建築物に作用する荷重および外力の分類に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①固定荷重は、建築物自体の重量および仕上材の重量による荷重である。
- ②多雪区域以外では、積雪荷重は短期に生じる荷重として扱われる。
- ③長期に生じる力の計算には、固定荷重と積載荷重の和を用いる。
- ④風圧力と地震力は、同時に作用するものとして組み合わせて計算する。
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建築基準法施行令第82条が定める荷重の組合せでは、短期に生じる力について、積雪時、暴風時、地震時をそれぞれ別の場合として扱います。強い台風と大地震が同じ瞬間に起こる確率は極めて低いと考えられるため、風圧力と地震力を同時に作用させる組合せは規定されていません。したがって同時に作用するものとして組み合わせるという記述は誤りです。設計では、それぞれの場合について応力を求め、最も厳しい結果となる場合に対して部材を決めます。なお多雪区域では、暴風時や地震時に積雪が残っている可能性を考え、積雪荷重の一部を加える組合せが定められており、地域の実情に応じた扱いがなされています。
他の選択肢が不適切な理由
「固定荷重は、建築物自体の重量および仕上材の重量による荷重である。」という記述は正しく、施行令第84条によるものです。「多雪区域以外では、積雪荷重は短期に生じる荷重として扱われる。」という記述も正しく、多雪区域では長期にも一部を見込みます。「長期に生じる力の計算には、固定荷重と積載荷重の和を用いる。」という記述も正しいです。
試験の罠
長期は固定荷重と積載荷重、短期は積雪時、暴風時、地震時の三つに分かれる、という枠組みをまず押さえます。多雪区域だけが例外で、長期にも積雪の一部が加わり、暴風時と地震時にも積雪が組み合わされます。組合せの表を丸暗記するのではなく、同時に起こりうるかという確率の考え方から理解しましょう。