をいいます。」も正しく、その階を水平に切って上から見た形で、部材の配置と符号を示す図面だからです。配筋の詳細は、符号ごとの一覧表と組み合わせて読みます。

試験の罠
図面の名前と分野の対応を整理してください。配置図、平面図、断面図、矩計図、仕上表は意匠図、伏図と軸組図は構造図、系統図や機器表は設備図です。仕上表を構造図に含める記述は、この分類の取り違えを問うものです。
問42-7

施工図の役割に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①施工図は、設計図書に示された内容を、実際に施工できる形に具体化した図面です。
  • ②施工図の作成にあたっては、意匠、構造、設備の各図面の整合を確かめておきます。
  • ③施工図は、施工者が作成したうえで、監督職員などの承認を受けて用いられます。
  • ④施工図は、設計図書に示された内容を変更するために施工者が作成する図面です。
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正解 ④施工図は、設計図書に示された内容を変更するために施工者が作成する図面です。
解説
施工図は、設計図書に示された内容を、そのまま実際に作れる形へ具体化するために施工者が作成する図面です。設計図書には、寸法や材料、性能といった要求が示されていますが、鉄筋の1本ごとの位置、開口部の細かなおさまり、天井の中を通る配管と器具の取合いまでは示されていません。それらを実際の寸法で決めて図に表したものが施工図です。したがって、設計図書の内容を変更するために作るものではありません。もし施工図を描く過程で設計図書のとおりでは作れないことが分かった場合は、施工者が勝手に変えるのではなく、監督職員に協議を求め、指示を受けてから進めます。変更は設計者と発注者の判断で行うものであり、施工図はその手段ではありません。

他の選択肢が不適切な理由
「施工図は、設計図書に示された内容を、実際に施工できる形に具体化した図面です。」は正しく、これが施工図の目的そのものだからです。設計と施工の間をつなぐ図面として位置づけられます。「施工図の作成にあたっては、意匠、構造、設備の各図面の整合を確かめておきます。」も正しく、それぞれの図面は別々に描かれているため、実際の寸法に落としてみると、梁とダクトがぶつかる、天井内に器具が納まらないといった食い違いが見つかるからです。この段階で見つけて調整することが、手戻りを防ぐ最も有効な方法です。「施工図は、施工者が作成したうえで、監督職員などの承認を受けて用いられます。」も正しく、設計の意図どおりに具体化されているかを確認してもらう必要があるためです。

試験の罠
施工図は「設計図書を具体化するもの」であり、「設計図書を変えるもの」ではありません。変更が必要になったときは協議と指示という手順を踏む、という流れとセットで覚えてください。
問52-7

各種の施工図の内容に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①総合図は、意匠の情報だけをまとめた図で、設備の情報は記載しないものとします。
  • ②躯体図は、柱や梁、壁、床の位置と寸法、開口部の位置などを示すための図面です。
  • ③平面詳細図は、壁や建具のおさまりを、平面図より大きな尺度で示す図面です。
  • ④天井伏図は、天井を見上げた状態で、仕上げや器具の位置を示す図面です。
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正解 ①総合図は、意匠の情報だけをまとめた図で、設備の情報は記載しないものとします。
解説
総合図は、意匠、構造、設備のそれぞれの図面に描かれている情報を1枚に重ね合わせ、互いに矛盾がないかを確かめるための図面です。設備の情報を載せないのであれば、重ね合わせて確かめるという目的そのものが失われます。実際の工事でぶつかり合いが起きるのは、梁と大きなダクト、天井内の配管と照明器具、壁の中の配管と構造のスリーブといった、異なる分野の要素どうしです。これらは、それぞれの分野の図面を別々に見ているかぎり見つかりません。そのため総合図は、天井の見上げの形に器具の位置と設備の経路、構造の梁の位置を重ねて描き、関係者が集まって確認する場で使われます。したがって、意匠だけをまとめるという記述は誤りです。

