2026年版・1-10

一般構造:鉄筋コンクリート構造の一問一答

1級建築施工管理技士「建築学」から、一般構造:鉄筋コンクリート構造に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-10

鉄筋コンクリート構造の原理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①コンクリートの中性化が進むと、その圧縮強度は急激に低下していく。
  • ②コンクリートと鉄筋の線膨張係数は、おおむね等しい値となっている。
  • ③コンクリートのアルカリ性は、内部の鉄筋の腐食を防ぐ働きをもつ。
  • ④引張力は主に鉄筋が負担し、圧縮力は主にコンクリートが負担する。
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正解 ①コンクリートの中性化が進むと、その圧縮強度は急激に低下していく。
解説
中性化とは、空気中の二酸化炭素がコンクリートの内部に入り込み、水酸化カルシウムと反応して炭酸カルシウムに変わることによって、強いアルカリ性が失われていく現象です。この反応そのものはコンクリートを緻密にする方向に働くため、圧縮強度が急激に落ちることはありません。中性化が問題となるのは、鉄筋の表面を覆っていた不動態被膜がアルカリ性の喪失によって壊れ、鉄筋が錆びはじめるからです。錆びた鉄筋は体積がおよそ2倍以上に膨張し、周囲のコンクリートを押し割ってひび割れやはく落を生じさせ、構造物の耐力と耐久性を大きく損ないます。したがって圧縮強度が急激に低下するという記述は誤りであり、直接の被害は鉄筋の腐食を通じて現れます。

他の選択肢が不適切な理由
「コンクリートと鉄筋の線膨張係数は、おおむね等しい値となっている。」という記述は正しく、温度変化があっても両者の間に大きなずれが生じないため一体として働けます。「コンクリートのアルカリ性は、内部の鉄筋の腐食を防ぐ働きをもつ。」という記述も正しいです。「引張力は主に鉄筋が負担し、圧縮力は主にコンクリートが負担する。」という記述も正しく、両材料の長所を組み合わせた構造です。

試験の罠
中性化は強度の問題ではなく鉄筋腐食の問題である、という因果関係を押さえます。中性化の進行を遅らせるには、水セメント比を小さくして緻密なコンクリートとすること、かぶり厚さを十分に確保すること、仕上材で表面を保護することが有効です。
問21-10

鉄筋のかぶり厚さに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①かぶり厚さは、鉄筋の表面からコンクリート表面までの最短距離である。
  • ②設計かぶり厚さは、最小かぶり厚さから10mmを減じた値とされる。
  • ③かぶり厚さを大きくすると、鉄筋の腐食に対する耐久性は高くなる。
  • ④かぶり厚さは、火災時に鉄筋の温度上昇を抑える役割をもっている。
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正解 ②設計かぶり厚さは、最小かぶり厚さから10mmを減じた値とされる。
解説
最小かぶり厚さとは、耐久性や耐火性を確保するうえで最低限確保しなければならない値であり、施工の誤差によってこれを下回ることは許されません。そこで施工上の目標値としては、あらかじめ余裕を上乗せした値を用います。日本建築学会の建築工事標準仕様書では、設計かぶり厚さを最小かぶり厚さに10mmを加えた値としています。したがって10mmを減じるという記述は誤りです。鉄筋は自重でたわみ、型枠は組立ての誤差やコンクリートの側圧でわずかに動くので、目標値どおりに施工しても実際の値はばらつきます。この余裕分を見込んでおくことで、ばらつきが生じても最小かぶり厚さを確実に上回らせることができます。

他の選択肢が不適切な理由
「かぶり厚さは、鉄筋の表面からコンクリート表面までの最短距離である。」という記述は正しく、帯筋やあばら筋の外側からの距離で測ります。「かぶり厚さを大きくすると、鉄筋の腐食に対する耐久性は高くなる。」という記述も正しく、中性化が鉄筋に達するまでの時間が長くなります。「かぶり厚さは、火災時に鉄筋の温度上昇を抑える役割をもっている。」という記述も正しいです。

