コンクリート用骨材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①粗骨材の粒形判定実積率は、値が小さいものほど粒形が良く球形に近いといえる。
- ②骨材の吸水率は、絶乾状態から表乾状態までの吸水量の絶乾質量に対する比である。
- ③有効吸水量は、気乾状態から表乾状態になるまでに骨材が吸い込む水量である。
- ④調合設計で基準とする骨材の含水状態は、表面乾燥飽水状態(表乾状態)である。
答えと解説を見る
粒形判定実積率とは、粗骨材を決められた方法で容器に詰めたとき、容器の容積に対して骨材そのものが占める容積の割合を百分率で表した値です。角ばった扁平な石や細長い石は、詰め込んだときに互いに引っかかって隙間が多くできるため、この値は小さくなります。逆に球形に近い丸みのある骨材ほど密に詰まり、値は大きくなります。したがって「値が小さいほど粒形が良い」という記述は逆で、正しくは値が大きいものほど粒形が良いと判断します。粒形が良い骨材は、同じ流動性を得るのに必要な水の量が少なくて済むため、単位水量を減らせて乾燥収縮やひび割れを抑えられます。これが実積率で粒形を評価する理由です。
他の選択肢が不適切な理由
「骨材の吸水率は、絶乾状態から表乾状態までの吸水量の絶乾質量に対する比である。」は正しく、これが吸水率の定義そのものです。「有効吸水量は、気乾状態から表乾状態になるまでに骨材が吸い込む水量である。」も正しく、現場の骨材は気乾状態にあることが多いため、この分だけ練混ぜ水が骨材に吸われます。「調合設計で基準とする骨材の含水状態は、表面乾燥飽水状態(表乾状態)である。」も正しく、骨材が水を吸いも出しもしない状態を基準にすると計算が明快になります。
試験の罠
含水状態は乾いている順に絶乾、気乾、表乾、湿潤と並びます。吸水率の分母は絶乾質量、有効吸水量の起点は気乾状態と、起点が違う点が狙われます。実積率は「大きいほど良い」、逆に細長い石の割合を示す扁平細長率は「小さいほど良い」と、評価の向きが反対である点も合わせて覚えます。