2026年版・1-1

環境工学:日照・日射・日影の一問一答

1級建築施工管理技士「建築学」から、環境工学:日照・日射・日影に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

この分野の演習

全10問/解説つき・基本無料

アプリ形式で解く(全930問) 建築学の要点解説を読む
問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問11-1

日照および日射に関する用語の説明として、最も不適当なものはどれか。

  • ①可照時間は、日の出から日没までの時間であり、天候には左右されない。
  • ②日照率は、可照時間を日照時間で除して百分率で表した値である。
  • ③太陽定数は、大気圏外で太陽光線に垂直な面が受ける日射量である。
  • ④日影規制の日影時間は、冬至日の真太陽時を基準として測定する。
答えと解説を見る
正解 ②日照率は、可照時間を日照時間で除して百分率で表した値である。
解説
日照率とは、その日に実際に日が照っていた時間が、理論上照りうる時間のうち何割を占めるかを表す指標です。したがって計算は日照時間を可照時間で除して百分率にするものであり、記述は割る数と割られる数が逆になっています。可照時間は日の出から日没までの時間で、その土地の緯度と季節だけで決まる幾何学的な値であるのに対し、日照時間は雲や霧などで実際に直射日光が地表に届いた時間であり、必ず可照時間以下になります。逆に割ると値が1を超えてしまい、割合としての意味を失います。日照率は建物の配置計画や太陽光発電の発電量の見込みを立てるときに用いられ、その土地が年間を通じてどれだけ晴れやすいかを表す気候の指標として扱われます。

他の選択肢が不適切な理由
「可照時間は、日の出から日没までの時間であり、天候には左右されない。」という記述は正しく、緯度と日付だけで一意に定まります。「太陽定数は、大気圏外で太陽光線に垂直な面が受ける日射量である。」という記述も正しく、およそ1.37kW/m2です。「日影規制の日影時間は、冬至日の真太陽時を基準として測定する。」という記述も正しく、建築基準法第56条の2によるものです。

試験の罠
日照率は分母が可照時間、分子が日照時間です。分母は理論値、分子は実測値と覚えると取り違えません。太陽定数を地表面の日射量と混同する出題もありますが、大気を通る間に吸収と散乱で減るため、地表の値はこれより小さくなります。
問21-1

北緯35度付近における可照時間および太陽位置に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①夏至の可照時間は、1年のうちで最も長く、およそ14時間30分となる。
  • ②春分と秋分の可照時間は、緯度にかかわらずおよそ12時間となる。
  • ③冬至の南中時の太陽高度は、およそ55度となり夏至より低くなる。
  • ④夏至の日の出の方位は真東より北寄り、日没は真西より北寄りとなる。
答えと解説を見る
正解 ③冬至の南中時の太陽高度は、およそ55度となり夏至より低くなる。
解説
南中高度は、90度からその土地の緯度を引き、さらに季節による太陽の傾きを加減して求めます。北緯35度の地点では、春分と秋分が90度から35度を引いた55度、夏至はこれに地軸の傾きである約23.4度を加えた約78度、冬至は逆に約23.4度を引いた約32度となります。つまり約55度になるのは冬至ではなく春分と秋分であり、冬至の南中高度は約32度まで下がります。冬に日射が室内の奥まで差し込むのは、この太陽高度の低さによるものです。南面の窓の上に水平の庇を設けると、高度の高い夏の日射は遮り、高度の低い冬の日射は取り込めるのは、この季節差を利用したものです。

他の選択肢が不適切な理由
「夏至の可照時間は、1年のうちで最も長く、およそ14時間30分となる。」という記述は正しいです。「春分と秋分の可照時間は、緯度にかかわらずおよそ12時間となる。」という記述も正しく、この2日は太陽が真東から出て真西に沈むため地球上のどこでも昼夜がほぼ等しくなります。「夏至の日の出の方位は真東より北寄り、日没は真西より北寄りとなる。」という記述も正しく、これにより北面の壁にも朝夕に日射が当たります。