他の選択肢が不適切な理由
「躯体図は、柱や梁、壁、床の位置と寸法、開口部の位置などを示すための図面です。」は正しく、コンクリートの躯体を作るために必要な情報をまとめた図面だからです。型枠の建込みと配筋は、この図をもとに進みます。「平面詳細図は、壁や建具のおさまりを、平面図より大きな尺度で示す図面です。」も正しく、一般の平面図では表せない壁の厚さの構成や建具の枠の納まりを、詳しい尺度で示すためです。「天井伏図は、天井を見上げた状態で、仕上げや器具の位置を示す図面です。」も正しく、天井は下から見上げる面であり、その見え方のまま描くことで、照明や吹出口の割付けを確かめられるからです。

試験の罠
総合図の目的は「重ねて矛盾を見つけること」です。どれか一つの分野だけを扱うという記述が出たら、その時点で総合図の定義から外れていると判断できます。
問62-7

工場で製作するための図面に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①鉄骨の製作に用いる図面は、施工図をもとに製作者が作成するものとされています。
  • ②原寸図は設計図書に含まれるため、監理者の確認を受ける必要はないとされています。
  • ③製作図には、部材の寸法や板厚、溶接の種類やサイズなどが示されるものとします。
  • ④建具の製作図には、枠の形状や取付けの方法、金物の仕様などが示されるものとします。
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正解 ②原寸図は設計図書に含まれるため、監理者の確認を受ける必要はないとされています。
解説
建築士法第2条第6項は、設計図書から「現寸図その他これに類するもの」を明確に除いています。したがって原寸図は設計図書ではありません。原寸図は、部材や取合いを実物と同じ大きさで描き、図面の寸法どおりに実際に納まるかを製作の前に確かめるための図で、製作者が用意するものです。設計図書ではないから確認が不要になるという理屈も成り立ちません。むしろ、製作に入ってしまうと後戻りができないため、原寸図や製作図の段階で監理者や施工者が内容を確かめる手順が置かれています。この選択肢は、設計図書に含まれるという前提が誤っているうえ、そこから導いた結論も誤っている、という二重の誤りになっています。

他の選択肢が不適切な理由
「鉄骨の製作に用いる図面は、施工図をもとに製作者が作成するものとされています。」は正しく、施工図で決まった柱や梁の位置と寸法をもとに、工場で加工できるところまで細かく描き起こすのが製作図だからです。「製作図には、部材の寸法や板厚、溶接の種類やサイズなどが示されるものとします。」も正しく、これらが決まらなければ材料の手配も加工もできないためです。溶接の種類やサイズは、そのまま接合部の耐力に関わります。「建具の製作図には、枠の形状や取付けの方法、金物の仕様などが示されるものとします。」も正しく、建具は躯体の開口部との取合いで納まりが決まるため、枠の形と取付けの方法を先に確定させる必要があるからです。

試験の罠
設計図書に含まれるかどうかと、確認や承認が必要かどうかは別の話です。「設計図書ではないから確認は不要」という論法は誤りだと覚えておくと、同じ形の選択肢を見抜けます。
問72-7

建築の製図における表し方に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①図面に記入する寸法は、原則としてミリメートルを単位とし、単位の記号を省きます。
  • ②図面上で見えない部分の輪郭を表す線には、破線を用いることとされています。
  • ③柱や壁の位置を示す通り芯を表す線には、二点鎖線を用いることとされています。
  • ④1分の50の尺度は、1分の100の尺度よりも細かい部分まで表すことができます。
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正解 ③柱や壁の位置を示す通り芯を表す線には、二点鎖線を用いることとされています。
解説
建物の柱や壁の位置を決める基準となる線、いわゆる通り芯には、一点鎖線を用います。二点鎖線は、隣接する部分や、動く部分の動いた後の位置、切り取った部分の想定の輪郭といった、想像上の線を表すために使われます。線の種類を取り違えると、図を読む人が基準線を想像線と誤解し、寸法の起点を取り違えるおそれがあります。通り芯は、墨出し、型枠の建込み、鉄骨の建方、建具の取付けまで、工事のあらゆる場面で寸法の基準になるものですから、その表し方は共通の約束として厳密に守られています。したがって、通り芯に二点鎖線を用いるという記述は誤りです。図面では、太さと種類の組合せで線の意味を区別しています。