試験の罠
設計かぶり厚さは最小かぶり厚さに10mmを加える、という向きを確実に覚えます。かぶり厚さの役割は、鉄筋の防錆、耐火、コンクリートとの付着の確保の三つです。役割を三つ挙げさせる出題もあるので、付着を落とさないよう注意しましょう。
問31-10

建築基準法施行令に定める鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さとして、最も不適当なものはどれか。

  • ①耐力壁以外の壁または床にあっては、2cm以上とする。
  • ②耐力壁、柱またははりにあっては、3cm以上とする。
  • ③基礎で布基礎の立上り部分を除くものは、5cm以上とする。
  • ④直接土に接する壁、柱、床またははりは、4cm以上とする。
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正解 ③基礎で布基礎の立上り部分を除くものは、5cm以上とする。
解説
建築基準法施行令第79条は、基礎について、布基礎の立上り部分を除き、かつ捨てコンクリートの部分を除いて、かぶり厚さを6cm以上としなければならないと定めています。したがって5cm以上とする記述は誤りです。基礎に最も大きな値が求められるのは、常に土や地下水に接していて水分と塩分の供給が絶えないうえ、施工時に地面の凹凸や掘削面の乱れによって位置がずれやすく、さらに完成後は点検も補修も事実上できないためです。最も過酷な環境にあり、最も直しにくい部分ほど厚くするという考え方が、この数値の並びに表れています。

他の選択肢が不適切な理由
「耐力壁以外の壁または床にあっては、2cm以上とする。」という記述は正しく、最も小さい値です。「耐力壁、柱またははりにあっては、3cm以上とする。」という記述も正しく、構造耐力上主要な部分として一段厚くしています。「直接土に接する壁、柱、床またははりは、4cm以上とする。」という記述も正しく、布基礎の立上り部分も同じ扱いです。

試験の罠
数値は、壁と床が2cm、柱とはりと耐力壁が3cm、直接土に接する部分が4cm、基礎が6cmという四段階で覚えます。5cmという値は存在しないので、選択肢に現れたら疑ってよいでしょう。屋外に面する部分では、これに加えて仕様書で割増しが求められることも押さえておきます。
問41-10

鉄筋のあきおよび間隔に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①鉄筋のあきは、異形鉄筋の呼び名の数値の1.5倍以上を確保する。
  • ②鉄筋のあきは、粗骨材の最大寸法の1.25倍以上を確保する。
  • ③鉄筋のあきは、25mm以上を確保しなければならないとされる。
  • ④鉄筋のあきの最小値は、定められた三つの値のうち最小の値とする。
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正解 ④鉄筋のあきの最小値は、定められた三つの値のうち最小の値とする。
解説
鉄筋のあきを確保する目的は、コンクリートが鉄筋の間を通って隅々まで行き渡り、鉄筋の全周に密着して付着力を発揮できるようにすることです。粗骨材が引っかかって通れない隙間があると、その部分に空隙が残って豆板となり、付着も耐久性も失われます。したがって三つの条件はいずれも満たさなければならず、あきの最小値は最も大きい値を採用します。よって最小の値とする記述は誤りです。三つの条件のうち、呼び名の数値の1.5倍は鉄筋の周囲にコンクリートが回り込むための条件、粗骨材の最大寸法の1.25倍は骨材が通過するための条件、25mmは施工上の最低限の寸法という意味をもち、それぞれ由来が異なります。

他の選択肢が不適切な理由
「鉄筋のあきは、異形鉄筋の呼び名の数値の1.5倍以上を確保する。」という記述は正しいです。「鉄筋のあきは、粗骨材の最大寸法の1.25倍以上を確保する。」という記述も正しく、骨材が鉄筋の間を通れるようにするためです。「鉄筋のあきは、25mm以上を確保しなければならないとされる。」という記述も正しいです。