試験の罠
南中高度は、春分と秋分が90度から緯度を引いた値、夏至はそれに23.4度を足し、冬至は引く、という三つの関係で覚えます。北緯35度なら約32度、約55度、約78度の三つの数値が結び付きます。可照時間の最長と南中高度の最高がともに夏至である点も合わせて押さえましょう。
問31-1

壁面および水平面が受ける直達日射量に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①水平面が1日に受ける直達日射量は、夏至の日に1年で最大となる。
  • ②南向きの鉛直壁面が1日に受ける直達日射量は、夏至に最大となる。
  • ③東向きと西向きの鉛直壁面の直達日射量は、夏至に最大となる。
  • ④北向きの鉛直壁面は、夏至の朝夕に限って直達日射を受ける。
答えと解説を見る
正解 ②南向きの鉛直壁面が1日に受ける直達日射量は、夏至に最大となる。
解説
鉛直な壁面が受ける直達日射量は、太陽光線が壁面に対してどれだけ正面から当たるかで決まります。夏至は太陽高度が高く、南面の壁には日射が上から浅い角度でかすめるように当たるため、単位面積当たりの受熱量は小さくなります。これに対し冬至は南中高度が約32度と低く、南面に対してほぼ正面から日射が当たるので、南向き鉛直面の1日の直達日射量は冬至に最大となります。したがって夏至に最大とする記述は誤りです。この性質があるため、南面の窓は夏の日射を庇で遮りつつ冬の日射熱を室内に取り込む設計が成り立ち、暖房負荷の低減に有効となります。

他の選択肢が不適切な理由
「水平面が1日に受ける直達日射量は、夏至の日に1年で最大となる。」という記述は正しく、太陽高度が高いほど水平面には正面から当たります。「東向きと西向きの鉛直壁面の直達日射量は、夏至に最大となる。」という記述も正しく、日の出と日没の方位が北へ振れて日射を受ける時間が延びるためです。「北向きの鉛直壁面は、夏至の朝夕に限って直達日射を受ける。」という記述も正しいです。

試験の罠
最大となる季節は面の向きで異なります。水平面と東西面は夏至、南面は冬至と対にして覚えます。夏の冷房負荷で問題になるのは南面より西面であり、西日は高度が低く正面から差し込むうえ外気温の高い時間帯に重なるためです。
問41-1

建築物がつくる日影に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①終日日影は、1年を通して1日中日影となる部分をいい、永久日影ともいう。
  • ②日影曲線は、水平面上に立てた棒の影の先端の動きを描いた図である。
  • ③島日影は、建築物から離れた位置に生じる日影で、高層の建築物で生じやすい。
  • ④同じ高さであれば、東西に長い建築物ほど終日日影の範囲は広くなる。
答えと解説を見る
正解 ①終日日影は、1年を通して1日中日影となる部分をいい、永久日影ともいう。
解説
終日日影とは、その日の日の出から日没まで1日中日影になる部分をいい、季節ごとに範囲が変わります。これに対し、1年で最も影の短くなる夏至の日にも終日日影となる部分は、1年を通じて日が当たらないことになるため、これを永久日影と呼んで区別します。したがって、終日日影をそのまま1年を通して日影となる部分と説明し、永久日影と同義とするのは誤りです。冬至の終日日影は広く、夏至の終日日影は狭くなります。設計上は、夏至の日でも日が入らない永久日影の位置に居室を設けないよう配置を検討することが求められます。

他の選択肢が不適切な理由
「日影曲線は、水平面上に立てた棒の影の先端の動きを描いた図である。」という記述は正しく、日影図を作図する基礎資料となります。「島日影は、建築物から離れた位置に生じる日影で、高層の建築物で生じやすい。」という記述も正しく、太陽高度の低い時間帯に離れた場所へ影が飛ぶために生じます。「同じ高さであれば、東西に長い建築物ほど終日日影の範囲は広くなる。」という記述も正しいです。

試験の罠
終日日影はその日1日、永久日影は1年中と対で覚えます。建築物の高さは影の長さに、東西方向の幅は影の広がりに効くという役割の違いも頻出です。高さを増やしても終日日影の範囲は大きく変わらず、幅を広げると終日日影が広がります。
問51-1

