日照および日射に関する用語の説明として、最も不適当なものはどれか。
- ①可照時間は、日の出から日没までの時間であり、天候には左右されない。
- ②日照率は、可照時間を日照時間で除して百分率で表した値である。
- ③太陽定数は、大気圏外で太陽光線に垂直な面が受ける日射量である。
- ④日影規制の日影時間は、冬至日の真太陽時を基準として測定する。
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日照率とは、その日に実際に日が照っていた時間が、理論上照りうる時間のうち何割を占めるかを表す指標です。したがって計算は日照時間を可照時間で除して百分率にするものであり、記述は割る数と割られる数が逆になっています。可照時間は日の出から日没までの時間で、その土地の緯度と季節だけで決まる幾何学的な値であるのに対し、日照時間は雲や霧などで実際に直射日光が地表に届いた時間であり、必ず可照時間以下になります。逆に割ると値が1を超えてしまい、割合としての意味を失います。日照率は建物の配置計画や太陽光発電の発電量の見込みを立てるときに用いられ、その土地が年間を通じてどれだけ晴れやすいかを表す気候の指標として扱われます。
他の選択肢が不適切な理由
「可照時間は、日の出から日没までの時間であり、天候には左右されない。」という記述は正しく、緯度と日付だけで一意に定まります。「太陽定数は、大気圏外で太陽光線に垂直な面が受ける日射量である。」という記述も正しく、およそ1.37kW/m2です。「日影規制の日影時間は、冬至日の真太陽時を基準として測定する。」という記述も正しく、建築基準法第56条の2によるものです。
試験の罠
日照率は分母が可照時間、分子が日照時間です。分母は理論値、分子は実測値と覚えると取り違えません。太陽定数を地表面の日射量と混同する出題もありますが、大気を通る間に吸収と散乱で減るため、地表の値はこれより小さくなります。