試験の罠
三つの値のうち最大を採用する、という点が最も問われます。あきとは鉄筋の表面どうしの隙間であるのに対し、間隔は鉄筋の中心どうしの距離であり、間隔はあきに鉄筋の径を加えた値になります。用語の使い分けにも注意しましょう。
問51-10

建築基準法施行令に定める鉄筋コンクリート造の柱の構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①柱の小径は、構造耐力上主要な支点間の距離の20分の1以上とする。
  • ②柱の主筋は、4本以上としなければならないと定められている。
  • ③主筋の断面積の和は、柱のコンクリート断面積の0.8%以上とする。
  • ④帯筋比は、0.2%以上としなければならないと定められている。
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正解 ①柱の小径は、構造耐力上主要な支点間の距離の20分の1以上とする。
解説
建築基準法施行令第77条第5号は、柱の小径を、その構造耐力上主要な支点間の距離の15分の1以上としなければならないと定めています。したがって20分の1以上とする記述は誤りです。小径とは柱断面の短いほうの寸法をいい、この規定は柱が細長くなりすぎて座屈しやすくなることを防ぐためのものです。たとえば支点間の距離が3.0mであれば、小径は20cm以上必要となります。柱は建築物の重量を最終的に地盤へ伝える最も重要な部材であり、柱が一本でも失われれば崩壊につながるおそれがあるため、断面の寸法についても明確な下限が法令で定められています。

他の選択肢が不適切な理由
「柱の主筋は、4本以上としなければならないと定められている。」という記述は正しく、四隅に配置して曲げに抵抗させます。「主筋の断面積の和は、柱のコンクリート断面積の0.8%以上とする。」という記述も正しいです。「帯筋比は、0.2%以上としなければならないと定められている。」という記述も正しく、帯筋はせん断力に抵抗するとともに主筋の座屈を防ぎ、内部のコンクリートを拘束する役割をもちます。

試験の罠
数値は、主筋4本以上、主筋の断面積0.8%以上、帯筋比0.2%以上、小径が支点間距離の15分の1以上、帯筋間隔が15cm以下で柱頭と柱脚付近は10cm以下、と一組で覚えます。15分の1と20分の1の取り違えが最も多く見られます。
問61-10

鉄筋コンクリート造のはりの配筋に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①はりは、上下に主筋を配置した複筋ばりとするのが原則である。
  • ②あばら筋は、せん断力が最大となるはりの中央部を密に配置する。
  • ③あばら筋は、はりせいの4分の3以下の間隔で配置するものとする。
  • ④あばら筋比は、0.2%以上としなければならないと定められている。
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正解 ②あばら筋は、せん断力が最大となるはりの中央部を密に配置する。
解説
等分布荷重を受けるはりでは、せん断力は両端で最大となり中央でゼロになります。さらに地震時には、はりの両端に大きな曲げモーメントとせん断力が生じます。したがってあばら筋は端部ほど密に配置するのが原則であり、中央部を密にするという記述は誤りです。実際の配筋では、端部から一定の範囲であばら筋の間隔を詰め、中央部では規定の範囲内で広げます。あばら筋はせん断ひび割れの進展を抑えて脆い破壊を防ぐとともに、圧縮側の主筋の座屈を防ぎ、内部のコンクリートを拘束して粘り強さを高める役割をもちます。曲げによる破壊が先に起こるようにせん断耐力に余裕をもたせる考え方を、せん断破壊先行の防止といいます。

他の選択肢が不適切な理由
「はりは、上下に主筋を配置した複筋ばりとするのが原則である。」という記述は正しく、建築基準法施行令第78条によるものです。「あばら筋は、はりせいの4分の3以下の間隔で配置するものとする。」という記述も正しく、臥梁では30cm以下とされます。「あばら筋比は、0.2%以上としなければならないと定められている。」という記述も正しいです。

試験の罠
せん断力が最大となるのは端部、曲げモーメントが最大となるのは長期荷重では中央、地震時には端部です。したがって主筋は下端では中央、上端では端部を多くし、あばら筋は端部を密にします。力の分布と配筋の粗密を対応させて理解しましょう。
問71-10