建築基準法における日影による中高層建築物の高さの制限に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①日影の測定は、冬至日の午前8時から午後4時までの間について行う。
  • ②北海道の区域では、午前9時から午後3時までの間について測定する。
  • ③測定面の高さは、平均地盤面から1.5m、4mまたは6.5mとされる。
  • ④日影時間の規制値は、敷地境界線から10mを超える範囲で厳しくなる。
答えと解説を見る
正解 ④日影時間の規制値は、敷地境界線から10mを超える範囲で厳しくなる。
解説
建築基準法第56条の2と別表第四による日影規制は、敷地境界線からの水平距離が5mを超え10m以内の範囲と、10mを超える範囲の二段階に分けて、許される日影時間の上限を定めています。隣地に近い5mから10mの範囲は生活への影響が大きいので短い時間しか認められず、遠い10m超の範囲はより長い時間まで認められます。つまり10mを超える範囲のほうが規制は緩やかであり、厳しくなるというこの記述は誤りです。たとえば第一種中高層住居専用地域の一例では、5mから10mの範囲が4時間、10mを超える範囲が2.5時間というように、遠い側の許容時間が長く定められています。なお敷地境界線から5m以内の部分は規制の対象外とされています。

他の選択肢が不適切な理由
「日影の測定は、冬至日の午前8時から午後4時までの間について行う。」という記述は正しく、1年で影が最も長くなる冬至日を基準とすることで、最も厳しい条件で検討することになります。「北海道の区域では、午前9時から午後3時までの間について測定する。」という記述も正しく、高緯度で冬の日照時間が短いことを踏まえた例外です。「測定面の高さは、平均地盤面から1.5m、4mまたは6.5mとされる。」という記述も正しく、地方公共団体が条例で区域ごとに指定します。

試験の罠
5mと10mという二つの距離、8時から16時という時間帯、北海道だけ9時から15時という例外、測定面の1.5m、4m、6.5mという三つの高さを一組で覚えます。近い範囲ほど規制が厳しく、遠い範囲ほど緩やかになるという向きを取り違えないようにしましょう。
問61-1

日射の遮蔽に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①日射遮蔽係数の値が小さいガラスほど、日射を遮る性能は高くなる。
  • ②水平ルーバーは、太陽高度の高い南面の日射を遮るのに有効である。
  • ③縦ルーバーは、太陽高度の低い東面や西面からの日射を遮るのに有効である。
  • ④ガラスの室内側にブラインドを設ける方が、外側に設けるより効果は高い。
答えと解説を見る
正解 ④ガラスの室内側にブラインドを設ける方が、外側に設けるより効果は高い。
解説
日射熱の遮蔽は、日射がガラスを透過して室内に入る前に止めるほど効果が高くなります。ブラインドを室内側に設けた場合、日射はいったんガラスを通り抜けて室内に入り、ブラインドで吸収された熱の多くが室内の空気を暖めてしまいます。これに対し外側に設ければ、吸収された熱は屋外の空気に放散され、室内に入る熱量はおよそ半分以下に抑えられます。したがって室内側の方が効果が高いという記述は誤りです。外付けブラインドや庇、すだれのような外部遮蔽が冷房負荷の低減に有効とされるのは、この理由によります。ただし外部遮蔽は風圧や汚れに耐える必要があり、維持管理の負担は大きくなります。

他の選択肢が不適切な理由
「日射遮蔽係数の値が小さいガラスほど、日射を遮る性能は高くなる。」という記述は正しく、厚さ3mmの透明板ガラスを1.0とした比で表します。「水平ルーバーは、太陽高度の高い南面の日射を遮るのに有効である。」という記述も正しいです。「縦ルーバーは、太陽高度の低い東面や西面からの日射を遮るのに有効である。」という記述も正しく、方位角の変化に対応できるためです。

試験の罠
遮蔽は外側が原則、ルーバーは南が水平で東西が縦、と対で覚えます。日射遮蔽係数は小さいほど良いという向きに注意し、断熱性能を表す熱貫流率も小さいほど良い点と混同しないよう、それぞれ何を表す数値かを意識しましょう。
問71-1