他の選択肢が不適切な理由
「図面に記入する寸法は、原則としてミリメートルを単位とし、単位の記号を省きます。」は正しく、建築の図面では寸法をミリメートルで統一し、単位の記号を書かない約束になっているためです。単位が統一されているからこそ、記号がなくても誤解が生じません。「図面上で見えない部分の輪郭を表す線には、破線を用いることとされています。」も正しく、手前の部材に隠れて見えない部分を示すのが破線の役割だからです。「1分の50の尺度は、1分の100の尺度よりも細かい部分まで表すことができます。」も正しく、分母が小さいほど実物に近い大きさで描かれ、同じ紙面により細かい情報を載せられるからです。詳細図に大きな尺度が使われるのはこのためです。

試験の罠
線の種類は「一点鎖線は基準、二点鎖線は想像」と対にして覚えます。尺度は「分母が小さいほど詳しい」と覚えておくと、1分の50と1分の100の関係を迷わず判断できます。
問82-7

施工図の作成と承認の進め方に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①施工図の作成と承認に要する期間を、あらかじめ工程表に見込んでおくものとします。
  • ②設計図書との食い違いを見つけたときは、監督職員に協議を求めて指示を受けます。
  • ③承認を受けた施工図を変更する必要が生じたときは、改めて承認を受けるものとします。
  • ④施工図は、その工事に用いる材料を発注した後に作成し、承認を受けるものとします。
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正解 ④施工図は、その工事に用いる材料を発注した後に作成し、承認を受けるものとします。
解説
施工図は、材料を発注する前に作成し、承認を受けておかなければなりません。施工図を描いて初めて、部材の正確な寸法、数量、加工の内容が確定するからです。図ができていない段階で発注すれば、寸法が合わない、数が足りない、あるいは余るといったことが起こり、作り直しや納期の遅れにつながります。とくに鉄骨、建具、カーテンウォール、エレベーターのように工場で製作する部材は、発注してから納まるまでに長い期間を要するため、施工図と製作図の承認がいつ終わるかが、そのまま工程を左右します。したがって、材料を発注した後に施工図を作るという順序は逆で誤りです。工程を組むときは、この順序を前提に日程を配置します。

他の選択肢が不適切な理由
「施工図の作成と承認に要する期間を、あらかじめ工程表に見込んでおくものとします。」は正しく、承認には設計者や監督職員の確認の時間が必要で、指摘があれば描き直しの時間も加わるためです。この期間を見込まないと、着工後すぐに工程が破綻します。「設計図書との食い違いを見つけたときは、監督職員に協議を求めて指示を受けます。」も正しく、施工者が独断で判断すると、契約の内容と違うものができあがってしまうからです。「承認を受けた施工図を変更する必要が生じたときは、改めて承認を受けるものとします。」も正しく、承認は図面の内容に対して与えられたものであり、内容が変われば前提が変わるためです。変更した図が現場に確実に行き渡るよう、版の管理も必要になります。

試験の罠
順序は「施工図の承認、製作図の承認、発注、製作、搬入、取付け」です。承認より前に発注する、承認の期間を工程に見込まない、という記述はいずれも誤りになります。
問92-7

