応力度およびひずみ度に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①垂直応力度は、部材の軸方向力を断面積で除して求める値である。
- ②ひずみ度は、部材の変形量をもとの長さで除した無次元の値である。
- ③ヤング係数は、弾性の範囲において応力度をひずみ度で除した値である。
- ④ポアソン比は、軸方向のひずみ度を横方向のひずみ度で除した値である。
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ポアソン比は、材料を引っ張ったときに軸方向に伸びる一方で横方向に縮むという性質を表す値で、横方向のひずみ度を軸方向のひずみ度で除した絶対値として定義されます。したがって割る順序が逆になっているこの記述は誤りです。鋼材のポアソン比はおよそ0.3、コンクリートはおよそ0.2であり、いずれも1より小さい値をとります。軸方向のひずみ度を横方向のひずみ度で除すと、鋼材では3を超える値になってしまい、定義された範囲から外れます。ポアソン比は、せん断弾性係数をヤング係数から算出するときにも用いられ、材料の変形挙動を表す基本的な定数の一つです。
他の選択肢が不適切な理由
「垂直応力度は、部材の軸方向力を断面積で除して求める値である。」という記述は正しく、単位は1平方ミリメートル当たりのニュートンで表します。「ひずみ度は、部材の変形量をもとの長さで除した無次元の値である。」という記述も正しいです。「ヤング係数は、弾性の範囲において応力度をひずみ度で除した値である。」という記述も正しく、これをフックの法則といいます。
試験の罠
ポアソン比は横のひずみ度を縦のひずみ度で割るという順序を確実に覚えます。鋼材が約0.3、コンクリートが約0.2という数値も対で押さえましょう。ヤング係数は鋼材が約205000であるのに対し、コンクリートは約21000から33000であり、鋼材のほうがおよそ7倍から10倍大きくなります。