大気を透過する日射に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①大気透過率が高いほど、地表に達する直達日射量は多くなる。
  • ②大気透過率が高いほど、天空日射量すなわち散乱日射量は多くなる。
  • ③全天日射量は、直達日射量の水平面成分と天空日射量との和である。
  • ④太陽高度が低いほど、日射が大気中を通る距離は長くなる。
答えと解説を見る
正解 ②大気透過率が高いほど、天空日射量すなわち散乱日射量は多くなる。
解説
天空日射とは、日射が大気中の空気分子や水蒸気、塵によって散らされ、空全体から降り注ぐ形で地表に届く成分をいいます。散乱の原因となる水蒸気や塵が少ない澄んだ大気ほど大気透過率は高くなりますが、散乱そのものが起きにくくなるので天空日射量は逆に減ります。したがって大気透過率が高いほど天空日射量が多くなるという記述は誤りで、正しくは少なくなります。冬の空気が乾いた晴天日に影がくっきりと濃く出るのは、直達日射が強く天空日射が弱いためです。反対に夏の湿度の高い日や薄曇りの日は、直達が弱く天空日射の割合が高まり、影の輪郭がぼやけます。

他の選択肢が不適切な理由
「大気透過率が高いほど、地表に達する直達日射量は多くなる。」という記述は正しく、吸収と散乱による減衰が小さいためです。「全天日射量は、直達日射量の水平面成分と天空日射量との和である。」という記述も正しいです。「太陽高度が低いほど、日射が大気中を通る距離は長くなる。」という記述も正しく、朝夕や冬季に直達日射が弱まる理由となります。

試験の罠
大気透過率が上がると直達は増え、天空は減るという逆向きの関係が繰り返し問われます。両者の和である全天日射量は、透過率が高いほうが大きくなります。散乱の原因は主に水蒸気と塵であり、湿度が高い日ほど天空日射の比率が上がると理解しておきましょう。
問81-1

住宅地における日照の確保と建築物の配置に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

  • ①隣棟間隔を大きくとるほど、南側の建築物による日照障害は小さくなる。
  • ②同じ延べ面積であれば、高い塔状の建築物ほど終日日影の面積は小さくなる。
  • ③建築物の東西方向の幅を広げると、終日日影の範囲はほとんど変わらない。
  • ④冬至日を基準に隣棟間隔を定めれば、他の季節の日照も確保できる。
答えと解説を見る
正解 ③建築物の東西方向の幅を広げると、終日日影の範囲はほとんど変わらない。
解説
建築物の高さと幅は、日影の形に対してそれぞれ異なる働きをします。高さは影が北へ伸びる長さを支配し、東西方向の幅は影が横に広がる範囲を支配します。日影が1日中かかる終日日影は、朝の影と夕方の影が重なる部分に生じるので、建築物が東西に長いほど朝夕の影の重なりが増え、終日日影の範囲は明確に広がります。したがってほとんど変わらないという記述は誤りです。同じ床面積を確保する場合、東西に長く低い建築物より、細く高い建築物のほうが終日日影は小さく、周辺の日照環境には有利になります。ただし高い建築物は影の届く距離が遠くなるため、離れた敷地への島日影が問題となります。

他の選択肢が不適切な理由
「隣棟間隔を大きくとるほど、南側の建築物による日照障害は小さくなる。」という記述は正しいです。「同じ延べ面積であれば、高い塔状の建築物ほど終日日影の面積は小さくなる。」という記述も正しく、東西幅が小さくなるためです。「冬至日を基準に隣棟間隔を定めれば、他の季節の日照も確保できる。」という記述も正しく、冬至は1年で影が最も長い日だからです。

試験の罠
高さは影の長さ、幅は影の広がり、という対応を必ず押さえます。終日日影を減らしたいなら幅を狭くする、遠方への影響を抑えたいなら高さを抑える、と目的別に整理すると設問の言い換えに強くなります。
問91-1

北緯35度の地点において、南面の窓の上部に水平の庇を設け、夏至の南中時に窓面全体を日影とし、冬至の南中時には窓面全体に日射を入れたい。窓の高さを2.0mとするとき、必要な庇の出寸法として最も近いものはどれか。ただし庇は窓の上端に取り付け、夏至の南中高度を78度、冬至の南中高度を32度とする。