設計図書と施工図の整合を確かめる作業に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①天井内の器具と配管の取合いは、天井伏図と設備の図面を重ねて確かめておきます。
  • ②躯体に設ける開口の位置と大きさは、構造の制限を確かめたうえで決めるものとします。
  • ③設備の配管が梁を貫通する位置は、施工図ではなく現場での判断で決めるものとします。
  • ④外壁の目地の割付けは、建具や設備の開口の位置と合わせて検討するものとします。
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正解 ③設備の配管が梁を貫通する位置は、施工図ではなく現場での判断で決めるものとします。
解説
梁に配管を通すための貫通孔は、梁の耐力に直接影響します。孔の径、位置、間隔、補強の方法には構造上の制限があり、これを外れると梁のせん断耐力が不足したり、孔の周りにひび割れが生じたりします。そのため貫通孔の位置は、施工図の段階で構造の設計者の確認を得て決めておかなければなりません。現場で配管を通す段になって、その場の判断で梁に孔をあけることは、構造上きわめて危険な行為です。コンクリートを打った後で孔をあけると、中の鉄筋を切ってしまうおそれもあります。したがって、現場での判断で決めるという記述は誤りです。貫通孔はスリーブとして型枠に取り付け、必要な補強筋とともにあらかじめ仕込んでおきます。

他の選択肢が不適切な理由
「天井内の器具と配管の取合いは、天井伏図と設備の図面を重ねて確かめておきます。」は正しく、天井内は空調のダクト、給排水の配管、電気の配線、防災の設備が集中する空間であり、図面を重ねてみて初めて交差や高さの不足が見つかるからです。「躯体に設ける開口の位置と大きさは、構造の制限を確かめたうえで決めるものとします。」も正しく、耐力壁の開口や柱に近い位置の開口は、建物の耐力に影響するためです。「外壁の目地の割付けは、建具や設備の開口の位置と合わせて検討するものとします。」も正しく、目地は防水と意匠の両方に関わる線であり、開口の位置とずれると見た目が乱れるだけでなく、水の通り道ができるおそれがあるからです。

試験の罠
「現場で決める」という記述は、構造や防火に関わる事項では原則として誤りになります。図面の段階で決めておくべきことと、現場で調整してよいことの線引きを意識して読んでください。
問102-7

設計図書と施工図に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①設計図書に食い違いがあるときは、標準仕様書の記載を最も優先させるものとします。
  • ②施工図は、その工事に用いる材料を発注した後に作成することとされています。
  • ③工事の工程表と工事費の内訳書は、いずれも設計図書に含まれるとされています。
  • ④建築士法にいう設計図書には、現寸図その他これに類するものは含まれていません。
答えと解説を見る
正解 ④建築士法にいう設計図書には、現寸図その他これに類するものは含まれていません。
解説
建築士法第2条第6項は、設計図書を「建築物の建築工事の実施のために必要な図面(現寸図その他これに類するものを除く。)及び仕様書」と定めています。かっこ書きによって現寸図が除かれているため、この記述が最も適当です。現寸図は、実物と同じ大きさで描いて製作の前に納まりを確かめるための図で、設計者が何を作るかを決めるための図ではなく、決まったものを作る側が用意する図です。役割が違うため設計図書には含めない扱いになっています。設計図書に何が含まれるかは、誰がその内容に責任を負うのかという問題に直結します。定義を正確に押さえておくことが、契約や責任の分担を理解する出発点になります。

他の選択肢が不適切な理由
「設計図書に食い違いがあるときは、標準仕様書の記載を最も優先させるものとします。」は誤りで、優先の順位は質問回答書、現場説明書、特記仕様書、設計図面、標準仕様書の順とされ、標準仕様書は最も下位です。「施工図は、その工事に用いる材料を発注した後に作成することとされています。」も誤りで、施工図を作って初めて寸法と数量が確定するため、発注は施工図の承認の後になります。順序が逆です。「工事の工程表と工事費の内訳書は、いずれも設計図書に含まれるとされています。」も誤りで、公共工事標準請負契約約款にいう設計図書は、図面、仕様書、現場説明書、質問回答書の4つです。工程表と内訳書は受注者が作成して提出する書類です。

試験の罠
この問題は「最も適当なもの」を選ぶ形式です。誤りの3つは、優先順位を逆にする、作業の順序を逆にする、含まれないものを含める、という作り方です。設問の末尾を必ず確かめてください。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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