鉄筋コンクリート造の耐力壁および壁式構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①耐力壁の厚さは、12cm以上としなければならないと定められている。
  • ②耐力壁には、径9mm以上の鉄筋を縦横に配置するものとする。
  • ③壁式構造では、壁量が多いほど地震時の層間変形は大きくなる。
  • ④複配筋とする場合、鉄筋の間隔は45cm以下とするものとされる。
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正解 ③壁式構造では、壁量が多いほど地震時の層間変形は大きくなる。
解説
壁量とは、その階の床面積に対する耐力壁の長さの合計の割合をいいます。耐力壁は水平力に対して大きな剛性と耐力を発揮するので、壁量が多いほど建築物は硬くなり、同じ地震力を受けたときの層間変形は小さくなります。したがって変形が大きくなるという記述は誤りです。壁式鉄筋コンクリート造の建築物が地震で被害を受けにくいとされるのは、壁量が豊富で剛性が高く、変形そのものが小さく抑えられるためです。ただし剛性が高い分、建築物に作用する地震力は大きくなる傾向があるので、耐力を十分に確保する必要があります。また壁の配置が偏ると、ねじれによって一部に変形が集中するため、平面的にも立面的にもつり合いよく配置することが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
「耐力壁の厚さは、12cm以上としなければならないと定められている。」という記述は正しく、建築基準法施行令第78条の2によるものです。「耐力壁には、径9mm以上の鉄筋を縦横に配置するものとする。」という記述も正しいです。「複配筋とする場合、鉄筋の間隔は45cm以下とするものとされる。」という記述も正しく、単配筋の場合は30cm以下です。

試験の罠
数値は、耐力壁の厚さ12cm以上、鉄筋の径9mm以上、単配筋の間隔30cm以下、複配筋の間隔45cm以下、を一組で覚えます。壁量が多いと変形は小さく地震力は大きい、という二つの効果が同時に生じる点も要点です。
問81-10

鉄筋コンクリート構造に用いる材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①許容応力度計算に用いるヤング係数比は、15としてよいとされている。
  • ②コンクリート中の塩化物イオン量は、0.30kg毎立方メートル以下とする。
  • ③計画供用期間が標準の場合、耐久設計基準強度は24N毎平方ミリメートルとする。
  • ④コンクリートの引張強度は、その圧縮強度のおよそ2分の1程度である。
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正解 ④コンクリートの引張強度は、その圧縮強度のおよそ2分の1程度である。
解説
コンクリートの引張強度は、圧縮強度のおよそ10分の1から13分の1程度にすぎません。したがって2分の1程度とする記述は誤りです。この引張に対する著しい弱さこそが、引張側に鉄筋を配置する鉄筋コンクリート構造が生まれた理由です。構造計算では、引張側のコンクリートはひび割れて力を負担しないものとみなし、引張力はすべて鉄筋が受け持つと考えるのが原則です。なお、はりのせん断ひび割れやコンクリートの乾燥収縮によるひび割れも、引張強度の小ささが直接の原因となって生じます。ひび割れの発生そのものを完全に防ぐことはできないため、幅を許容範囲内に抑える配筋を行うのが実務上の考え方です。

他の選択肢が不適切な理由
「許容応力度計算に用いるヤング係数比は、15としてよいとされている。」という記述は正しく、鉄筋のヤング係数をコンクリートのヤング係数で除した値です。「コンクリート中の塩化物イオン量は、0.30kg毎立方メートル以下とする。」という記述も正しく、鉄筋の腐食を防ぐための上限です。「計画供用期間が標準の場合、耐久設計基準強度は24N毎平方ミリメートルとする。」という記述も正しいです。

試験の罠
耐久設計基準強度は、計画供用期間が短期で18、標準で24、長期で30N毎平方ミリメートルです。塩化物イオン量の0.30kg毎立方メートル、ヤング係数比の15と合わせて、数値を一組で覚えます。引張強度が圧縮強度の10分の1程度という比も頻出です。
問91-10