  • ①0.2m
  • ②0.4m
  • ③0.8m
  • ④1.6m
答えと解説を見る
正解 ②0.4m
解説
庇の出寸法をd、太陽高度をhとすると、庇の先端がつくる影は壁面を垂直に下方へdとタンジェントhを掛けた長さだけ覆います。夏至の南中高度を78度とすると、タンジェント78度はおよそ4.7ですから、窓の高さ2.0mを覆うために必要な出寸法は2.0を4.7で割った約0.43mとなります。したがって選択肢のうち最も近いのは0.4mです。次に冬至について確かめると、南中高度32度のタンジェントはおよそ0.62であり、出寸法0.4mの庇がつくる影の長さは0.4に0.62を掛けた約0.25mにとどまります。窓の高さ2.0mに対して影は上端の0.25mだけであり、窓面のほとんどに日射が入るので条件を満たします。

他の選択肢が不適切な理由
0.2mでは夏至の影の長さが約0.94mにとどまり、窓の下側およそ1.1mに直射が入るため夏の日射を遮れません。0.8mでは夏至の遮蔽は足りますが、冬至の影が約0.50mに達し、さらに出寸法が過大で採光と眺望を損ないます。1.6mでは冬至の影が約1.0mとなり、窓の半分が日影となって冬の日射取得という目的に反します。

試験の罠
庇の影の長さは、出寸法にタンジェント太陽高度を掛ける、という一つの式で押さえます。太陽高度が高いほど影は長く垂れ下がります。北緯35度では夏至78度、春秋分55度、冬至32度の三つの値がそのまま計算に使えるので、この数値の組を暗記しておくと計算が速くなります。
問101-1

日影図および等時間日影線に関する記述として、最も適当なものはどれか。

  • ①等時間日影線は、日影となる時間が等しい地点を結んだ線である。
  • ②日影図は、夏至日の午前8時から午後4時までの影を作図する。
  • ③測定面の高さを高くすると、同じ建築物でも日影の範囲は広くなる。
  • ④日影規制の対象は、用途地域にかかわらずすべての区域に及ぶ。
答えと解説を見る
正解 ①等時間日影線は、日影となる時間が等しい地点を結んだ線である。
解説
等時間日影線とは、一定時間以上日影になる地点を結んだ線であり、地図の等高線のように同じ日影時間の点をつないだものです。たとえば4時間日影線であれば、その線の内側は1日のうち4時間以上日影になることを示します。日影規制の適合を確認する際は、この線が敷地境界線から5mおよび10mの位置を示す線を越えていないかを図上で判断します。設計実務では、建築物の高さや平面形状を変えながら等時間日影線を描き直し、規制に適合する形状を探る手順が取られます。単なる影の形を示す日影図に対し、時間という情報を重ねて読み取れる点に等時間日影線の意味があります。

他の選択肢が不適切な理由
「日影図は、夏至日の午前8時から午後4時までの影を作図する。」という記述は誤りで、基準となるのは1年で影が最も長い冬至日です。「測定面の高さを高くすると、同じ建築物でも日影の範囲は広くなる。」という記述も誤りで、測定面が高いほど影の落ちる範囲は狭くなります。「日影規制の対象は、用途地域にかかわらずすべての区域に及ぶ。」という記述も誤りで、商業地域、工業地域および工業専用地域は対象外です。

試験の罠
日影規制の対象外となる用途地域は、商業、工業、工業専用の三つです。この三つは日照より業務や生産の利便を優先する地域だと理解すれば覚えやすくなります。基準日は冬至であり夏至ではない点、測定面が高いほど日影は狭くなる点も繰り返し問われます。

1級建築施工管理技士の対策問題(全930問)に戻る

※本ページは非公式の資格試験対策ページであり、1級建築施工管理技術検定の実施機関(国土交通大臣指定試験機関である一般財団法人建設業振興基金)とは一切関係ありません。

※本ページでは、アクセス解析(Googleアナリティクス)と、広告の配信・成果の計測(A8.net)のためにCookie等を利用し、閲覧に関する情報をGoogle LLC・株式会社ファンコミュニケーションズへ送信しています。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

【PR】