問11-11
構造用鋼材の性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ①鋼材のヤング係数は、およそ205000N毎平方ミリメートルである。
- ②鋼材の比重は、普通コンクリートの比重のおよそ2倍となっている。
- ③炭素量が増えると引張強さは増すが、伸びは小さくなるものである。
- ④鋼材の強度は、500℃程度になると常温のおよそ半分に低下する。
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正解
②鋼材の比重は、普通コンクリートの比重のおよそ2倍となっている。
解説
鋼材の比重はおよそ7.85であり、普通コンクリートの比重であるおよそ2.3と比べると3倍を超えます。したがっておよそ2倍とする記述は誤りです。ただし鉄骨構造の建築物全体が鉄筋コンクリート構造より重くなるわけではありません。鋼材は単位体積当たりの強度が格段に高く、同じ力を支えるのにごくわずかな断面積で済むため、構造体としての総重量は鉄筋コンクリート構造の数分の1に収まります。この軽さが、地震力を小さくできること、基礎の負担を減らせること、長いスパンを飛ばせることといった鉄骨構造の利点につながっています。材料の比重と構造体の重量は別の話であることを区別して理解しておく必要があります。
他の選択肢が不適切な理由
「鋼材のヤング係数は、およそ205000N毎平方ミリメートルである。」という記述は正しく、強度の種別によらずほぼ一定です。「炭素量が増えると引張強さは増すが、伸びは小さくなるものである。」という記述も正しく、同時に溶接性も低下します。「鋼材の強度は、500℃程度になると常温のおよそ半分に低下する。」という記述も正しく、耐火被覆が必要となる理由です。
試験の罠
温度と強度の関係は、およそ250℃から300℃で引張強さが最大となり、その後急激に低下して500℃で約半分、1000℃でほぼゼロになる、という道筋で覚えます。強度が最大となる温度で伸びは逆に最小となり、脆くなる点も併せて押さえましょう。
鋼材の比重はおよそ7.85であり、普通コンクリートの比重であるおよそ2.3と比べると3倍を超えます。したがっておよそ2倍とする記述は誤りです。ただし鉄骨構造の建築物全体が鉄筋コンクリート構造より重くなるわけではありません。鋼材は単位体積当たりの強度が格段に高く、同じ力を支えるのにごくわずかな断面積で済むため、構造体としての総重量は鉄筋コンクリート構造の数分の1に収まります。この軽さが、地震力を小さくできること、基礎の負担を減らせること、長いスパンを飛ばせることといった鉄骨構造の利点につながっています。材料の比重と構造体の重量は別の話であることを区別して理解しておく必要があります。
他の選択肢が不適切な理由
「鋼材のヤング係数は、およそ205000N毎平方ミリメートルである。」という記述は正しく、強度の種別によらずほぼ一定です。「炭素量が増えると引張強さは増すが、伸びは小さくなるものである。」という記述も正しく、同時に溶接性も低下します。「鋼材の強度は、500℃程度になると常温のおよそ半分に低下する。」という記述も正しく、耐火被覆が必要となる理由です。
試験の罠
温度と強度の関係は、およそ250℃から300℃で引張強さが最大となり、その後急激に低下して500℃で約半分、1000℃でほぼゼロになる、という道筋で覚えます。強度が最大となる温度で伸びは逆に最小となり、脆くなる点も併せて押さえましょう。