防水工事に用いるアスファルトの性状に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①針入度は、値が大きいものほどアスファルトが硬く、変形しにくいことを示す。
- ②軟化点は、値が高いものほど高温時に軟らかくなりにくいことを示している。
- ③ブローンアスファルトは、空気を吹き込んで軟化点を高めた製品となっている。
- ④アスファルトプライマーは、下地と防水層との接着性を高める目的で用いる。
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針入度は、規定の温度に保ったアスファルトに一定の重さの針を5秒間押し込み、沈んだ深さを0.1mm単位で表した値です。軟らかいアスファルトほど針は深く沈むので、針入度が大きいということは軟らかいことを意味します。したがって値が大きいほど硬いという記述は逆で誤りです。防水用のアスファルトは、夏の屋上で軟らかくなって流れ出さず、冬に硬くなって割れないという相反する条件を満たす必要があり、針入度と軟化点という二つの指標で使用地域や勾配に応じた品種を選びます。勾配が急な屋根や暑い地域では、より軟化点が高く針入度の小さい品種が選ばれます。
他の選択肢が不適切な理由
「軟化点は、値が高いものほど高温時に軟らかくなりにくいことを示している。」は正しく、耐熱性の指標です。「ブローンアスファルトは、空気を吹き込んで軟化点を高めた製品となっている。」も正しく、防水用に用いられるのはこの種類です。「アスファルトプライマーは、下地と防水層との接着性を高める目的で用いる。」も正しく、コンクリート下地に浸透して密着を確保します。
試験の罠
針入度は大きいほど軟らかい、軟化点は高いほど硬いというように、二つの指標で向きが逆になる点が最大の狙い目です。針入度の測定温度は25℃と定められている点も併せて確認します。ブローンアスファルトに対し、道路舗装に使うストレートアスファルトは針入度が大きく防水には適しません。