鉄筋コンクリート造の柱の破壊性状に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①柱のせん断破壊は、曲げ破壊に比べて粘り強い破壊性状を示している。
  • ②腰壁や垂れ壁が取り付く柱は、内法高さが短くなり短柱となりやすい。
  • ③短柱は、曲げによる降伏よりも先にせん断破壊を起こしやすくなる。
  • ④構造スリットは、柱と壁を絶縁して短柱となることを防ぐ手法である。
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正解 ①柱のせん断破壊は、曲げ破壊に比べて粘り強い破壊性状を示している。
解説
曲げによる破壊は、引張側の鉄筋が先に降伏して大きく伸びるため、最大耐力に達した後も変形が進みながら耐力を保ち続けます。この性質を粘り強さといいます。これに対しせん断破壊は、コンクリートに斜めのひび割れが生じた後、ほとんど変形しないまま急激に耐力を失うため、脆い破壊となります。したがってせん断破壊が粘り強いという記述は誤りです。粘り強い破壊であれば、地震のエネルギーを変形によって吸収でき、崩壊に至る前に人が避難する時間も残されます。そこで設計では、せん断耐力を曲げ耐力より十分に大きくしておき、必ず曲げ降伏が先に起こるようにします。この考え方を曲げ降伏先行の設計といいます。

他の選択肢が不適切な理由
「腰壁や垂れ壁が取り付く柱は、内法高さが短くなり短柱となりやすい。」という記述は正しく、壁が柱を拘束するためです。「短柱は、曲げによる降伏よりも先にせん断破壊を起こしやすくなる。」という記述も正しく、内法高さが短いほど同じ変形に対して大きなせん断力が生じるためです。「構造スリットは、柱と壁を絶縁して短柱となることを防ぐ手法である。」という記述も正しいです。

試験の罠
粘り強い破壊が曲げ、脆い破壊がせん断、という対応を確実に覚えます。短柱は内法高さを柱せいで除した値が小さい柱であり、この値がおおむね2以下になるとせん断破壊しやすいとされています。構造スリットには、完全に切り離す完全スリットと部分的な部分スリットがあります。
問101-10

鉄筋の継手および定着に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度が高いほど短くできる。
  • ②隣り合う鉄筋の重ね継手の位置は、相互にずらして設けるのがよい。
  • ③呼び名D35以上の異形鉄筋には、原則として重ね継手を用いる。
  • ④継手の位置は、原則として応力の小さい位置に設けるものとする。
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正解 ③呼び名D35以上の異形鉄筋には、原則として重ね継手を用いる。
解説
重ね継手は、2本の鉄筋を必要な長さだけ重ね合わせ、周囲のコンクリートとの付着によって力を伝える継手です。鉄筋が太くなるほど必要な重ね長さが長くなり、その部分に鉄筋が密集してコンクリートが行き渡りにくくなるうえ、伝えるべき力に対して付着だけで確実に応力を伝達することが難しくなります。このため日本建築学会の建築工事標準仕様書では、呼び名がD35以上の太径の異形鉄筋には原則として重ね継手を用いず、ガス圧接継手や機械式継手、溶接継手によることとしています。したがってこの記述は誤りです。

他の選択肢が不適切な理由
「重ね継手の長さは、コンクリートの設計基準強度が高いほど短くできる。」という記述は正しく、強度が高いほど付着力が大きくなるためです。「隣り合う鉄筋の重ね継手の位置は、相互にずらして設けるのがよい。」という記述も正しく、同じ断面に継手が集中すると弱点になるためです。「継手の位置は、原則として応力の小さい位置に設けるものとする。」という記述も正しいです。

試験の罠
D35以上には重ね継手を用いないという原則を覚えます。重ね継手の長さは、設計基準強度が高いほど短く、鉄筋の強度が高いほど長く、フックの有無によっても変わります。定着長さと重ね継手長さは別の値であり、それぞれ表で定められている点にも注意しましょう。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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